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一番好きなアイス→ディッピンドッツ

「賢者の孫」一話を見た感想

おはようございます。僕です。

久しぶりのアニメの感想記事となりますね。覇王からもう半年経っているんですか。やはりクソアニメは2クール周期でやってくるということが実証されてしまいましたね。けものフレンズ2は知らん。クソアニメ以下の音が出る百均のオモチャの話はよしましょう。

さて、アニメ化企画を聞いてから長らく待っていた「賢者の孫」がついにアニメ始まりましたね。この調子でマサツグ様とかも見たいです。
僕自身、あまり賢者の孫についての事前情報がないので「俺、また何かやっちゃいました?」くらいしか知らないんですけど、楽しみで仕方ないですね。早速感想いきましょう。


一話を見た感想

見た最初の印象なんですが、なんというか、想像以下でした。
僕は異世界スマホ一話のような強烈な不快感を想像していたのに、意外とすんなり見てしまって肩透かしを食らった気分です。僕はもっとドブを飲まされているかのようなアニメを期待していたのに……。

アバン、いかにもなブラックに勤めている男がいた。なろう系主人公、ノルマと言っていいほどブラック企業に勤めていた確率が高いな。もっと花輪くんみたいな人が転生してみてほしい。
仕事に疲れ、意識も朧げな状態でフラフラと歩いていると、赤信号に気づかず男は渡り出してしまい、車に轢かれて死んでしまった!トホホ〜……。

シーンチェンジすると、雨の中老人が泣き叫ぶ赤ん坊を抱きかかえ、アバン終わってタイトルドーン!!
導入としてはテンプレで別にどこに突っ込むこともない。ただタイトルロゴがダサい。


さて、本編はトサカがヤバい鶏2羽が風魔法で狩られるところからスタート。誰かが草むらから鶏を狙って魔法を使っていたが、顔を出すところが完全にスーモだし、鶏は鶏で「今日から俺は!!」の二人を合体させたトサカしてる。北斗の拳の雑魚かよ。
草むらから「よっしゃ!食料ゲットー!」と飛び出してきたのは事前情報と違うショタだった。これ過去から遡っていくの?異世界スマホより親切じゃん。

いつの間にか狩ったイノシシも一緒に魔法で収納すると、 ショタはさも当然のように自分語りを始めた。このあたり説明してくれるのほんと異世界スマホより親切だな。
ショタ主人公の名前は「シン=ウォルフォード」。8歳。自分語りでは「前世の記憶がある」と説明しているが、「地球という星の日本という国で育った記憶」と形容しているので、実は結構記憶は曖昧なのかもしれない。はっきりしているのは「どうやって死んだかは思い出せない」というところだ。

帰って出迎えてくれたおじいさんが、アバンに出てきた「マーリン=ウォルフォード」という。みんなからはマーリンと呼ばれている。こういうなろう異世界ものは名前がかったるいぐらい長い割に特に由来などもないので「フルネームを覚えてなくていい」という特徴がある。実際、名前に絡めてエピソードを作ってくるなろう小説はなかなかない。名前という記号こそ巨大な伏線となり得るのに、もったいない限りだと思う。
アバンではマーリンが魔物に襲われた馬車の中、生き残った自分を拾って育ててくれたらしい。いい人〜〜〜。

シンがマーリンに今日の成果を報告した。マーリンは切り傷から風魔法の刃だとわかったらしいが、どう見ても切り込みを入れた椎茸だ。風魔法弱すぎません?



魔法はイメージをしっかりとしていれば無詠唱で出せるらしい。ハンターハンターかよ。
「しかし、正直これには助かった」というシン。どういうことだろうか。

シン「向こうの記憶があるだけに、呪文の詠唱とか、魔法名を叫ぶとか、ちょっと抵抗あるもんなぁ」
僕「なんだぁ?テメェ……」


全くわかっていない。たとえ社会人だろうが子供だろうが、呪文詠唱したり魔法名叫ぶのって憧れじゃないのか。むしろ抑圧された社会だからこそ、「魔法名を叫んで魔法を出す」という衝動が抑えられないんじゃないか。前世の記憶が曖昧で中途半端に記憶が残っていたとしても、この衝動だけは抑えられないと思う。
実際、僕だって記憶が残ったまま異世界転生したら魔法名叫んで魔法出してると思うし、「詠唱に時間がかかる上級魔法」を使って仲間に時間稼いでほしいし、仲間が「もうダメっ……!」ってなったときに襲いかかってきた敵の腹にドデカい風穴開けて「間に合ったっ……!」ってやりたい。ふざけるな。

そうこうしているうちに向こうからおばあさんとおじさんがやってきた。最初に口を開いたのはおばあさんの「メリダ=ボーウェン」さん。「猪狩りだって!?シン!あんたなんて危ないことしてんだい!」と至極真っ当な叱り方をしている。この作品の良心かよ。

そして早速「やれやれ、どこの世界に8歳でイノシシを狩る子供がいるんだい」「ここ?」「おばかっ!」とキッツいやりとりを開始する。クゥ〜〜〜!!これこれこれェ!こういうのこういうの!もっとくれよこういうキッツいの!

おっさんのほうは「ミッシェル=コーリング」という人だ。武術を教える担当らしい。「もっと鍛錬を厳しくするか!」「ええ〜!?やだよ〜!」「ガッハッハッハ!」という和やかな光景から空にパンして、ようやくストーリーが始まっ



なんで?


急に2年の月日が経った。なんで?2年という時間を大切にしろ。どっかの漫画だとみんな修行してシャボンディ諸島集まってんだぞ。
そんでさっきの8歳のエピソードいる?イノシシと鶏狩って叱られてガハハしてパンしただけじゃねーか。なんなんだ。オープニング略してるならもっとマシな尺の使い方しろ。
でもこの画像はリプライとかいろいろ使えそうなので保存しておきます。

シンも10歳になり、魔物狩りを体験させてやろうとのことだ。8歳でイノシシ狩って怒られてたのに、2年やそこらで何が変わるというのだろう。声ぐらいじゃないか。

で、魔物というのは「世界に満ちている魔力の恩恵をみんな平等に使えるが、制御しきれなかった動物は魔力に支配され、魔物になる」らしい。人間も例外ではなく、マーリンは昔魔物化した人間、「魔人」を倒し、有名人になったという。その魔人のせいで国が滅びかけて救ったらしいので、ほぼ勇者みたいなもんだろう。ジジイがこういうエピソードを持っているとめちゃくちゃカッコイイので僕は好きだ。

シンたちはまず魔物を探すところからスタートした。自分の魔力を周囲に拡散させることで、レーダーのように反響を感じ取って存在を察知するらしい。ちょっとした魔力の制御が必要らしいが、シンはやって見せた2秒後に同じ芸当をやり、魔力でいろいろなものが見えた。ていうか見えすぎ。レーダーみたいに機械的な認知ではなく、もう見えちゃっている。最早「遠くのものを見ることが出来る超能力」だ。絶対こいつだけ無意識で違う魔法使ってる。

その中で明らかに様子が違うオーラを感じ取ったシンは、マーリンと共に現場に急行した。
現場にいたのはめちゃくちゃ怖い熊が魔物化して他の動物を食っているところだった。危機感を覚えたシンは「こんな奴放置してたらっ……!」と剣を抜き、マーリンの制止も聞かず走り出した。そのまま普通に引き裂かれて死んでほしい。

走り出したシンには何か策があるのだろうか。どう見ても熊に勝てるような剣ではないが、シンは何を……!?



超音波振動!!!!!!!

しかし熊の斬撃がくる!それをどう避けるのか!?!?!?



空気噴射!!!!!!!!

なんと空気噴射の魔法を仕込んであった靴から魔法を使い、回避したァァァーーーーーーーッッッ!!!
そしてそのまま熊を一閃!!!!!!!首を吹っ飛ばした!!!!!!

いや、書き文字ダッサ。
ダッセェ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!ヤバいこれ。文字の出方もダサいし、マジで迫真で「空気噴射」!!!!!って出たら笑っちゃう。ダッサ〜〜〜〜〜〜。


熊を一発で退治したシンは仕込んでいた魔法について聞かれたが、これをはぐらかした。理由はわからない。
その夜、就寝したシンを置いて、大人組で話をしていた。本当にシンを大切に思っているが、マーリンは何か思うところがあるようだ。

次の日、シンがミッシェルさんの稽古を終えてヘトヘトになっているところに、マーリンがやってきて「話がある」とシンを丘まで連れ出した。
そこでマーリンは一話目にして「シンが本当の孫じゃない」と告白した。が、シンはそれはわかっていた。その上で「今は幸せだから大丈夫だよ」とマーリンを安心させたのだった。そして先日首をぶっ飛ばした熊がシンの本当の親を殺した魔物かもしれないというなかなかヘビィな告白も受け入れ、「親の仇討てたからいいじゃん」とサラッと言っていた。マジに人間の心がねえのかよ。

そして急に画面が質素になり、「テレレレレン♪」のジングルと共にロゴが出てくる。CMカットがここまで雑なのもなかなか見ない。ここまでなのは異世界スマホ以来だ。

そしてCM明け、最初のワンカットは


また!?!?!?!?!?また5年もぶっ飛ばした!?!?!?!??

随分と時間を粗末にするなと思ったが、よくよく考えたらこれはなろう小説なので「なろうか、じゃあ仕方ないな」と納得してしまう。一話目で最終回で使う演出やんなって。

シンは15歳の成人を迎え、知らんおっさんたちに囲まれて祝われていた。
その音頭をとっていたのが、この



ディスおじさんだ。
体張ったギャグみたいな名前をしている。
誰もDisらなさそうなのに。

「大人になったし、これからどうする?」という話になり、いろいろと職の提案を受けるシン。
話の流れで「お金の使い方を学ばないとなぁ」という言葉が出たシンに対して、商人のトム=ハーグさんは「まさかシンさん……今まで買い物とかは……」と恐る恐る聞いた。「したことないです」とサラッと答えるシンに「ええーっ!?」となる一同。こういうのこういうの!もっとちょうだいもっと!
「そういえば常識を教えるの忘れとった!」というマーリン、前に2ちゃんのスレで画像見た時よりイライラがない。何の感情もなく見られてしまった。「ふーん」程度だ。僕がおかしいのか。


まあなんやかんやで魔法で荒野の魔法練習場に移動してきた一同。転移魔法もシンのオリジナルらしい。転移魔法オリジナルで作るやつヤベェな。
マーリンが何か見せたいものがあるらしく、ここに連れてきたということだ。

マーリンはシンに「アレを見せてやれ」と言った。シンは普通に「とりあえず火でいいかな?」と返し、何か魔法の準備をしだした。

「イメージは燃焼……火種を生み出し、酸素を加えて燃焼を促す……酸素と水素の混合気……それを空気の壁で包んで……着弾と同時に火種から引火させるッ!」とわざわざ説明しながら魔法を撃ち出し、目の前の大地を消し飛ばしてしまった。呪文の詠唱と何が変わらないんだよ。中一の理科の復習かな?
途中「青白い炎なんて、初めて見たぞ!」と驚かれていたが、僕の満足する反応を貰えて最高だった。

練習場から戻った一同は、完全にシンが人間核弾頭みたいなものとして扱っていて笑ってしまった。
そこで提案されたのが「学校に通わせる」ということだ。同じ年代の人間と交流させ、自分が常識から外れているということを自覚してもらうためだそうだ。なんて自然な流れだ……!

学校は完全実力主義らしく、受験の便宜を図ることもできないそうだ。実力主義の学校と聞いてどっかのアニメを思い出してしまうが、出来が違うので一旦置いておこう。これ以上触れると失礼にあたる気がする。

そしてシンが改めて「ディスおじさん何者?」と聞くと、「おお!そういえば言ってなかったな!私の名はディセウム=フォン=アールスハイド!アールスハイド王国の国王だ!」と自己紹介した。親戚のにーちゃんねーちゃんみたいな顔をして座っていた青年と女の子も、近衛兵騎士団の騎士と宮廷魔法師だった。暇そうな国だな。
ついでにミッシェルさんも元騎士団総長だった。頭痛くなってきた。

王様がマーリンの元へ訪ねてくる理由は、以前魔人が出てきたときにアールスハイド王国が滅びかけ、その際にマーリンとメリダに助けてもらってから縁が出来、友人として遊びにくるのだそうだ。マジで暇そうな国だな。
マーリンとメリダが元夫婦だったことも判明し、「ええーっ!?」というまま空にパン。空にパン……?嫌な予感がするが、きっと気のせいだろう。流石に3度目はない。仏の顔だって3度までというし流石に





今度は半月飛んじゃった!!!!!!!!!!!!!!!

流石に仏様も「ふざけんなよ」と言ってシュレッダーで蜘蛛の糸を切り刻むレベルだ。マジでいい加減にしろ。もっとスローなテンポでやれとは言わないが、演出が雑すぎやしないか。製作陣もやってられないのだろう。


さて、マーリン、メリダ、シンは馬車で王都へと向かっていた。一緒に暮らすらしい。「転移魔法は?」と思ったが、検問で怪しまれないようにするのもあるし、そもそも「常識から外れた魔法」であるため禁止していると考えるのが妥当だろう。こうしてちょっとずつ考えていかないと精神が崩壊してしまう。

門で市民証の確認をした門番が「マーリン殿とメリダ殿でありますか!?」とうっかり叫んでしまい、民衆が大量に寄ってきた。急いで移動し、これから暮らす屋敷へ。




あれは……このすば邸!?差し押さえられたはずじゃ……?

異世界の屋敷ってこういうテンプレでもあるんですか?なんかデスマでも見た気がするんですけど。
中ではたくさんのメイドとコック、執事なんかが待っていた。異世界スマホで見た。王様が手配してこうなったらしい。そこも異世界スマホで見た。マジでなんか教科書でもあるんですか?「屋敷に住むことになったら王族の知り合いにメイドと執事とコックを用意してもらいましょう」みたいな。ふざけてんな。

マーリンの勧めで街に繰り出したシンは、初めて市場でりんごを買った。調子こいていろいろ見て回っていると、迷って路地裏にきてしまった。そこで、これまたテンプレのようなチンピラが女の子に絡んでいた。
シン自身も「なんとテンプレな……」と思いながら「あー、なんかお困りですか?」と鬱陶しい感じで登場。路地裏で女の子助けるのって絶対鬱陶しい感じで出なきゃいけないんですか?
女の子が助けを求めたところ、予想通りチンピラが襲いかかってきた。

拳を出したチンピラに「おっそ……」と思いつつシンはチンピラをボコボコにしていった。剣も抜かれたが、掌に何かオーラを纏わせ、掌底で普通に砕いてぶっ倒した。クソッ!俺が人生でやりたいランキング2位の「手にオーラを纏わせてなんか貫通させる」をやりやがって……!!

お礼を言ってくる女の子二人に「いやいや、どういたしまして」みたいな返答をしていると、そのうちの一人がめちゃくそおっぱいのでっかい女の子だった。シンはそのおっぱいに注目し、その次に顔を見て「かっ、可愛すぎるっ……!!」と赤面して、エンディング代わりのオープニング。次回予告はなかった。終了。

「なんかどっか聞いたことあるような……親しみがある……」と思っていたら、オープニングを歌っていたのはi☆Risだった。親しみがあるのも頷ける。プリパラシリーズで確実に100回以上聞いた歌声だった。親の歌声より聞いた歌声。

はい。まとめにいきましょう。

まとめの感想と考察

最初に書いていた通り、賢者の孫は期待外れといったところです。今の所、デスマと同じように「つまらなくないが面白くもない。空気。なんの感情も抱かない」というのが正直な感想です。
これからどうなっていくかわかりませんが、クソな方向に振り切ってくれた方がこちらとしては楽しく見られるので嬉しいんですが、こういう中途半端なもん出されると困るんですよね。

しかし、要所要所にクソな部分が見られましたし、これからの突っ走り具合にも期待出来ますね。そのうち最悪のクソ回がきて悶えそう。今はとりあえず、その日を楽しみにしようと思います。


で、考察なんですが、「なぜ転生前の記憶があるのに社会に対して無知なのか」という点です。
おっさんから転生してきたからこそ、シンは「魔法叫ぶとか恥ずっ」と思ったのだろうし、曖昧ながらも「大人」としての記憶があるはずだ。だというのに、こんなに無知で自分が「規格外」と呼ばれることに無自覚なのはおかしいですね。
僕が考えるに、「転生前の記憶が自分とは別の人間のもの、他人ごと程度に捉えていて、『なぜかわからないけどこれをやったら恥ずかしい』レベルの認識」なのではないでしょうか。そもそも、魔法が存在し独自の進化を遂げてきたであろうこの世界では元々の人間界の常識が通用するとは思えませんし、そうなると自分の持って来た常識を他人事程度に捉え、ほぼゼロのままの精神状態からスタートさせた方がメンタル面でも余計なリソースを割かずに済むのではないか。ということです。多分作者が「思い出したら使う」レベルの設定ですが、こういったことも考えておいて損はありません。こういうの考えるだけで楽しいから。

さて、やっとやってきた賢者の孫の感想が意外と薄味で申し訳ないですが、これからの話に期待しましょう。今期もよろしくお願いします。
僕は口直しに異世界スマホ1話を見てきます。ありがとうございました。



つづく