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「百錬の覇王と聖約の戦乙女」二話を見た感想

おはようございます。僕です。

前回の一話感想記事の反響が思ったよりも大きくてびっくりしてます。異世界スマホが話題になってからクソアニメムーブメントが起こっているのでしょうか。マジでクソなムーブメントだな。
異世界魔王も二話見ましたけど「主人公が面白くてストーリーの筋がちゃんとしてるだけでどっこいじゃねぇか」と思ったので評価は下の上に下がりました。

二話の感想に行く前に書いておきたいのですが、前回の記事コメントにまたもや〝なろう小説からの挑戦者(チャレンジャー)〟が現れたので早速一章とあとちょろっと読みましたが、最初のチャレンジャーと違って普通に面白かったので感想記事は書きません。面白い小説の感想記事書くのは僕の矜持に関わる問題ですから。
ですが、挑戦を受けたということで紹介はしておこうと思います。
こちらの「気弱なチーターは現実世界に戻りたい」という作品です。タイトル初見時は「SAOかよ」と思いましたが、キリトより好感が持てる主人公で安心しました。広報が足りず伸びが悪いらしいので、皆さんも是非読んでみてください。良かったら感想や批評などもよろしくお願いしますね。


では二話の感想いってみましょう。

二話を見た感想

前回は「なんだ!?何が起こっているのだ!?」と困惑している間に全てが終わっていましたが、流石に二話三話あたりで設定の説明をしてくれるでしょう。そう思っていました。そう、全ては僕の想像の範疇であり、期待でしかなかったわけです。ふざけろよ……。

まず冒頭、リネーアちゃんが脱衣所で脱ぐところからスタート。「兄上、僕と……」と何度も呟いて何かを練習している様子。なんかBGMが「エロアニメのエンディング」みたいだなって思ったが、エロアニメのエンディング曲を真剣に聞いてる人はほとんどいないと思うので、この僕の感覚はほぼ誰にも伝わらないだろう。ちょっと寂しい。

オープニング開け、なんか「蹄の宗主」っぽい人が戦地で戦略図を広げてよく見る凸の形のアレを動かしていた。それって作戦会議とかで使うものであって一人で使うものではないのでは?一個動かして「蹄が角を飲み込むのも時間の問題よ……」とニヤリとした。
すると、法螺貝っぽい音が響き、敵の接近を知らせた。この時代って法螺貝で接敵知らせてたんだ……知らなかった……。

ルーネちゃんが騎馬隊でやってきて普通に敵をザクザク刺してぶっ倒している最中、馬の鐙を知らない蹄の方々はびっくりしていた。まーた「俺のはただのチート」ですか……。
ルーネちゃんは敵を適当に倒した後に退いていきました。役目ってなんだったんだよ。

「蹄は混乱している」と報告を受けたリネーアちゃんはジークルーネ、流石だな……。あの強靭なエインヘリアルにして、アールブヘイムの覇者である蹄の宗主ユングビーを見事撹乱するとは……」と言っていたが、僕は何を言ってるか全く1mmも理解出来ないまま「ああ、そうだな!」と言っていた。これ書き起こすために5回くらい聞き直したわ。 
リネーアちゃんが鐙に感心している間に前回の一喝するところの回想が流れた。もう一回見なきゃダメなのこれ?もう一回?ハア……(クソデカ溜息)


勇斗「(前略)これは、決定事項だ!!よしみんな!腹は定まったな!」
僕「多分定まってないと思うんですけど」

勇斗さんが色々と指示を出し、イングリットに「リネーアに鐙を貸す」という話をした時、イングリットちゃんは「でも他国の人間だろ?いいのか?」と聞いた。勇斗さんは「大事な妹分だ!」と了承した。だけなのに、リネーアちゃんはなぜか顔を紅潮させていた。なんで?
ここでリネーアに「狼の軍が到着した」という知らせがきた。

コメントを見て思ったが、なんでこの世界ドアノブがついてるドアが存在してるんだろう。僕は工業の学校を卒業してるので色々と気になるところが多いが、ドアノブは確かに気になった。


設計の授業で教材として使っていたこともあったので、「なんでこんな複雑な作りの代物がこの世界に……?勇斗さんのスマホチートだとしても無理ゲーでは……?」と真剣に考えてしまったが、そもそも異世界スマホの冬夜は(多分)設計図なしで銃の製造と組み立てをやっていたので細かく考えることは放棄した。蝶番とかもナチュラルに出てるけど、もう全てどうでもいい。


で、軍の広場にきたリネーアちゃんは勇斗を探していた。勇斗さんは後ろから馬車に乗って登場したが、なぜか顔を紅潮させているリネーアを見て「風邪か?言いたくはないが、たるんでるぞ」と僕のブラックな前職の上司と同じことを言ってくる勇斗。
敵との距離を聞いて「ふぅ〜、ギリギリだったな!」と言うと「よーし!飯にするぞ!」と謎の提案。ギリギリってなにが……?一杯限定とはいえ酒も飲んでOKなのかよ。戦前やぞ。
当然苦言を呈すリネーアだったが、「フッ、近きを以て遠きを待ち、佚を以て労を待ち、飽を以て飢を待つ。此れ力を治むる者なり。だぜ!リネーア」と孫子の言葉を頑張って覚えたのかめちゃくちゃドヤ顔する勇斗さん。困惑するリネーアに「孫子の一節さ。疲れて飯も食べてない。こんなんじゃ力が発揮できるわけがない。だから飯だ!」とさらにドヤ顔。すいません、色々突っ込ませてくれ。
そもそも孫子「疲れて飯も食べてないなら力が発揮できるわけない」ってこと言ってないです。「先に戦地に来て遠くからやってくる敵を待って休んで、腹を満たしておき、後に到着して疲れて休む暇もない敵を叩くというのが戦闘力における兵法です」ってことを言ってるんですけど、勇斗さんはどっちの立場で言ってるんでしょうか。あとそれは「やり方」の話であってマジで飯食って待機しろって話じゃないんですよ。例え話なんですよ。いい加減にしろ。

ドヤ顔勇斗に対して「なるほど、流石兄上です」と返すリネーアもなかなか気が触れてる。何が流石だよ。完全に「腹が減っては戦は出来ぬ」と勘違いしてるだろ。いいのかそんな奴の妹分で。
更に「すでに先兵は向かわせてある!(キリッ)」と言う勇斗に「おお!流石兄上!」とさすおに二連発をかますリネーア。マジかよ……。

その頃、敵地では蹄の皆さんがたくさん待機していた。おい孫子の兵法どこいった。
敵の動きが鈍いことを感じたルーネは騎馬隊で攻撃を仕掛けた。陣形がクソクソのクソにめちゃくちゃだったので「ああ?」と言ってしまったが、よく考えたら高橋ナツコはゆゆ式を担当していたので「めちゃめちゃ陣形じゃ!」を思い出したのだろうか。作画班が力尽きているだけか。


蹄の宗主は「面白い!面白いぞ!だが強いのは正面のみ!」と早速弱点を見破った。側面から強襲して陣形を崩す作戦らしいですね。豪快っぽく見えてちゃんと戦術について考えてるのギャップありますね。
ただ「宗主自らが戦地に出向く」というとこはちゃんと豪快っぽいです。ヒュウ!宗主ヒュウ!

側面担当のリネーアが「蹄の軍を蹴散らしてる……!」と感動している間に敵がやってきたようだ。



いや結構近くまできてるやんけ。あと二分で戦闘開始しそうじゃないですか。

回想も挟み、「よし!」と心を構えたリネーアだったが、宗主の謎のオーラにより戦意喪失。なんですかこのイメージ。トリコ?トリコであったわ……。



兵士も「でかい……でかすぎる!」「蹄の宗主、ユングビーは化け物か!」とビビりまくる。マジで何が見えてるんだ。僕にはガタイのいいおっさんが馬車でやってきてるようにしか見えない。

側面の弱点を見破った宗主ユングビーはめちゃくちゃ味方を殺していった。「助けて兄上……!」と会って数日くらいの兄上を頼りまくるリネーア、もう思考が理解出来ないとかそういうレベルじゃない。人間の理解の範疇を超えている。

一方その頃、勇斗はフェリシアさんと悠長に話していた。「まさかこんな早く気付かれるとはなー」「ねー」みたいなことを言っていたが、突如「よく敵人をして自ら至ら使むる者は、これを利するればなり。化かし合いは俺の勝ちだったようだな!」とまた孫子の引用をした後「ま、チートだけど」と付け加える。

うっぜェ〜〜〜。いつ化かしあったんだよ。ただ側面が弱いと睨んだ相手がつっこんできたからそこを利用して叩くってだけで全然化かしあってないんですけど。もしかして僕が記憶喪失になってるだけ……?「ま、チートだけど」ってもしかして流行らそうとしている……?絶対流行らないけど……。

そして勇斗さん、宗主のユングビーが暴れてるところにルーネ投入。現時点で全然作戦の概要が見えない。死にそう。なに?これから化かし合うの?
そんでまあ色々わーわー戦った後に宗主のユングビーさんは日本刀に斬られて負けました。はい。以上。「なんでこんな長閑な戦いに体力を割かなきゃいけないんだよ」という念が強くなってしまったのでもうざっくり言うとそうなります。騎馬に乗ったユングビーとルーネが戦って最終的に日本刀で斬られて蹄敗北って感じです。Aパート終了。


CM明け、「うう〜……なんで護衛がお前らなんだよ〜!」と勇斗が呻く声と共にいきなり風呂場の湯船からスタート。フェリシアさんとルーネちゃんも一緒に入っている。もしかしてアバンはBパート最初のところからのスタートだった……?

元敵地で風呂に入ってるので護衛が必要とのことだが、「なんで帰って風呂にしないんだよ」とか「護衛するにしても外でいいだろ」とか考えたらいけません。作者がこうしたいだけですから。
そこにリネーア登場。普通に一緒の湯船に入ってきたかと思うと、「結婚してください!」と言いだした。何言ってんの?

フェリシア「入浴中に乱入するや、いきなりそのような申し出は非礼がすぎましょう」
僕「僕もそう思うニャワン!(猫か犬)」

フェリシア「妹分ならまず、兄の背を流して差しあげるのがこの世の仁義というものです」
僕「は?(素)」

意味が……何を言ってるのか……わからない……なんだ……?これは……。
というわけでリネーア、勇斗の背中を流すが、脳が停止したままでもアニメと時間は容赦なく流れていく。そう、たとえ勇斗が「もう十分綺麗になったのでいいです」って言ったらフェリシアさんとルーネちゃんが「ハア!?」とガチギレしている画面を眺めている間にも無慈悲に時間は過ぎ去っていくのだ。
僕はこの貴重な財産をドブ川に垂れ流しているのだ。どれだけ水たまりの泥水を高級ワインで薄めても飲めたものではない。無駄……全て……無駄になっていく……。

で、風呂上りに「なんで結婚したいの?」ということを聞いていたのだが、正確に文字に起こしていくと僕のメンタルが持たないため、僕がざっくりと説明すると、
「実力至上主義のこの世界で、宗主の娘であったリネーアは溺愛のあまり宗主に指名されてしまうが、世襲制というのは周りから問題視されており、エインヘリエルでもなかったリネーアは頑張って父の思いを継ごうとした。しかしやっぱ無理があるので実力のある兄上と結婚して一緒に角を治めてほしい」ということでした。
数行で終わる説明を三分かけて説明するとは全く恐ろしい体験であった。異世界スマホだったら逆にほぼ説明がないまま結婚を迫っていただろう。だからテンポが良かったんだけど。それでエインヘリエルってなに?


次の日、勇斗はフェリシアさんと一緒に戦勝の儀式の準備をしていた。
フェリシアさんは政治的な観点から結婚を勧めたが、勇斗はこれを拒否。
勇斗がフェリシアさんに「なんでそんなに結婚を勧めるんだ」と聞きましたが、ここの説明もめちゃくちゃ冗長なのでざっくり説明すると「結婚すればお兄様が元の世界に帰れなくなっていなくならないんじゃないか」って考えたからだそうです。
でも結局説得されてリネーアとの結婚は阻止する方向に持って行きましたね。はい。茶番終わり。これで終盤の数分を締めくくるのヤバくないですか?もっと詰めるべき情報はないの……?エインヘリエルってなに……?アルプスで聞いたら分かる……?
「ほんとに頼むぞ〜?」「はいっ♪」「ほんとにほんと……」みたいなカップルの惚気みたいな確認作業を終えて二人でゲラゲラ笑っていたが、どう考えても何らかのアレをキメているとしか思えないような会話ですね。キメてんだろ……?くれよ……。

そして場面は崖の上、何故か川が流れている。どこ……?山……?どこの場所って設定だか絶妙にわからないが、馬に乗った青年が「狼の宗主、どんなやつか楽しみだぜ……」みたいなことを言っていたので多分次回以降の敵だと思います。終わり。エンディング。


どうしよう。ブチブチと脳みそが死滅する音が鮮明に聞こえる。さっさとまとめに入ったほうが良さそうですね。

まとめの感想と考察

二話を見終わって思いましたが、マジにこのアニメ「設定に関する情報」が2mm程度しか供給されずに事が進みますね。今回分かったのって精々「リネーアが宗主になった理由」くらいですけど、めっちゃくっちゃにどうでもいいし多分今後使われることないと思うんですよね。ケチってゴミを渡すな。
三話こそ「エインヘリエル」やら「ルーン」やらの説明がされるんでしょう。説明してくれ。頼むから。お前のその孫子を引用する時間でどれだけの設定説明が出来たと思っているんだ。



このルーネの下の説明も「中学二年生が下校時間に帰りながらぶつぶつ考えてたんだろうなぁ」という感じが半端じゃない。なろうの登場人物紹介のお手本みたいな文だな。

あと思ったのは、この覇王は「異世界スマホ」「デスマ」と比べて最高に進行のテンポが悪く、「まだ続けるの?」という感情が無限にも思えるほど続く化け物だということです。
実際三分しかリネーアの生い立ちと結婚についての説明されてなかったのに「十分経ってんじゃねぇか」と時計を確認してしまいました。終盤のフェリシアの葛藤も4分だけなのに、その間ずっと貧乏揺すりをしてました。
というか「リネーアの結婚提案」と「フェリシアの葛藤」でBパート占めてるのヤバくないですか?後半に特化したクソ……?異世界スマホの八話を思い出しますね。「Aパート全部いらねぇだろ」と思ったクソ回です。これはBパートのうち1分だけ説明に使ってあと全部いらない。結婚の話とか回想ちょいちょい挟むだけで足りるだろ。


で、考察ですが、
前回「この世界は勇斗が『地球だ』と思ってるだけで実際は『地球によく似た異世界』なのでは?」という説を唱えましたが、今回二話を見ていて思いました。
「勇斗が使っているチート(スマホ)は『知識のみ』を借りているものであり、簡単な石器などを除いて勇斗がいるこの世界は実は最初からめちゃくちゃ文明が発達しているのでは」と。
ドアノブや建造物を見ればわかりますが、実際「勇斗が作れと言ったシーン」はありませんでした。「不思議な知恵を持っている」という評価をルーネちゃんから下されていましたが、色々省略されすぎてどれが勇斗が作ったものか全くわかりません。
もしも省略されている中でも建造物や高度な技術力が必要な道具についての説明がなされていない場合、「(勇斗が来る前)最初からあった」という可能性が出てきます。
そうなると、確実に「先人(異世界人)の誰かが開発した後に勇斗がきた」ということになりますよね。僕的には先代宗主が怪しいと思っているのですが、こういった細かいものの設定の説明はちびりちびりどころではないレベルで出されていくのでしょう。いつか全部説明してくれることを期待しています。いや、期待じゃない。願望だ。そう願っている。全部説明してくれ。頼むから。原作勢誰かわからないんですか!?!?!?お客様の中に全巻読破兄貴はいらっしゃいませんか!?!?!?!



さて、二話目も終わりましたが本当に「設定の説明がされてないと世界観すらつかめない」というダメな例が視覚を通して直接脳に響いてきますね。作家志望の皆さんはいい反面教師になると思うので、ぜひ視聴してみてください。
僕は小説は投稿していますが作家になる気は毛頭ないので、一旦ゲロを吐いて失礼します。ありがとうございました。


つづく