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一番好きなアイス→ディッピンドッツ

あの有名人たちの恋愛遍歴大調査!

おはようございます。僕です。

 

皆さん、数々の芸能人をテレビで見ていると思いますが、彼ら、彼女らが、過去どのような恋愛をしてきたかご存知ですか?

今日は芸能人の恋愛遍歴を調べ、まとめてみました!どうぞ!

 

【調査結果】

誰も、何もわかりませんでした。

 

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(著者:3児ママ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ふう

 

一息つき、私はノートパソコンを閉じる。今回の記事はそこまで凝ったタイトルじゃないから、PV数は正直期待できないだろう。
だが、先月分の記事のPVで十分来月まで生きていける。やはり生きている有名人を死んだことにしたタイトルにしてPVを稼いだが、ちゃんと最後に「やっぱり死んでませんでした」と本当のことを書くことで炎上は免れることができる。これがライターのテクニック、というやつだ。

俺は三児のママじゃないが、主婦が書いている体をとっている方が伸びがいいのだ。これもまたテクニックというやつだろう。

子供はいないが、結婚自体はしている。妻にはIT系の仕事と一応言ってあるが、詳細は知らせていない。WEBライターなど、あまり近所の体裁も取れない仕事だ。言わない方がいいだろう。

 

 

 

一仕事終わったところで、気分転換に散歩に出かける。目的地は決めていないが、なんとなく駅へ向かった。

電車にふらりと乗り、適当に降り、乗り換えが可能なら適当な線に乗り換えて、また適当な駅で降りる。散歩なのだから、どこをどう移動したっていい。その自由が保証されているのが、散歩というものだ。だから、俺は散歩が好きだった。

 

たまたま通りがかったが、いい道だ。なんとなく、俺はここから電車が出るまで立って、待ってみた。近くには同じように電車を待ち構えてカメラを線路に向け、じっとしている若者がいた。

いや、「同じように」、と言ってしまっていいのだろうか。俺にとっては「電車を待っている」という目的の点で一致しているが、理由のプロセスは大きく異なる。俺はただなんとなく見たくなって、電車を待っている。近くにいるこの若者は、この線路を流れる電車を写真に納めるため、その目的のためにここにきて、電車を待っている。結果的には同じ「待つ」という行為をしているわけだが、そのプロセスによって俺とこの若者の人生は別れていく気がする。俺はただ電車が流れるのを見られればそれで満足だが、この若者は写真に撮って、今日という日を記録するわけだろう。

なんとなく、この若者に失礼な気がして、その場を立ち去った。結局、俺は電車を見ることはなかった。

 

 

 

 

また違う駅に立ち寄ってみた。前の会社に行くまでの経路で通り過ぎていた駅だったが、なんとなく下車してみた。

 

 

今日の空気はじっとりとしていて、涼しくもないし、暑くもない。だが、その空気のせいで体を動かすと暑くなっていく。難しい気温だ。いうなれば、ゼロという感じがする。寒さというマイナスにいくわけでもなく、暑さというプラスに振るわけでもない針は、歩くという運動によってだんだんとプラスに寄っていく。結局のところ暑いという難しい気温になる。この暑くもなく寒くもないという気温が悪いわけではない。運動というどうしようもない行動によって、結果的に暑くなっていくだけだ。誰を責められようわけもない。俺はそういったことをただ考え、ただ一人で納得していた。

 

 

よく見るが、このレンガの色で色分けして、歩行者と自転車のスペースを分ける道路は素晴らしいアイデアだと思う。なんとなく従ってしまいたくなる魔力がある。人間の心理というやつなのだろう。

 

 

ただ、こういう途中で自転車のゾーンが切り離されている場合、どうしたらいいのだろう。自転車だけジャンプが必要な区分けになっている。アクションゲームじゃないとしちゃいけない区切り方だ。歩行者無双ゲーになってしまうというのに、◯◯区は一体何を考えてこの分け方をしたのだろうか。

 

 

 

いつの間にか、こんなに日が沈んでいた。そろそろ帰らねば、妻も心配するだろう。来月分の記事も書いておいた方がいいだろう。来月はもっと記事の数を増やして、PV数を稼ぎ、家庭に金を入れてやらねばならない。そろそろアフィリエイトで何も書かずともそれなりの収入になるはずだが、◯◯先生の講座は間違っていたのだろうか?いや、そんなはずもない。◯◯先生の「インターネットだけで稼げるパーフェト講座」は授業料だけで20万するのだ。実際、言われた通りに記事を書き、上げ続けていたら、それなりの生活はなんとかやっていけている。そろそろ不労所得も夢じゃない。そしたら、その金で不動産を買い、上手に財テクしていけば、妻も楽にさせてやれる。今まで苦労ばかりかけたが、まだまだこれから頑張っていけるはずだ。俺も今年で45歳、これからが本当の「大器晩成」といったところか。

 

 

俺は電車に乗って我が家に帰り、ドアを開けて大きな声で「ただいま」と言おうとした。

が、妙だ。家全体が妙に薄暗く、明かりは寝室の方から僅かに漏れ出るもののみだ。暗くてよく見えないが、なんとなく、直感で、電気をつけないほうがいい気がした。玄関から家に入ろうとすると、つまづいて、前につんのめってしまった。音を立てないよう壁に手を当てて踏ん張った。一体何につまづいたのだろう。

 

 

 

俺がつまづいたのは、妻の靴の横に並べられた。見知らぬ男モノの革靴だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり