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「百錬の覇王と聖約の戦乙女」一話を見た感想

おはようございます。僕です。

季節は夏。もう既にセミは鳴き始め、気温も段々と高くなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。僕は「特に祝うことはないけど部屋を飾り付けして『誰かの何かを祝っている』っぽくしてケーキを食べてみる」「友達とクソアニメマラソンをして異世界スマホとデスマの5周目を見る」ということに挑戦して死にたくなっていました。
この感想ブロマガも随分と間が空きましたね。間を持たせるためにAVの感想書いてたり、「俺の考えた最強の連絡網」を作ったりしてましたからそんなに久しぶり感はないんでしょうけど。

さて、今季感想を書きたいと思ったのは百錬の覇王と聖約の戦乙女」という作品です。先に配信されてたこともあって最初に目についたのは「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」の方なんですけど、見てみたら普通に面白かったので普通に見続けようと思います。タイトルからしてヤバそうだったのに主人公のキャラも一貫されてるし普通に展開が気になる。
そして本当にヤバかったのは異世界魔王の後に配信が開始した「覇王」の方だったんですよね。ラスボスは遅れてくる。



さて、前置きが長くなってもいけないので、早速感想の方に入っていきましょう。

一話を見た感想

今回も例によって三回見てるんですけど、正直なところ異世界スマホの一話目と比べると段違いにクソ」だと思いましたマジで一話同士の勝負をしたら百錬の覇王の圧勝。ヤバい。百錬の覇王を見てから異世界スマホの一話を見ると「ちゃんとストーリーが順番に成り立ってて面白いな」とまで考えるようになってしまいました。それほどこの「百錬の覇王と聖約の戦乙女」という作品は〝ヤバい〟です。


冒頭、水浴びしながら歌う女が出てきた。水浴びだから普通に全裸なんだが、冒頭全裸で許されるのはTo Loveるだけだ。これは僕の持論なので異論は受け付けます。
そしてその横で携帯片手に何かを調べている青年。あれは……スマホ太郎……!?死んだはずでは?
「なにやってんだこいつら」と思ってたら水浴びしてた女が急に青年の背中に抱きついた。
一話の冒頭からこういうシーンやっちゃう〜〜〜〜〜!?!?!?
「夜中に水浴びするのはいいけど、びっくりさせんなよな!」と言う青年に対して「ふふふ、お兄様をドキドキさせるのが、わたくしのお仕事ですから」と言う女。ここまで純度100%の殺意が湧いたのは初めて異世界スマホに触れた時以来だ。どこか懐かしい感覚すら覚える。この頭抱えちゃう感じ懐かしい〜〜〜〜〜!!!今更異世界スマホを見てももう「無」しか感じない。久しぶりに「これこれ!こういうのこういうの!」という感情が殺意と共に湧き上がる。
明日は大事な戦らしいのでもう休むそうです。星空を見上げた青年は「ほんと、これだけは俺のいた世界と変わらないんだよなぁ……」と若干淫夢語録っぽい言い方をして、オープニング。言葉狩りがすぎる。
オープニングは案の定女しか出てこなくて、つい「これこれ〜〜〜!」と言ってしまった。男が主人公含めて四人しか出てこないのに対して女の子の比率が高すぎる。そんで脚本また高橋ナツコかよ。あなた確か異世界スマホの時もいましたよね?

「Act.01 盃の誓い」というサブタイトルとともにそれを読み上げる声。こういうちょっとした手間で人は苛立ちを覚える。読むな。理不尽なようだけど読むな。ちょっとイラっとする。
サブタイトル明け、早速戦闘が開始していた。下手に手書きの作画にせず、CGにするのはナイス采配だと思う。なんかギクシャクした動きで戦闘しているのを見ると本当にイラっとする。「腹が立つレベル」じゃないのもポイントの一つである。
馬の戦車に対して果敢に槍で攻めていく兵士たち。次々と敵を倒していく兵士たちを見て敵が「おい……あの槍、鉄なんじゃ!?」「ば、バカな!?」と驚いていたけど、鉄に決まってんだろ。鎧ガンガンぶち抜かれておいてなんやそれ。ちなみにその驚いていた二人はその二秒後に槍で突かれて死にました。シュールすぎ。

その戦闘の様子を崖の上から見ているアバンに登場した男女。「対戦は決しましたね!流石はお兄様!」というセリフに若干のデジャブを感じるが、多分気のせいだろう。普通に槍で戦ってるしこの世界で魔法とか使いそうもないですからね。気のせいでしょう。
褒められたお兄様は「いや、考えたのはアレクサンドロス大王織田信長だから……」とやれやれ口調で説明。
女が「あれく……?」と困惑していると、「俺のはただのチート」と身も蓋もない上絶対に通じないであろう説明を続け、このポーズ。



ウッゼェ〜〜〜〜〜〜〜。

すごいですね。ここまで人をイラつかせるコンボここ数年であんまり見ないですよ。単発で「ムカつくなあ」と思うアニメは色々ありましたが、会話全てに「ムカつく」と思うのはなかなか珍しいです。それを第一話の4分足らずでやってしまうこのアニメ、マジに「凄まじい何か」を持っていますね。オーラが違う。

「明らかに敵は浮き足立ってるな!全軍突撃!」と指示を出す青年。いや、密集した陣形で突撃したらぐちゃぐちゃになって兵士同士でぶつかったりしない?「浮き足立つ」もよく誤用されるような意味合いで使われているわけではないし「不安になる・逃げ腰になる」って意味では合ってるんだろうけどなんか違和感を覚える。こんな状況で「浮き足立つ」って言わなくない?教えてえろいひと。

突撃している間、青年は突然モノローグで語り始めた。ここでかよ。
「俺がユグドラシルに召喚されて2年が経過していた。ここでは僅かな土地を巡り、人々は命を奪い合い、弱い者は蹂躙され、虐げられる。俺は言葉さえ通じないこの野蛮な地で、何の因果か狼の種族を率いる宗主に登りつめていた。指示一つで、誰かの生死を左右する立場に……」
マジでどっから何を考えたらいいかわからなくなった結果脳みそがフリーズするモノローグを聞かされた直後、脳が再起動する間も無く青年に矢が一本飛んできた。ナイス!

間一髪、横にいた女がそれを取った。惜しい。矢を掴み取った女のうなじにはなんらかの紋章が浮き出た。「サンキューフェリシア。相変わらずエインヘリエルってのは人間離れしてるな」というなんJ民を彷彿とさせる感謝をする青年。フェリシアって名前が出てきたのが始まって4分半という事実に驚くし、まず主人公なのに名前すらまだ出てきてない。お前誰だよ。エインヘリエルってなに?
フェリシアは冷静に矢が飛んできた方向を見つけた。「角のエインヘリエル!」と気付いたようだが、エインヘリエルってなに?ちょっと待って。用語多すぎない?説明する間も無くさらに大量の矢が降ってくるが、どうするんだ……!?一体どうやって回避を……!?



なんとフェリシアさんが縄を使って全部弾いてくれました。やったね!
どういうことだよ。デッドプール見習って何発か刺さっててほしい。

「相変わらず見事な縄捌きだな。女王様の素質たっぷりだ」と意味不明な褒め方をする主人公に、さらに「王様はお兄様でしょう?もしかして、結婚してくださるのですか?」と鬱陶しい返しをするフェリシア。最早「鬱陶しさ×2」どころの話じゃない。二乗だよ。鬱陶しさの累乗だよ。
「女王様ってのはそういう意味じゃなくて……」と弁解するSMフェチドスケベ主人公に「わかってますよ」と言わんばかりの「お兄様ったら♡」という反応。さらに「まあ、そういうところも魅力的なんですけど♡」と言葉を重ねてくる。すいません、今戦争中なんですけど。
ていうかマジでこれちゃんとしたラノベをアニメ化したものなんですか?出版社さんからちゃんと出てるんですよね?僕今のところ主人公たちの感情が全く理解出来ないまま取り残されてる感じなんですけど。編集者の罪は重い。

正気を取り戻したのか、フェリシアさんは戦況から前線の様子を心配していた。主人公はルーネという人を心配していた。ここまででちゃんと名前が出てるの二人ってどういうことだよ。そのうち何か狼の紋章がある旗降ってルーネさんが「めしとったり〜!」と戦国武将さながらの宣言をして、戦に勝利。
「父上〜!」と馬に乗って主人公のところへ向こう女の子。また女かよ。そしてこの人がルーネさんらしい。主人公が「ご苦労だったな。褒美は何がいい?何でも好きな物を与えよう」と言った。ん?今何でもって
「で、では……頭を撫でてください!」とマジに戦争の後の出来事かよと思うような要求をするルーネさんと、それを了承して頭を撫でる主人公。
フェリシアさんが「ほんと、忠犬なんだから……ふふっ」と笑い、主人公も犬耳と尻尾がついたルーネさんを想像して吹いてた。ここ戦場ですよ?
思い出したように主人公は「角の宗主はどうした」と聞き、テントの中で会談の準備をするように兵士たちに言った。ちょっと待ってさっきまでのやりとり兵士の前でやってたの?士気ダダ下がりってレベルじゃなくない?ヤバいよお前ら……。

テントの中、年端もいかない女の子が宗主だと知ってびっくりする主人公と「お前だって僕と同じくらいじゃないか!」と反論する女の子。ボクっ娘かよ……好きになる可能性がありそうだ……。
と、ここで自己紹介を始める主人公。ついに名前が……。


主人公「俺は勇斗。狼の宗主だ」

僕(……†ゆうと†……)

ここまで本名プレイに徹する奴がいたとは驚いた。サトゥーさんみたく「その異世界での名前」みたいなものは考えなかったのだろうか。ていうか始まって7分40秒でようやく主人公の名前開示ってどういう采配してんだよ。
さっきまでの態度と違ってめちゃくちゃ偉そうになった†ゆうと†さんは「言葉を労するのは好かん……単刀直入に言おう。子分にならないか?」と勧誘。が、即刻却下された。だよね。
「寝言も大概にしろ!」と啖呵を切る角の宗主に対してフェリシアさんも「あなたこそ寝言は大概にしたほうがよろしいですよ?」と笑顔で威圧。わ〜こわいこわい。
「そんな貧弱そうな奴がどれほどのものだと言うんだ!」と反論する角の宗主に僕は首を縦に振りまくった。そうなった経緯を教えてくれよ。マジに。一番大事なところモノローグでふわっと終わっちゃうんだもん。
角の宗主の言葉を聞いたルーネさんは拳でテーブルを叩き割った。拳にはフェリシアさんのうなじにあったようなのと同じ紋章がついている。パワーを使うときは紋章が光るっぽい。

怒れる二人を「控えろ二人とも!彼女は曲がりなりにも角の宗主だ。無礼な口は慎め!……女共が失礼したな」と言って諌める勇斗。色々「ん?」と思うがスルーしておこう。
「女共が失礼したな」と謝ったらなぜか角の宗主さんも「いや、僕も犬とか言ってすまなかった……」と謝った。なんなんだよ。小学校での先生の仲介交えた仲直り?

さらに勇斗さん、ドヤ顔で「高圧的な態度で反感を買わせれば、救いの手を差し伸べたものに好意を抱く……本で読んだ交渉術の効果抜群だな」と語る。いや、そうはならんやろ。この人たちの感情のロジックってどうなってんの?

「子分になる気はない!」と言う角の宗主に対して「では、妹分ではどうだ?」と少し格を上げて交渉。
「しかし、やはり我ら角は……」と渋る宗主に、「そうか、なら仕方ない。お前たちの街をバンの街の二の舞にしてやろう!」と言う勇斗さん。BANの街ってなんだよ。恐ろしいな。バンの街の二の舞とは、「住人を一人残らず虐殺し、街を焼き払う」ってことだったらしい。マジに恐ろしいじゃん。ていうかこれ脅迫では?さっきまで交渉術で好意もたれようとしていた人の言うこととはとても思えない。
さっきの交渉術の意味〜〜〜〜〜!!!!!!!!

ついに膝を折った宗主は、妹分になることを決めた。
交渉を終えた勇斗さんは、なぜか椅子からずり落ちた。緊張の糸が切れたらしい。情けなっ。



さっきまで



こういう顔してたのにこれかよ。

さっきの「バンの街を焼き払った云々」もルーネちゃんは納得いってないらしい。「父上は本当は慈悲深い方なのに……」と一言喋るごとに持ち上げる姿勢に、「マジでこれなろうで書いたんじゃないんですよね?」と思ってしまう。これで10巻まで出てるとかマジか?
「俺は慈悲深いんじゃなくて、ただ甘いだけさ……」と自分に酔ってる感がすごいセリフを言うと、フェリシアさんがおっぱいを顔に押し付けながら慰めてきた。「ああ?」と思ってしまったし、これで元気が出て「ありがとう!」という主人公は性欲に従順な感じがする。誰だっておっぱい顔に押し付けられたら元気出るよな。

「ありがとうな」とお礼を言うと、「感謝など……お兄様をこの世界に呼び寄せてしまったのは私なのですから」と遠慮気味のフェリシア。そういえばオープニングでは鏡っぽいところで自撮りしてたら異世界へうわーって感じできたという予想が出来るものだった。まあこの後で詳しく異世界転移の経緯喋るやろ……。
「よし!帰ろう!俺たちの街、イアールンビズへ!」と決めたッ!って感じの一枚絵でCMカット。マジ?これで半分?僕の感想記事が久しぶりだからかこのアニメが物凄いのかわからないが、ここまで体感5時間って感じがする。これは右ストレートで殴られているどころの話ではない。こっちは拳で勝負挑んでるのに拳銃片手に撃てるだけ撃ってるって感じだ。死ぬしかない。

CMカットはフェリシアさんのプロフィールと使った戦術についてだった。この「プロフィールと戦術についての説明の文の量」はどことなくジョジョ四部を彷彿とさせるが、こっちの方が段違いに文の量が多い。読ませる気ゼロだし、多分制作委員会にとってはどうでもいいところなのだろう。「後で各自ググれ」ってか。

CM明け、街の人からパレード祝福されてる様子が出てきた。街の人たちからは好かれているようだ。「声援に答えてみては?」と提案するフェリシアさんに同意した勇斗さんは剣を抜き、振り上げた。そして湧く歓声。なんで?普通に手振り返せや。

パレードの末、なんかの神殿って感じのところにたどりついた。そこで出迎えてくれたのは何かわるそうなおじさんたち。裏切りそう。
「女神ボダ様のところで戦勝を祈っておりました」と報告するおじさんに「勝ったのは自分たちが祈ったからかよ……」と不満げな勇斗さん。いや、そうは言っとらんやろ。
どうやらこの人たちは勇斗さんの叔父貴にあたる人たちらしく、「無礼すぎませぬか、勇斗殿」「我々は先代宗主の弟分。敬うのが礼儀」と正論をかますわるそうな人たち。フェリシアさんが代わりに話を聞いてくれることでなんか落ち着いたっぽくなっているが、わるそうな人たちの方が正しいこと言ってるってどういうことだよ。

なんか急いで神殿に向かう勇斗さん。手には携帯を持っている。鏡の前で携帯を確認すると、なんと電波が入ったのだ。急いで電話をかけると、オープニングで出てきた清楚そうな女の子が出た。向こう側に女の子を残してきたっぽいが、ここまでなんの説明もない。全ては想像の範疇だ。

そして寝床に入った勇斗さんは急に語りだした。
「ここユグドラシルは、恐らく異世界などではなく、地球のどこかだ。使っている道具や、文化から推測するに紀元前1300〜2000年あたり。つまり青銅器時代後期の地球……。その理由は、地上から見える星が、全く一緒だったから。ここが北半球のどこかということはわかったが、正確な位置まではわからない」
昔、星が好きだった僕はちょっとこめかみに青筋が浮いた。いや、それ以前に色々つっこみたいところが多い。作者の知識の限界が垣間見える。何千年も星空が同じなわけがないし、北半球と南半球の星空が見分けられるレベルの知識なら北極星の位置で経度緯度は推測出来るはずだ。そもそも青銅器時代にあの縄捌きをしてるわけねーだろ。なんで素直に異世界ってことにしとかなかったんだよ。何か思惑でもあるのか……?

朝、目覚めたらフェリシアさんとルーネさんが起こしにきていた。「えーっと、ろーたー……?」と無知下ネタをかますフェリシアさんに「ロータリーカーンな」と汗を浮かべながら言う勇斗。めっちゃくちゃ腹立つ。


勇斗「久しぶりに熟睡できたよ。もう元気いっぱいだ!」

フェリシア「それは確かみたいですねぇ♪うふふ……」




僕「は???」

第一話から主人公の朝立ちを見せるな。

そして自然な流れで解消させようという流れに。いや、エロゲじゃん。これもしかしてエロゲが原作?僕が勘違いしてるだけでこれエロゲ原作だったの?僕こういうのやってるんだけど。
いつからラノベが作者のオナニー(直)の場所になったのか知らないが、アニメ化して地上波に流している内容とは到底思えない。マジでテレビで流れてるのこれ?時代が時代だったら「らき☆すた」にネタにされてそうだ。

会話がドギツイ内容だったので割愛しますが、マジにセリフはエロゲそのものだったので見たい人は見てください。

「角と盃を交わすとなると、彼ら用の鉄武器が必要だな。イングリット作れるかな……?」と思慮する勇斗さんは鍛治場に来た。イングリットさんという人がいるらしい。
鍛治場ではサバサバした女の子が作業員のみんなに指示を出していた。鍛治場の仕切りくらい男にやらせんかい。
タメ口のイングリットさんはフェリシアさんから「言葉遣いに気を付けろ」という指摘が入ると、イングリットは「前のこいつ……じゃなくて、ち、父上を知ってるから……どうにもそん時の癖が抜けなくて……」と意味深な発言。ギャグシーンっぽいのに伏線を張っていくスタイル。まあこれくらいの伏線だったら後々回収されるだろう。楽しみにしておこう。勇斗さんはそれに対して「今まで通りでいいよ。イングリットから敬語使われるとうっすら寒いぜ!」と言っていたが、その言葉そのままバットで打ち返して逆デッドボールしてやりたいわ。クソが。
でも見た目とキャラは割と好みだったのでイングリットさんは許そう。


それから盃の儀式が執り行われた。ここでまたも勇斗さんのナレーション。
ユグドラシルでは氏族の人間全てがその宗主の子弟となり、盃を交わす。盃の関係は血の繋がりよりも絶対で、聖杯という神聖な儀式によって、宗主と子弟は固い絆で結ばれる。それがこの世界の習わしだ。この盃により、敵対種族のなくなった狼は、平和な日々を謳歌出来るはずだ。つまり俺は、心置きなく元の世界に帰れる方法を探すことができる!」
僕「ヤクザかよ」

聖杯の儀式の後、角の宗主は勇斗を外に呼び出した。「お願いです!角の民をみんな対等に扱ってください!」とのことだ。敗戦国の分際で厚かましいが、我らが勇斗さんは頭をポンポンして「妹分の可愛いお願いくらい、タダで聞いてやるよ」って言った。なぜ頬を赤らめるんだ!!!!!!おかしいだろ角の宗主!!!!!おい!!!!!!!ちょろすぎるだろ!!!!!!!

そこに颯爽とフェリシアさん登場。国境から伝書鳩で連絡がきたらしい。この時代って伝書鳩あったっけ。もう細かいことどうだっていいや。

会議が開かれ、権力者たちが集まったっぽい。連絡とは「蹄という国が角に侵攻して国境の砦を落とした」らしい。同盟国になって早速これかよ。蹄の軍勢の数は一万。その数にビビった権力者さんたちは「別に助けることなくない?」「盃交わしたばっかだし」「そもそも盃がなかったら奴隷になっててもおかしくなかったし」と逃げ腰。ここで初めて「角の宗主の名前がリネーア」だってことが判明した。このアニメなんで名前知るだけで何分もかかるの?
逃げ腰のみんなの言い分の最中、勇斗さんは拳を机に叩きつけ、
「腑抜けたことを抜かしてんじゃねぇぞ!!テメェらーーー!!!」と一喝。その威圧感の割には声が軽いが、声優さんの問題なのでこれに関しては何も言えない。そして拳からはめちゃくちゃ血が出ていた。普通に痛そう。



そんでリネーアと見つめ合う謎の間。

「角は助ける!!これは、決定事項だ!!!」
バァァァァン!!!!


終了。エンディング。なにこれ。

そしてそのエンディングもなぜかヒロインたちが全裸で毛布にくるまってる一枚絵を使いまわしていくスタイルのもの。「お兄ちゃんのことなんか全然好きじゃないだからねっ!!」のエンディングが頭をよぎった。いや、一応違う絵を描いているあたり兄好きのエンディングの方が良心的かもしれない。めちゃくちゃ簡単にMAD作れんじゃん。作らないけど。







あ〜〜〜〜キッツ〜〜〜〜〜〜

そんでクレジットのモブ役の名前に何か見覚えがあるなと思って、一番下の鷹山誠一で検索してみました。




なにやってんだ作者ァァァァァ!!!!!!!!(オルガ)
そして最後の予告ではフェリシアさんとルーネさんがミニ劇場をやって終わり。

フェリシア「お兄様を癒すのは私の任務です♪」
ルーネ「いいや、私の任務だ」
フェリシア「ダメよルーネ。この任務の最低条件は……」
ルーネ「最低条件は……ごくっ」
フェリシア「Dカップ以上であること!」
ルーネ「なっ……くそッ!足りない!」
フェリシア「ファイトよルーネ!」

最後までクソたっぷりかよ。最高に最低だなぁ!!!

はい。まとめの感想いきましょう。

まとめの感想と考察

僕は春アニメも最終回ラッシュになってきた頃、ウキウキで夏アニメの配信一覧を眺めていました。慢心していたと言えます。「まさか異世界スマホを下回るクソはそうそうに出てこないだろうし、賢者の孫だってもっと先だし」と。
まさか本当に異世界スマホを下回るクソが現れるとは思いませんでした。そしてまさか賢者の孫の前にこんなにデカい壁があるとは思いませんでした。「これを見て訓練しておけ」という神からの啓示……?
もしそうだとしたら神の啓示に従い、僕はこのアニメの記事を完走しなければならない。「僕らは一人じゃない。みんなと一緒にクソアニメを見ればきっと乗り越えられる!」と初見時は思いましたが、よく考えたらただ集団自殺してるだけでしたね。ごめんなさい。僕の自殺に付き合ってもらわなくて大丈夫です。僕は最初一話を見終わってから、苺ましまろゆゆ式とプリチャンで脳のうがいを丹念にしました。苺ましまろOPの「ちぐはぐな色でいいの 落書きしちゃお」のところだけ20回くらいループして見て正気を保ってました。

さて、冷静に頭を回してこのアニメのクソ要素を考えていきたいと思います。
まず最初に「重要な情報の量の少なさ」が目立ちました。主人公の名前が7分経ってようやくわかるってどういうことだよ。ニコニコでは概要説明欄にちゃんと名前は載ってますけど、リアルタイム勢からしたら「それでこいつ誰だよ」ってなりません?CMカットの時のフェリシアのプロフィールにもやれ「能力」だ「ルーン」だ書いてありますが、一話の時点で1mmも登場してません。そういうのって一話のひきつけが大事なんじゃないの?素人だしよくわからないけど。もしかしてこのCMカットで全員の紹介を終わらせようとしている……?



大事なところの情報がすっぽり抜けた状態で普通に時間が進んでいく様は何か異様な空間に投げ込まれたような感覚になりました。まるで僕だけが記憶喪失で、みんな普段通りに暮らしているようにしてる感じ。こんな状態を24分見せられて「これからも見続けよう!」という心持ちになる人は多分クソアニメ研究家か、生まれて初めてアニメを見た人だけだと思います。生まれて初めて見るアニメがこれって不幸すぎるだろ。

二つ目に「露骨すぎるエロ」があります。いや、普通アニメの重要な第一話で朝勃ち処理の話します?完全にエロゲじゃないですか。オタクはピュアな恋愛の先にあるエロを求めがちなので、主人公の好感度マイナスぶっちぎり状態でドスケベされても全身に悪寒が走ってゲロを吐き散らし最悪の場合クトゥルフの怪物と化してしまいます。僕はそうなりました。

三つ目は「登場人物の感情の不安定さ」です。
異世界スマホでもありましたが、この作品は異世界スマホのさらに上をいく不可解さがありました。「女王ってのはそういう意味じゃなくて……」っていうただの弁解に「そういうところが魅力的」と返す人、脳の構造ヤバくないですか?催眠術かなんかかけられて思考回路ブレブレになってない?
僕は人の気持ちがよくわからない社会不適合者なので、一般的な人間の感情の揺れというのがどの程度のものなのかよくわかっていないんですよね。
だからか、どうしても「そういう意味じゃない→でもそういうところが魅力」という会話の展開のロジックが理解できないんですよ。脳内でどういう経由をしたらそういった結論に行き着くんですか?有識者の方がいらっしゃったら是非ご教授願います。
あとリネーアさんの感情のブレも気になりましたね。反抗的な態度をとっていたかと思ったらクソ交渉術で懐柔され上から目線の対応に顔を紅潮させる。マジにこのアニメの登場人物に共感できるところが一切ない。ここまでくるといっそ清々しい。「人間の真似をした生物たちの繰り広げる人間っぽい生活」を見ていると思えばいくらかマシになってくる。これ自由研究の題材になりません?


さて、考察ですが、第一話から勇斗が「ここは異世界ではなく過去の地球」と言い張りましたが、理由の「星空」「道具」「文化形態」から推測していますが、見た限りどう考えても「青銅器時代の産物」とは思えない建物や道具ばかりなんですよね。
現実世界の歴史とリンクさせるならもっと時代考証しっかりしてくれと思いましたが、「世界のどこか」であって日本ではない可能性があるんですよね。古代エジプトにもどう建造したのか謎なピラミッドとかありますし、勇斗の推測が合っているという可能性も残しておきましょう。もしかしたら今後決定的な何かが判明する可能性もありますし。

しかし、もし勇斗のいるこの世界が「勇斗が思い込んでいるだけで実は『誰かが地球を参考に作った地球にそっくりな異世界』」だったらどうなるでしょう。色々と辻褄が合ってくると思います。この世界の創造主があまり地球に知見のないまま作ったとしたら、青銅器時代にめちゃくそデカイ石造りの神殿がちゃんと建造されているのも納得しますし、馬を使いこなす戦車があるのも納得出来ます。何千年前の星空が現代と変わらないのもわかります。
時代考証などクソくらえの精神で作られた世界なら、現代人の勇斗が二年で宗主に上り詰めるのも無理はないでしょう。まあそもそもこの説自体に無理があるとは思いますが、クソアニメというのは様々な面から考えて物事を見ないとマジに泡を吹きます。許してください。

あとイングリッドさんの存在も気になりますね。転移前の勇斗を知っているっぽかったのに、なぜ彼女は「イングリッド」というこの世界風の名前をしているのでしょう。もしかしたら彼女は勇斗のいた現代から一緒にきたのではない、ということなのでしょうか。現代に干渉する力か何かを持っていて転移以前から勇斗の存在を認知していた……?「だったらなんで鍛治場で働いてんだよ」となってしまいますが。多分これくらい重要な情報だったら今後何かわかると思うので、そこらへんは楽しみにしていこうと思います。



さて、マジにドギツイアニメが始まってしまって僕も「これからこれ見続けなきゃいけないのか」と思ってしまいましたが、勇斗が冬夜よりまともにスマホを使いこなしているところは好感が持てるのでまあ良しとしましょう。そこだけは評価する。異世界スマホ二期ってこれですか?

この先どんな地獄が待っているのかわかりませんが、皆さんが止まらない限り、その先に僕はいます。次回はどんな血反吐を吐くのかな?とっても楽しみですね。それでは。



つづく