留守伝票

一番好きなアイス→ディッピンドッツ

僕も『大図解』されたいので自分で図解した

おはようございます。僕です。


突然ですが、皆さんは幼児向け雑誌を読んだことがありますか?
日曜日の朝にCMをやっているようなアレです。僕は最近プリキュアのために「たのしいようちえん」が欲しくてレジのところで漫画の単行本と一緒に出して「ったく……買わせんなよなこんなもん……」とつぶやき、『妹に頼まれて雑誌をついでに買ってあげるお兄ちゃん』を演出して買っていましたが、書店員さんは表情をピクリともさせず会計を終わらせていました。多分僕は「ブツブツと変な独り言を言いながら漫画と幼児向け雑誌を買っている不審者」としてバックヤードで名を馳せることでしょう。


そんなクソな思い出はどうでもいいんですが、問題はそこではなく、「幼児向け雑誌によく載っている、ある特集ページのこと」です。
おそらくウルトラマン仮面ライダーが好きだった人は「大図解」ときてピンときたのではないでしょうか。


そう、こういうヤツです。



僕はインターネットが産み出した自己顕示欲の塊なので、こういう「大図解!」みたいなのにめちゃくちゃ憧れていました。
もっと人から根掘り葉掘り色んなこと聞かれたいんです。ニコニコ大百科作られたいってずっと昔から言ってる。
なのに現実は名曲の歌詞をクソアニメに纏わるものに改変して延々と質問箱に送られるだけなんですよ。納得いかねぇ。

とにかく、ネットで頑張って活動しても人から大図解してもらえないので、自分で大図解することにしました。

このとき「特に祝ってもらうことないけど祝って欲しいから何らかのパーティを一人で開いたこと」を思い出して泣きそうになっていました。

それでは自分の図解を始めましょう。

図解されるための準備をしよう!

さて、まずもう一度上の図の「図解されてる人」を見てみましょう。
例で用意した図の人間はもう〝無の象徴〟になってるレベルで記載されてる情報がスッカスカですが、実際の人間ってマジでこのレベルで「特に記載することはない」んですよね。
いや、「この部分に関する面白い体験があった」としても短く終わらせないといけないので、結果載せられないんですよ。

大体そういう面白エピソードって「短めのすべらない話」くらいのテキスト量なので、Twitterで2ツイートくらいしてリプで繋げれば事足りるんですよ。
図解に載せるには長いしブログに書くにはしょうもなさすぎるラインの面白エピソードを許容してくれるのがTwitterなのかもしれません。


面白エピソードは載せたら長すぎる。
でも普段の自分を説明してもクソカスにつまらない。
なので、今回は実際の僕に少し脚色して図解されようと思います。



実際の僕を知ってる人が見たら失笑モノですが、ここはリアルな僕を知る人がいない自由なインターネッツなので好き放題させてもらいます。皆さんも好き放題してあれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたいと思ったらインターネットではっちゃけてみましょう。
今のところインターネットで僕が主にやっていることは苦行と集団自殺です。


で、準備としてとりあえずこのような素材を作ってみました。




実際の僕の写真を切り抜き、お面を被らせたものです。
お面の下の顔はマジで目が死んでいて、その顔を見て自分で切り抜きながら「龍が如くNPCかよ」と思ってしまいました。
なんだこの服。全身紺色で完璧に〝休日の忍者〟じゃん。
ポーズと相まってめっちゃくちゃ弱そうですが、図解されるヒーローとかって大体こういうポーズしてるし、実際めっちゃくちゃ弱いので問題はないですね。


そして、こちらの透過素材をフリー素材の背景に貼っつけます。


W O N D E R F U L


これもう完全に「仮面ライダービルド」あたりに出てきそうじゃないですか?
一瞬「これで完成でいいじゃん」と思ってしまいましたが、今回はこれに解説を加え、たのしいようちえんに「特集!全てがわかる俺大図解!」という見開きページを作るのが目的なのでちゃんと図に解説を入れていきましょう。

準備の時点で「自分の死んだ顔を凝視しながら周りを切り抜く」という慣れない作業に疲れてしまったのでしょうか。既に心が折れそうです。
トホホ〜〜〜!これじゃ解説のところに「鏡もまともに見たくないと思っているのにブログのために自分の写真を切り抜いて悶絶していた」って書かれちゃうよ〜〜〜!!

はい。では準備が終わったので、次は図解に入れる「要素」を考えたいと思います。


かっこいい要素を入れよう!

さて、図解といえば「スペックが表記される」のがメインですよね。
なのに「普段は特売品の野菜で作った野菜炒めしか食していないため、月の食費は3000円でどうにかなる」だの「中学時代の土日のほとんどはブックオフで過ごした」だの書いてあっても誰も得しないし、幼稚園児は「たのしいようちえん」を燃え盛る業火の中に放りこんでしまうでしょう。

なので、最初に説明した通り実際の僕の解説ではなく、「僕が自分でキャラメイクしてそのまま生まれることが出来るならこうする」という現実逃避に現実逃避を重ねた現実逃避ミルフィーユを作ることにしました。人間の心に秘められた地獄かよ。


まず欲しいのは「武器」ですね。図解で一番映えるのは武器の説明でしょ。
でも僕の武器ってなんなんでしょう。今回はちょっと「自分にちょっと脚色を加えた上でかっこよくしたい」っていうのがコンセプトなんですけど、自分の武器ってなんだろうと思いました。
ここで下手にポーズをファイティングポーズをとっていたのを後悔しました。完全に「拳」が武器のやつになっちゃったじゃないですか。でも僕パンチ力全くないし、ゲーセンのパンチングマシーン殴ったら手首ぐねって痛すぎて一人で「ふへへ……」と笑っていたというある意味痛いエピソードもあるので脚色するには無理があるんですよね。脚色しても「パンチ力平均」でしょ。

しかし僕はここでふと思い出しました。レベルEの二巻に出てきた「ゴールデンハンマー」です。


こういうヤツです。
いや、「めっちゃくちゃデカイ拳を召喚して殴る」みたいなのすごい良くないですか?でもここまで書いてて「ザ・ハンド」みたいな「手に何か特徴を持った能力」の人でもいいわけですよね。仮面ライダービルドのクローズマグマみたいな「手に何か纏って殴る」みたいな能力もアリ。どうしよう。


2分くらい葛藤していたんですが、やっぱり「なんか纏って殴るのはかっこいい」と思うので、「オーラ的な何かを纏って敵を攻撃する」みたいなことにします。

先に「自分にちょっと脚色してかっこよくする」と書いたことを思い出しましたが、せっかく文字書いていらすとやで「正義の鉄拳」のイラストまで探したのに消すのは嫌なので「自分にちょっと脚色する」っていうところをシカトすることにしました。


で、「武器」が決まったら次は「身体的なスペック」ですよね。
仮面ライダーとかは結構自身の攻撃手段を最大限活かすフォームをするので、身体的な特徴もさっき決めた武器に寄せたものになっていくことになりますね。「手に纏ったすごいオーラで殴る攻撃スタイルを活かすスペックの体」ってなんだよ。

そこで考えたのが「拳だけじゃなくて足とか体の一部にもオーラを纏わせて強化できる」みたいな感じのものです。
「もう『能力の一部』じゃん」と思いましたが、僕が思い浮かべてるのが「仮面ライダー」なので若干侵食されても仕方ないよなって感じで許してください。
今回は一枚の画像に全部解説をぶちこむので、この部分は「脚」に付けておきます。

他にも「実はデカイ傷がある」みたいなのもかっこいいのでスペースに余裕あったら付けておこう。
エピソードみたいなのも付けたい。デカイ傷ついた経緯とか書こう。忙しくなってきやがった。普通図解にはエピソードとか一切書いてないんですけど、僕が僕を図解しているので好き勝手やらせてもらいます。文句は言わせない。

あと仮面ライダーの図解を見てて思ったんですけど、「装備についてのスペック」も書かないといけないですよね。
装備にはそれぞれエピソードとか絡んでたらエモいですけど、「自分の能力を最大限活かす装備」が基本ですよね。何が基本なんだよ。

そこで僕は「服に暗器を仕込んでる」のがいいなと思いました。マジで忍者になっちゃった。でも僕がイメージしてるのは「ネウロの早坂兄弟のユキ」なのでもっと現代寄りでかっこいいやつです。


ここら辺で図解に入れる「かっこいい要素」は揃ったと思います。次いきましょう。


エピソードを考えよう!

例で作った画像の男にもついていますが、紹介文みたいなのがついてるわけです。でも僕の紹介文っていったら「普段は寝て起きて仕事をして食べて寝るという行動パターンを繰り返している」っていう一行で事足りるんですよ。自分でそんなリアル100%の紹介文書いてたら死にたくならないですか?
ていうかここまでスペックかっこいいのに紹介文そんな一行だったら「これ一生能力使わないまま死ぬじゃん」って思われて終わって色んな意味で僕という人間が死にますね。

なので「スペックから考えたエピソード」を書こうと思います。
最初にデカめの文字で「実際の僕にちょっと脚色します!」って書いてたのは頭から消してください。身体的なスペックのところを書いてた時点で「もう引き返せない」と思ってたので僕は諦めてます。ごめんなさい。忘れてください。


さて、この部分は自分の目的や活躍やそれまでの経緯を書くようなところなんですが、やっぱ98%脚色で書くならかっこいいほうがいいですよね。服に暗器まで仕込んでんだから。

「武器(能力)を持っている」ということはやっぱり「戦うことがある」わけじゃないですか。だったらそこから発想を広げたほうがいいと思うんです。
あと「能力を持つ経緯」とかもあったらいいですよね。能力の出処によってはめっちゃくちゃエモいエピソードとかも生まれるわけじゃないですか。まあ多分僕のエピソードにはそんなもんないでしょうけど。僕の実際のエピソードという2%の泥水を入れてしまったらエモいエピソード生まれるわけないですね。

実際この紹介文の部分も少し短めに抑えておかなければならないので、なんとか凝縮して書きたいと思います。
ウルトラマンも最低限の変身の経緯と目的が書かれて終わりなので、僕が出しゃばって適当なエピソード書きまくってたらスペシウム光線食らってピコンピコンで帰られてエンディングになってしまいます。こんなところで死にたくない。

なので今回書くのは「人物像」「能力を持った経緯」「戦う目的」を書いていきたいと思います。


まず「人物像」からいきましょう。
理想の図解なので、僕は「ごく普通の高校生で、いつも引きこもっているために彼女である幼馴染の女の子に叱られてトホホな毎日を送っている」ってことにします。もう能力とか傷とか好き勝手つけちゃってるので思い切っていきましょう。趣味のところで本来の僕の要素2%入れるのでこれくらいは許してください。あとこれくらいの人物像だったら「自然に能力者バトルの路線に持って行きやすい」と思ったからです。理想と現実のバランスのとれた非常に良い人物像ですね。僕はこの人物像と理由を0.2秒で考えました。

次は「能力を持った経緯」ですね。今僕は「オーラ的なやつを体の一部に纏わせてその部分のパワーを上げることが出来る」みたいな能力なので、それに関連する出来事が必要ですね。多分誰かに襲われてそのときに覚醒したとかそんな感じでしょう。これも0.2秒で考えました。普段からこういうこと考えてるオタクはこういうエピソードを0.2秒で考えて書けるんです。

最後に「戦う目的」ですね。これは難しかったのでたっぷり2分考えました。後でサラっと書いておきます。

ページ完成

そういうわけで完成しました。こちらが「僕の図解」です。

P E R F E C T

はい。めちゃんこかっこよくなってすごいですね。写ってんの自分なのに。
名前は「来世付けられたい名前」にしました。マジで五十嵐翔太郎さんがいたらごめんなさい。あなたの名前最高です。

2%の自分の要素を上手く落とし込めたかはわかりませんが、なんとかねじ込んだ結果架空の幼馴染とイチャつくイベントを作れたので良かったですね。ブログ10年くらいやってて良かった〜〜〜。
瞳ちゃんは黒髪ショートヘアの同い年。身長は154cmで背が低いのを気にしている今時の高校生です。ケーキ屋でバイトしていて、たまに僕にスイーツを作ってくれるんですけど、僕が食べてるのを見ているうちに自分も食べ始めちゃって、僕はそれを帳消しにするために毎朝早くに起こされてランニングに付き合わされているんですよね。トホホのホ〜〜〜……。

あと「趣味:ブログ」と一部伏せてあるプロフィールの数値以外全部フィクションなのでご安心ください。ここだけめちゃくちゃ悩んで五分かかりました。

能力の部分はなんかハンターハンターやらワンピースやらが混ざったようなビジュアルになってしまいましたが、かっこいいので大丈夫でしょう。男の子には一回「オーラを纏いたい」「なんか纏ってぶん殴りたい」という欲求を抱く時期があるんです。
暗器のところは何も思いつかなかったので書くとき机にあったもので鋭利だったものを選びました。白井黒子じゃん。

ちなみに「あの日」に襲ってきた能力者の殺人鬼を追って〝トライアル〟に入った僕ですが、その殺人鬼はラスボスなので安心してください。キッチリかっこいいところ作る準備は出来ています。準備をするのが目的なのでその後の展開は特にありませんけど。
〝トライアル〟に所属している勧誘してきた少女トールともなんやかんやありますが、僕はゴリゴリの幼馴染属性持ちなので最終的に瞳とくっつきます。でもトールも「諦めませんから」と瞳に宣戦布告して最終話を終えるんですよね。始まってないけどいつのまにか終わってしまった。

自分の図解を作った感想

というわけで自分の図解を作ってましたが、想像以上に楽しかったです。
短い中にどう導入の部分の説明を詰めようか悩んだり、自分のプロフィールを活かした説明の書き方もなんとなくわかったような気がしますね。
そういうところだけじゃなく、プロフィール作るのも能力の説明書くのも普通に楽しかったので休日にやることが無さすぎて身体が液状になっている人間の方々も試しに作ってみてはどうでしょうか。Twitterとかに投稿して自分のHDからは消すくらいの軽さでいいと思います。


僕は自分の図解も出来て満足しましたが、自分の真顔を真剣に切り抜く時間はマジで人生を無駄にしてる感じがしたので多分もう自分の素材化はやりません。
疲れたのでご飯食べて寝ようと思います。ありがとうございました。


おわり