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「100万の命の上に俺は立っている」五話を見た感想

おはようございます。僕です。


お久しぶりです。2021年も頑張って感想を書いていきましょうね。僕は仕事の都合で3月末まで土日に仕事がギッチリ入っているせいで休みが不規則になり、定期的な更新が難しくなってしまいましたが、それでも「ダルい」という感情をねじ伏せて書いていこうと思います。「100万」がまだ半分にも到達していないのに新アニメも続々始まってきやがったので、そちらの方も同時に書いていこうかと思っています。VTuberのゲーム配信と同じ。

それではやっていきます。頑張っていきましょう。


五話を見た感想

初見時の感想は「ちょっと面白くなってきたな」です。
箱崎さんの心境をメインとした回でしたね。1話ずつこうやってキャラクターの心境をメインに書いていってくれる脚本だとキャラクターが掴みやすくて好きなんですけど、なかなかそうしてくれないアニメがクソアニメには多いのでため息が出ますね。仕方ないですけど。

アバン、箱崎さんの回想からスタート。
病弱な体なので体育が万年1だった箱崎さんは、そのギャップを埋めるために薬学科に進学しようと頑張っていた。

しかし、異世界に来た途端目の前で人が死んだり、盗賊に襲われそうになったりと目まぐるしく変わっていく状況に戸惑いが隠せずにいた。ここでオープニング。

そら平凡な女子高生が急に圧倒的暴力が支配する世界にぶっ飛ばされて順応できるわけがない。よほど頭がキているゲーム狂人でもない限り、初っ端からゴブリンをバンバカ殺せるわけがない。

さて、オープニング明け、馬車に乗り、ラドドーボへ向かう一行からスタート。
馬を休め、野営準備をすることになった。箱崎さんは目の前で盗賊が殺された情景が忘れられず、食欲のないままだった。目の前で人が死にまくっているのに食欲が尽きない女子高生なんて桂木弥子くらいしか知らないので箱崎さんは安心していいと思う。それでいい。

箱崎さんは自分が守りたいものを守れない実力不足で守れないことに自己嫌悪していた。友助は料理で王国の人たちを労いつつ、料理人スキルの経験値を上げていた。効率厨がよ……。そんな友助を見て箱崎さんは「結局、最初から腕力が強くてレベルを上げられる人が、なんでも手に入れるんだ」と羨んでいた。箱崎さんは箱崎さんで友助に偏見を持っているようだ。登場人物全員、互いを偏見の目で見ているようだな。お互いに自分の境遇を重視する癖があるみたいで人間の嫌なギクシャクが出ている。

ここでカハベルさんが稽古を申し出た。カハベルさんは最初から「勇者ならバンバン切っても問題ないですよね!?」という理由で同行を望んだのだった。クソサイコ女だ。明るく社交的なだけに始末が悪い。

箱崎さんが稽古をつけてもらっている最中、カハベルさんの部下がゴブリンに襲われ、怪我を負ったらしい。友助がそれを治療していると、由香さんが「料理とか治療で経験値もらえるなんて、なんかズルくないすか?」と言ってきたので、友助は「そんなんシステムに文句言ってくださいよ」と、完全に始めたてのオンラインゲームのチャットをやっていた。システムに則ってやってるプレイをズルと言われたら誰だってムッとする。

箱崎さんは「もっと強くなりたい……経験値を手に入れなくちゃ……!」と願いながらカハベルさんに稽古をつけてもらっていたが、ロングソードを持ち上げるのにも苦労し、カハベルさんから頭を一発殴られてダウンしていた。き、急なギャグ……!

移動の最中、先を見に行っていた部下たちが森の中にゴブリンがいたことを報告。経験値稼ぎに友助たちが出ることになり、箱崎さんも同行した。
ゴブリンたちと順調に戦うが、新堂さんはゴブリンの口目掛けて風魔法を放ち、耳から空気が破裂してでていた。一人だけ戦法がエグいのよ。リアルな痛さだから。

箱崎さんは木の上にいたゴブリンと戦闘を開始していた。上から襲い掛かってくるゴブリンに、箱崎さんは剣を上に立てた。するとゴブリンは当然腹から刺さり、倒れた。そりゃそう。楽にゴブリンを狩れるに越したことはない。ゴブリンは皆殺しだ。



なんとなく宗教画みたいになってるな……。

刃が肉を貫くような感覚に寒気を覚えた箱崎さんはそのまま死んでいくゴブリンに対し、「ごめんなさい……ごめんなさい……」とつぶやきながら膝から崩れ落ちた。いいねぇ……「性癖」だ。

その夜、焚き火を囲み、みんなで談笑していた。新堂さんは箱崎さんがゴブリンを倒したことを褒めていたが、本人は浮かない顔のままだった。
カハベルさんもそのことを喜んでいたが、一方で自分でゴブリンを斬れなかったことを悔しがっていた。そこから箱崎さんはカハベルさんに「どうして生きている肉を切るのが好きなんですか?」と聞くと、カハベルさんは嬉々として「性癖」を語り始めた。

カハベル「よくぞ聞いてくれた!生きた肉の良さは無数にある!まず筋肉の硬さ!戦闘中のまさに動かしている肉の筋が刃を通した先からブツブツと切り離され、外側から順次死んだ肉へ変貌していく感覚!!これらが!剣を振り上げて振り下ろすほんの一瞬で起きる出来事だということ!!!そしてその時の手の感触!!これらがもう……最ッ高……!」

わかるなぁ………


どうやらカハベルさんは幼少の頃父親に「生きた相手との訓練が一番身になる」と教えられ、それが歪んでこうなったらしい。やはり幼少時代にどんな教育を受けるかで少しは性癖に変化をもたらすものだというのを実感する。

意気揚々と見回りに行き、肉を切りに行くカハベルさんを横目に、箱崎さんは「私も……切らなきゃ」と静かに覚悟を決めていた。今の話で覚悟決めるのは別の扉が開く気がするからやめたほうがいいと思う。

翌日、制限時髪もギリギリな感じで移動していると、魔獣に襲われている軍隊を発見した。民間人の子供もいるとわかった瞬間、箱崎さんは「助けないと……!」と立ち上がった。が、友助はドライに「マジ?時間も迫ってるし無駄なことは避けたいんですけど」と正論だが人の心がない意見を出す。しかし箱崎さんも「前に言いましたよね?人って命さえ助かれば救われるわけじゃないって。私は……ほら……子供まで見捨てたら……意味ないから。もう。だから……無理だから!」とたどたどしく反論した。
多分今まで人と口論したことがないんだろう。しかしそれを「え?なに?子供まで見捨てたらこれから自分が生きる意味もないってこと?いやいや、かっこよすぎかよ」と嘲笑の顔を出しつつ噛み砕いて理解する友助の理解力もすごい。コミュ障のたどたどしい反論をここまで正確に読み取れるのは普通にすごい。僕だったらなんかわかった感じ出してスルーするか、「え!?なに!?」ってもう一回聞きなおしているだろう。全然わからないから。



それはそれとして顔が本当に腹立つな。マジで小馬鹿にしているって感じが出ている。これが大画面に出てくる僕の気持ちも考えて欲しい。

しかし、ここで発想を切り替えた友助は「いや、もしかしてイベントの可能性もあるか……?」と考えた。ゲームマスターから助けるかどうか見られている可能性がある以上、救助に乗り出さないわけにはいかない。箱崎さんと友助は二人で助けに行くことにした。

相手のモンスターのコボルトは狼男みたいな見た目だった。友助が向かっていくと、コボルトは全員こっちに向いた。勇者補正ってヘイト集める効果もあるのかよ。めんどくさっ。

友助は果敢に立ち向かっていくが、箱崎さんはやはり直前になって萎縮し、思わず盾で攻撃を防いだ。
友助も苦戦を強いられていた。言葉の説得力を増す能力も「言葉が通じないのでダメです」というクソ仕様。バーサーカーは元人間だから通じたのか。
腕を噛まれ、そのまま地面になぎ倒されそうになったが、友助はギリギリでコボルトの目をえぐり、危機を脱した。だから回避方法がエグいんだって。めちゃくちゃ急所突くじゃん。
「これで……!」とトドメを刺そうとしたが、友助は背後からもう一匹きたやつに首噛まれて死にました。トホホ。き、急なギャグ……!デジャブ……!

箱崎さんは幽体になりながら「私は何のためにここにいるんだろう……」と後悔していた。今回めちゃくちゃ後悔してんなお前。学びが一個もないけど。

復活し、立ち上がった箱崎さんはコボルトの後ろに立った。自動ヘイトによって気配に気づき、襲い掛かってくるコボルト相手に、箱崎さんは悲しいような目で立ち向かった。徐々に間合いが詰められていく箱崎さんは、目に武器を選択する画面を出し続けた。

そしていよいよとなった瞬間、箱崎さんはコボルトの目の前で剣を召喚し、そのまま突き立てた。熱い。召喚した瞬間に突き立てることで「振り回せない」という弱点を改善し、相手の移動をそのまま攻撃に変換できることを考えると、箱崎さんにうってつけの戦法だろう。やはり非力なものが強者と対等に戦うには相手の力を利用してカウンターを返すのが一番だ。箱崎さんはスコップとか武器にしたらどうだろう。突き刺すような武器が向いてると思う。ヤンデレCDで柏木さんも言っていた。

あと一匹はカハベルさんが一発で首を落とし、討伐した。狂キャラの風格。

助けた軍隊はデオック王国の兵士であり、異教徒をラドドーボに運搬し、処刑するのが目的だった。目的を聞き、「荷物をラドドーボに届ける」というクエストを思い出し、「もしかしてこれが『あの人たち』……?」と葛藤する友助。ヒューマンアタックはペナルティがあったが、クエストのために人が死ぬのはオーケーなのか、「手を貸すべきもの」か「手を貸してはいけないもの」か、どっちだ……!?というところでエンディング。

確かにこれは悩むでしょうね。ゲームの全容がわかっていない状態で倫理観を試される二択を迫られた場合、たとえ百戦錬磨のゲーマーであっても「運ゲー」になるわけですから。

Cパートはゆっくりボイスのゲームマスターが無理ゲーを渡してきて友助がキレるだけでした。尺がマジでもったいないな。

ではまとめの感想いきましょう。

まとめの感想

今回は箱崎さんがメインの少しだけ成長した回でしたが、それを塗りつぶすようにカハベルさんの性癖で覆われてしまっているように思いました。僕の性癖と合致していただけかもしれないですけど。

今後の展開が不明瞭なまま選択を迫られるのもなかなかキツイものがありますね。自分もゲームをしているときにそういうことをされたらマジで迷うと思う。最初はフローラかビアンカか悩んだものです。僕はゴリゴリ幼馴染属性持ちなのでビアンカでしたけど。

しかし細かいところで尺の無駄さが目立ちますね。「もっと他にやるところあるんとちゃうんか」と思ってしまいました。
はしょりましたが、馬車の車輪が引っかかってみんなで押すシーンがありました。いらんでしょ。Cパートも相変わらず茶番で終わって無駄にしてる感じがしますね。引きを活かさないスタイル。



また新しいアニメ感想記事を始めるでしょうが、100万の記事も頑張って完走しますのでそのときは「頑張ったね〜〜〜」って言って撫でてくれる手をください。手首だけで結構です。ください。では、またよろしくお願いしますね。





つづく