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「百錬の覇王と聖約の戦乙女」最終話を見た感想

おはようございます。僕です。

あの異世界スマホを凌駕した化け物、百錬の覇王と聖約の戦乙女もついに2018/9/26に最終回を迎えましたね。

異世界魔王が裏でスッキリサッパリした物語を送っているというのに、覇王は最初から最後までフルオート機関銃を撃ち続けた地獄のデスレースを走り、僕たちはそれに付き合って1クールの戦いの日々を送ったのです。何もかも皆懐かしい。

僕はこの最終回を見るにあたって「めちゃくちゃ面白いアニメ見てから最終回見てやろう」と思い立ち、友達の協力のもと「スクライド」「ニニンがシノブ伝」をめちゃめちゃ見てから覇王を見ました。
今までの三倍辛かったです。やめときゃよかったと思います。

仕方がないので、記憶が消えているうちに携帯に入っていたこの曲を聴きながらゆっくり休もうと思います。どこかで見たことがある絵柄ですが、作画が綺麗なので神アニメのエンディング曲に違いないですね。実際いい曲だし。皆さんも買いましょう。

それでは感想始めていきましょう。
皆さん用意は出来ましたか〜?よーし!じゃあ最後の地獄巡りに、しゅっぱーつ!(ジャングルクルーズ

最終話を見た感想

前回は勇斗が呪歌によってユグドラシルから消え、美月の部屋に帰ってきたところで終わっていましたね。
初見時の感想は「最終回にもなってなにやってんの?」です。いや、これ最終回でしょ?もっと詰めるものないの?本当にこれでGO出していいの?マジ?マジか……。

アバン、美月が部屋に帰ってくるちょっと前の様子。勇斗は周りを見て美月の部屋だと気付き、その瞬間に美月が帰ってきた。先週見た。
感動の抱擁をし、「会いたかった!」「ああ!俺も!」というのでアバンは終了。オープニング。これでオープニング入るのか……。他にやることないの?まあ見納めやしここは我慢しよう。

オープニング明け、なんと今回はサブタイ画面すらない。よっぽど尺を大切に使いたいらしい。鬱陶しい声を最終回になって免除されるとは、人生どこで救われるかわからない。

美月は少し冷静になったのか、「ねえ、これってサプライズ?帰ってくるなら帰ってくるって連絡くれれば良かったのに。戦争に行くって言ってたから、死ぬほど心配してたんだよ……」と言った。一瞬感情のままに「鬱陶しっ」と声に出して言ってしまった。鬱陶しっ。
そんな美月の言葉を全く聞いてないような感じの勇斗は「美月!スマホ貸してくれ!」と美月の携帯を借りてどっかに電話をかけはじめた。美月の言葉もちゃんと聞いてやれって。三年お前のスマホ代払っとったんやぞ。

勇斗が電話をかけた先は、やっぱり自分の携帯だった。が、かからない。ここで電話が通じたらこの先の冗長なシーンを見なくて済んだのにと歯ぎしりをしたが、既に世に出している作品に「もしも」は通用しない。そもそも、「もしも」が通用して訂正が効くようなものなら、僕はこんなに辛い思いはしていないはずだ。どこかにアニメオタクの女神がいたら「クソなアニメを生まれる前にこの手で消し去りたい」っつって全部消してほしい。

多分あっちの世界のことは全部説明してるっぽいので、「雷は退けたし、豹も撤退したはずだ」と美月に言った。
美月は「もうこんなに大きくなって」と言って頬をさすっていて、「いや三年やそこらでそんな変わらんやろ」と思ったが、彼らは学生であり、僕らおっさんの三年とは「時の重さ」が違うのだ。高校の三年間と社会人になってからの三年は全く貴重さが違う。
たとえクソアニメだからと言って「学生の三年間」というのをないがしろにしてはいけないなと思いながら見ようとしたが、台詞を聞いていたら10秒でその思いはどっかに消え、「喋るな」とさえ思ってしまった。行き場のない罪悪感が僕を襲ったが、そうしているうちにも「クソアニメに時間を食われている」という事実は僕の意識の中で膨らんでいく。
こういった自分の心中を吐露する文が長くなってしまうのも「最終回がキツいからこそ」なのだ。ご容赦頂きたい。

さて、「おかえり!」「ただいま!」とイチャイチャこいている一方、ユグドラシルではロプト兄貴がシギュン姉貴にキレていた。そらずっと恨んでる相手に仇が討てなくなり、それが自分の妻がやっているとなればキレもするだろう。
「豹を背負っていく人にリスクは残せない」と言って理由を説明すると、ロプト兄貴は意外にもあっさり引き下がり、「狼に今までの借りを返す!」とその場から去っていった。コメントで「敗北者が背中で語るな」と言われていて「ごもっともだな」と思った。
敗北者……?取り消せよ……今の言葉……!

雷の方でも「勇斗がいなくなった」ことは知れており、やはり攻め入ろうということになっていた。ただ、ステインソールは「やる気が失せるが」という生粋のライバル気質。ルパンが崖から落ちて死んだと思ってしまった銭形警部と同じ何かを感じる。あの回は泣いてしまった。

ルーネちゃんは勇斗が帰った知らせを聞き、「なに!?父上が天の国にお帰りになられただと!?」と驚愕を露にしていた。いや死んだのかよ。「こういう言い回しは昔の世界のことだしまああるかな」と思うが、それにしても字面が物騒だ。マジで死んだらどういう顔するんだろうルーネちゃん。
CV.立木の神に「というわけで、お前さんは死んでしまった。ちょっとした手違いで。本当に申し訳ない」という繋ぎが出来ますね。異世界百錬の覇王とともに。」始まれ。

「なんとか呼び戻せないのか!?」「だって無理だし、お兄様の心境を考えたら……」と問答していると、我らが癒しの天使アルベルティーナちゃんが急いだ様子で部屋に入ってきた。豹と雷が動き始めた情報を入手し、それを伝えに来たのだ。
あーかわいい。もっと喋らねぇかな。

さて、舞台は戻って現代日本
勇斗は服のサイズが変わっていたらしく、服を買いにきていた。戻って来た勇斗はのんびりデートを楽しんでいた。美月はめっちゃシンプルなデザインの2万の服を勧めたりしていたが、勇斗はセールで50%引きとかの黒系の服でいいと言い、「もうちょっと明るい色にしなよー」と忠告を受けたりしていた。普通にカップルしている。これ最終回なのに。いや、最終回だからこそやっていることか。
勇斗は「服選びだけで一時間経ってるしめっちゃ疲れたわ」と言い、美月は「短い方」と反論していた。和やかにデートあるあるをぶち込んでいる間にも貴重な尺は削られているのだが、本当にこれがアイキャッチとサブタイトル削ってやってることなのだろうか。もっとやることあるんやないの?まあいいけど。最終回だし。

勇斗は突然ユグドラシルの市場を思い出してた。回想の映像すら使い回しなのは「流石だなぁ」と言わざるを得ない。
勇斗は美月に心配をかけたので、お礼として何でも買ってあげるということにした。無駄にイチャラブ要素をぶち込んでいくのに、「まだマシだな」と思って平気で見られる僕がいる。この程度のイチャイチャで動じなくなってしまった。最早脳が麻痺してるレベルの話じゃない。前頭葉が壊死している。この作画を何の違和感も無く見られていることが何よりの証拠だ。今回も例によって三回見てるんですけど、冷静に見たらなんだよこの顔。マジに最終回の作画かよ。


美月はこの会話の中で「たとえ宴会芸用のバーコード頭のカツラでも大事にする!」という発言にちょっと笑ってしまったが、作者が求めている笑いとは多分違う。

一通りイチャラブパートが終わると、舞台は再びユグドラシルへ。
ルーネちゃんが雷軍と豹軍が迫ってるので最前線で戦いに出るらしい。かっこよく「父上にはお前から伝えておいてくれ。ジークルーネは最後まで立派に戦ったとな」と言い、馬を走らせた。
場面が変わり、クリスティーナちゃんとリーファ様が喋っているところへ。シギュンさんもユグドラシルの中でも有名な秘法使いらしいが、秘法を破り、勇斗を呼び戻せるのはリーファ様くらいらしい。すっげぇ。でも呼び戻さないでほしい。
ただしリーファ様も勇斗の事情を重んじ、戻ってくるか否かは勇斗に委ねるらしい。流石アースガルズ帝国の陛下ッ!他のヒロインだったら考えもしないことを平然とやってのけるッ!そこに痺れる!憧れるッ!

CMカット無しのBパート、リネーアが迫りくる敵のことを考え、「兄上は無事なのか?」と部下に尋ねた。角の方では「勇斗は戦死した」ということになっていた。と、いうか部下が早とちりしているだけで「そうとしか考えられない」って言ってる。
当然パニックになるリネーアに、部下は「このまま主導権を奪い返し、狼を乗っ取ることも……」と囁きかけた。が、「恩を仇で返せというのか!そんなことが出来るか!」とすっかり狼に洗脳されたリネーアは怒鳴って部下の意見を突っばねた。元々敵対国であった狼の妹分にされているのだ。部下も思うところあって提案したんだろうが、そんなことなど綺麗さっぱり忘れているリネーアは「僕の兄上だ!きっと生きている!」と希望を持っていた。


一方、勇斗は公園にお花見デートにきていた。
この落差すごいな。一種のギャグじゃん。うっかり美月を怒らせてしまった勇斗はお弁当を食べさせてもらえず、「ふえ〜ん」って感じの顔をしていた。


不覚にも「可愛い」と思った僕は、次の美月の「あたしがゆうくんに食べさせていいなら、食べてもいいよ?」というセリフで一気に現実に引き戻される感覚に陥った。そうだった。顔で誤魔化されてたけどこれこういうアニメだった。

しばらく「グェェェーーーッ!」と叫んでいるとイチャラブパートは終わり、道を二人が歩きながら喋っているシーンに入った。良かった。
いつも戦争の指揮をとっていた勇斗は狼を心配していた。すると、勇斗の携帯から電話がかかってきた。相手はイングリットさん。「良かった〜!ようやく声が届いたよ」という声が電話から聞こえてきて、僕も「良かった……ようやくイングリットさんが出てきた……」と安心してしまった。やっぱ正妻はイングリットさんで良くないですか?まあ速攻でフェリシアに代わられて「グエーッ!」って言っちゃったんですけど。なんなんだよ。

フェリシアからの報告によると、どっかの砦が落とされ狼は敗走し、イアールンビズ(狼の国)に戻ってきたらしい。ルーネちゃんは左腕が折れていた。怪我がわかりやすすぎる。
ここで勇斗は自ら「戻ることは出来ないのか?」とフェリシアに聞いた。リーファ様の言っていた「決断は勇斗に委ねる」ということを伝えるフェリシアは「どんな判断だろうがそれに従う」と言っていた。

「……それでいいのかよ」と問う勇斗に「はい。わたくしは何より、勇斗お兄様の妹ですから。妹は兄の幸せを願うもの、ですよ」と寂しそうな顔で答えるフェリシア完全に実兄のことを忘れてる顔だが、感動的なセリフっぽいので「かなしいなあ」とか言っときましょう。感動的だな。だが無意味だ。
電話を終えた後、ルーネちゃんはフェリシアを抱きしめ、「胸を貸してやろう」とイケメンなことを言ってた。そのときコメントに「は^〜?」と書かれていたが、前にどっかで見たコメントの再来がまさか最終回になるとは思っておらず「アニメの最後に顔だしに来るサブキャラかよ」と思いました。視聴者一体型ってこういうことなんでしょうか。

場面は変わり、その夜、美月はオープニングに出ていた神社に鏡を返していた。「ここから全てが始まったんだよね……」とシリアス顔で言っているが、その全てが始まった瞬間は視聴者には口伝えでしか伝わってないことをここで叫びたい。せめて一話で説明しろ。
そこに勇斗がやってきた。美月が呼び出したらしい。無職はやること無くて暇だから呼んだらすぐ来てくれていいよね。僕は無職のとき友達が仕事忙しくて誰も遊んでくれませんでしたけど。

「ねえゆう君、ゆう君はユグドラシルに帰りたいんだよね」と聞く美月に戸惑いながらも肯定する勇斗。勇斗は「ユグドラシルに行ったら、またお前に迷惑をかけてしまう」と悩んでいた。せめて「またお前を一人にしてしまう……」とかだったら良かったんだが、そうさせてくれないのが覇王だ。

そこで美月が出した答えは「一緒にユグドラシルに行くこと」だった。スマホ代とか気になることは色々あるが、勇斗はちゃんと主人公らしく「親とか家族とかと会えなくなるし、最悪戻ってこれないかもしれないんだぞ」と説得していた。が、美月の意思は固かった。

グダグダ勇斗が説得を続け、美月の意思を確認したところで「それより!答えを聞かせてくれないかな?」と美月が問うと、勇斗は「美月……俺の奥さんになってください」と大胆な求婚。

は???

それと同時に流れるエンディングの「ええ演出やろ?どや?」感に腹が立つが、なぜそういうことになるのかとりあえず理由を聞くとしよう。
理由は「彼女程度じゃ『全てを投げ打ってついてこい』なんて言えない。でも自分の妻になら、きっぱりはっきりこう言える。『俺についてこい』ってな」らしい。

決断は男らしいと言えるが、正直「彼女でも奥さんでもあんま変わらんだろ」と思った。いや、名称が変わった程度で多分意識は彼女程度とそんな変わらないと思うんですけど。
しかしこういうのは結婚ENDが定番だろう。僕も定番に従って受け入れよう。でも美月が結婚受け入れた後の勇斗の「言ったな?もう離さないからな」でマジの鳥肌が立ってしまった。ふざけんなお前。ふざけんなよ。
美月も満を持して「月が綺麗だね……」「ああ……」と言葉を交わし、ついでにキスも交わした。いや、キスシーンがめちゃくちゃ長い。今まで散々マシンガン撃っといて最後にアトミックボムかますな。
ここまで書いて残り1分ちょっとなのにここまで書くところがあるのもなかなかすごい。久しぶりにものすごい量の負の感情が溢れ出てきた。怒り、嫌悪、不快感が混ざったアニメ界のシュールストレミング爆誕したのかと思った。

さて、ユグドラシルではパレードが開かれ、見たことのある背中が馬車に乗っていた。アルベルティーナちゃんは宮殿の二階の柵から落ちそうになっていて可愛い。
元奴隷のエフィーちゃんは「すごーい!あんなに大勢の人がご主人様を讃えています!」と感嘆していた。そこに便乗するようにリネーアも腕を組み「ここだけではない。僕たち角の民も、兄上のことを慕っているのだ!」とドヤ顔。帰ってくる前まで「乗っとろう」とか囁かれていたことなど全く記憶にないようだ。マジで慕われてるかどうか真偽のほどは定かではない。だって角の国「ノーフォーク農法でーす!」から全く出てきてないし。

後ろでリーファ様は飲み物をすすっていたが、背後からきた美月に挨拶をした。ここ在来種と外来種の戦い。リーファブラックバスかな?
さらっと会話しているが、言葉の壁という概念などもうとっくに無くなっているようだ。
そしてルーネちゃんがフェリシアに「父上と巡り合わせてくれてありがとう」と礼を言い、フェリシアもふっと微笑んで「お帰りなさい、お兄様」とつぶやいた。




王 の 帰 還


完。
まとめの感想にいきましょう。はい。

まとめの感想

なんなんだよ。なんなんだよこれは。一体今まで何を見てきたんだよ。最後のまとめで大切な最終回の6割をイチャイチャで使いやがったぞ。
雷軍は?豹はどうした?ロプト兄貴は?シャブりん死ぬってマジ?

この感情をどう整理したものか全くわからない。頭が割れそうだ。最終回で散々広げた風呂敷をバズーカでぶっ飛ばして帰るアニメ初めて見た。
デスマは広げた風呂敷敷きっぱなしにして去っていったし、それはある程度覚悟出来ていたことだったので「まあそうなるよな」と思えるのですが、異世界スマホと覇王は「最終回であるにも関わらず」風呂敷を広げ、尺をどうでもいいイチャラブに使い、異世界スマホは敷きっぱなしで婚約して覇王はバズーカでぶっ飛ばした上で結婚していた。

僕はこの事実に打ちひしがれ、マジに頭痛がしてきた。まさか「説明しない」という一話から貫いてきたスタンスが伏線になっていた……?最終回まで「戦いはどうだったのか」とかを一切の説明なく終わり、原作勢の方のコメントで補完され「そうだったんだー」となる。「外部からの補足があって初めて理解出来る」というのは作品として最低のクソカスだと思うが、まさかそれ自体を伏線として使うとは恐れ入った。考察厨の僕も白旗を上げるレベル。
参った〜〜〜〜〜!!!降参降参〜〜〜〜〜〜!!!!!!ふざけるな。


総評としましては、「尺も何もかもを無駄にし、笑えないギャグ、冗長な演出、唐突な展開、露骨なエロで構成された自殺の後押しになること請け合いなアニメ」でした。
覇王はこの最終回で僕の中のクソアニメランキング暫定一位に輝いています。最高に最低のアニメだった。円盤の売上枚数が出るのが楽しみですね。


さて、来季はクソアニメ枠も無さそうですしゆっくり休憩出来そうですね。なんか「転生したらスライムだった件」も面白いらしいし、普通に視聴するとしましょう。

この空いてるワンクールの間は基本的に記事の更新はしませんが、自作小説を勧められ「記事にしてほしい」と熱く語られたので、なろう小説の感想を一本更新する予定です。いつになるかは未定ですが、近いうち出そうと思っています。あとは気が向いたら何か記事を書こうと思います。
まあクソアニメ感想以外の記事の閲覧数が明らかに低いので「みんなクソアニメが大好きなんだな」と思うと同時に「みんな僕自身に全く興味ないんだな」と笑顔で涙を流してました。


では、これで「百錬の覇王と聖約の戦乙女」の感想を終わりにしたいと思います。
覇王に関しての情報や自分なりの感想をコメントしてくださった皆さん、ありがとうございました。「賢者の孫」の感想記事でまたお会いしましょう。
皆さん、本当にお疲れ様でした。



おわり