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「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」十話を見た感想

おはようございます。僕です。

ついに十話という大台に乗りましたね。異世界スマホの感想書いてた時は「まだ十話かよ!?」と思ってたのにデスマは「ついに十話か〜」くらいの気持ちで見てます。確実に八話と九話のおかげですね。サトゥーは鬱陶しいままだけど、周りのヒロイン達はどんどん魅力が出てきて僕は嬉しいです。特にリザちゃん。クッッッッソ可愛い。


で、感想に行く前にまずこちらをご覧ください。



なんとデスマの作者である愛七ひろさんが僕のブロマガのリンクをツイートしてました。
めっちゃ怖いです。何が怖いかって


こういうことです。僕のブロマガの更新が途絶えたら『そういうこと』だと思ってください。大丈夫です。そうならない限りはこの感想記事書き続けます。安心してください。一応言っておきますが、この感想ブロマガは僕の素直な感想を書いているだけで誹謗・中傷したい気持ちは一切ありません。むしろ僕が誹謗中傷受ける立場では?
面白いところは面白いと思うし、クソだと思うところはどう見たってクソです。マジで。


さて、ミーアちゃんも助けて一旦落ち着いた第十話、一体どうなるんでしょうか。


十話を見た感想

前回はミーアちゃんを助け、ナナとミーアちゃんをパーティに加えたところで終わりましたね。タイトルからして特にシリアスなところはないと思いますが、どうなるのでしょう。動画の説明文によると、サトゥーがついに自身のことについて調べ始めるようですね。物語の核心に迫りそう。

アバンはみんなで昼食をとっているところからスタート。いきなりメシノルマを達成した。早いわ。サトゥーがご飯が美味しいとリザちゃんたちを褒めると、リザちゃんは「恐縮です」とどこぞのゴリラみたいなことを言ってかしこまっていたが、尻尾はぶんぶん振れていてクッソ可愛い。リザちゃん抱きしめてなでなでしてあげたら一体どんな反応になるんだろう。誰か描いて(懇願)
ミーアちゃんが鹿肉を残しているのでサトゥーが注意すると、エルフは肉NGらしい。宗教上の理由みたいな感じか。

みんなが昼食を食べ終わったあと、リザちゃんはパンケーキみたいなものを焼いていた。「流石に食べられないんじゃ……」とサトゥーが言うと、これは旅の道中つまめるように焼いているのだという。流石リザちゃんは気が利くなぁ……可愛い……今アリサちゃんと可愛さランキング競ってるところだわ……。
「じゃあこれに入れておくわよ!」とアリサちゃんは手のひらに魔法陣みたいなのを出した。なにそれ。アリサちゃん曰く、「アイテムボックス」という異次元収納庫みたいなスキルらしい。魔力を消費するので使うのは避けているらしいが、これでいつでもパンケーキが食べられるということだ。なんか似たようなのお前持ってたよな。デフォで。



しかもこのアイテムボックス、五個までしか収納できないようだ。はーつっかえ!一番かさばる装備とか突っ込んどったら即終わりやんけ!

サトゥーは自身の「ストレージ」と見比べ、自分の持ってるこの能力が「なにが出来てなにが出来ないか」をよく把握してないことを思い出した。ゼンとの戦いを経て、土壇場で「実は出来ませんでした」なんてことがあったら一気に窮地に追い込まれそうだ。いや、それもちょっと面白そうだけど。
異世界に来てだいぶ経つことも考え、サトゥーは自分のことを調べてみることに決めた。ここでオープニング。何度も聞いているうちにこのオープニングなんか良い気がしてきて自分でもびっくりしている。なんか「良いな」って思えるようになってきた。なんでだろう。iTunesで曲買うか今真剣に悩んでる。

オープニング明け、サトゥーは奴隷娘たち+ナナちゃん+ミーアちゃんに出発する準備をするよう指示した。またダイジェストだよ。どんだけ乱用してんだダイジェスト。いい加減にしろ。
アリサちゃんが「藁のクッションがチクチクする」と言ってきたので、みんなで藁のクッションの修理をすることにした。
サトゥーは以前裁縫のスキルを手に入れていたのでめっちゃ早く針を通してふふんみたいな顔をするサトゥー。腹立つなお前ほんと。と、思ったら糸が全部抜けてしまった。アリサちゃんが「玉結び忘れてどうすんのよ!」とツッコミを入れて終わった。サトゥー、「あるぇー?」顔。ダッッッッッッッサ!!!!!!!
そして終わり。なんやったん今の。いる?
修理も終わった頃、サトゥーが裁縫でひよこのぬいぐるみを作った。するとナナちゃん、サトゥーのもとに駆け寄ってくると「この幼生体は保護すべきだと進言します!」と言ってぬいぐるみを抱えた。可愛い。
サトゥーが「気に入ったのかい?」と聞くと、「そう、ふわふわで丸くて、可愛いのです」と人形をすり寄せた。お前が可愛いわ。



最終的にサトゥーはミーアちゃんとポチ、タマの分のぬいぐるみを作ってあげてた。みんな可愛いなあ!!!!!!!クリスマスの朝のプレゼント開ける様子かよ。


ちなみにタマとポチはお互いのぬいぐるみを作ってもらい愛でていた。あら^〜ロリ百合いいですわゾ^〜これ……

サトゥーが後ろを振り返ると、アリサちゃんはむくれ顔、ルルちゃんは羨ましそうな顔、リザちゃんは無表情でサトゥーを見つめていた。可愛いなあみんな!!!!!!!!!!


そのままのんびり長閑な道を馬車で進んで行く一行。マジに牧場物語みたい。移動中の映像にありそう。
なお、途中休憩で止まったのかポチとタマが戯れている様子もあった。「ポチの耳さわる〜」「タマの耳はふわふわなのです!」「ポチはもふもふ〜」と動物にとって敏感であるはずの器官の「耳」をお互いに触りあって遊んでいました。
ああ^〜〜〜〜〜〜〜尊い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜最高


リザちゃんが「そろそろ出発しますか」と聞いてきたが、サトゥーは馬の体力、タマとポチを遊ばせてあげたいなどを考慮し、「もう少ししてから行こう」と答えた。それからサトゥーはタマとポチに「タマ隊員!ポチ隊員!これより任務を与える!あの巨石周辺を探索してくること!」と親戚の子供と遊んでいるおじさんみたいな感じでタマとポチに任務を与えた。「面白そう!」と一緒についていったアリサちゃん、前世マジで幾つで亡くなったんだろう。大人びたところもあるけど、ところどころ子供っぽいというところを考えるに、高校生、中学生くらいが妥当だろうか。ヤバイ悲しくなってきた。前世でどんな死を遂げたのかを考えると「転生」というジャンル沼は深くなっていくのだ。

ポチとタマ、アリサちゃんに「あまり遠くにいくなよ」と注意すると、後ろから草笛の音が聞こえてきた。ミーアちゃんがナナちゃんに草笛を吹いていたところだった。タイトル回収ですね。
「ミーア、上手いね」とサトゥーが声をかけると、「えへへへ……」と言いつつこの表情。

あああああああーーーーーーーーーーーーー可愛いーーーーーーーーなーーーーーーーーーーーーーーもおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!生きるって素晴らしいな。

ナナちゃんが「ミーア姫、私にもご教示くださいと嘆願します」と言うと、ミーアちゃんはムッとした顔で「姫ちがう」と言ってきた。サトゥーがナナちゃんに「姫ってつけないであげて」と言うと、「イエス、マスター」とナナちゃんは呼び方を改めることにした。こういう返事が大事なのだなぁとつくづく思う。ここで普通に「わかりました」とか返してたら「ナナちゃんはそんなこと言わない!!!!!!」と言って近くにあるゲームパッドかなんかを画面に叩きつけて泣き叫んでしまうかもしれない。「無機物から生まれたキャラクター」というのはそれだけ扱いが繊細なのだ。SF大好き少年である僕が許さない。

そのあとリザちゃんとルルちゃんも加わり、みんなで草笛を吹いていた。サトゥーも草笛をやってみたが、クッッッッッッッッッッソド下手なのでみんなからドン引きされていた。ざまあ。悔しがったサトゥーは演奏スキルをマックスにして演奏を始めた。お前ずるいぞお前それ!!!!!!!!!!!
結果、あんまり変わらなかった。ルルちゃんに至っては苦笑いで汗すら流している。ドン引きのお手本みたいなドン引き。帰って来たアリサちゃんからは「なにこの上手な人がわざと下手なふりしてるみたたいな感じは……」と言っている。下手なのわざとかよと思ったが、スキルをマックスにしておいて下手なことないよなと納得していた。え?なんのためにわざと下手にしてんの?なんでスキルマックスにしたんだよお前。
挙句ミーアちゃんから「禁止」と言われて草を没収され、ルルちゃんから「ご主人様なら練習すればきっと上手くいきますよ!」と慰められていた。でも表情で慰めがわかるのが辛い。慰めるの下手かルルちゃん。



「それよりご主人様?ちょっときて」とアリサちゃんがぐいっと来た。巨石の近くで何か見つけたのだろうか。

アリサちゃんが連れてきたのは、巨石が一望できる丘だった。そこでサトゥーがみたものは、



前回出てきた、あの廃墟っぽい場所だった。
廃墟っぽいものの正体は倒れた三つもの石の鳥居だった。なんとサトゥーはこの石鳥居に見覚えがあるという。サトゥーのもといた現実であったものが異世界であるはずもないし、あったとしたら現代から転生か転移してきた人間が作ったものだろうか。
すると、サトゥーは何かを思い出した。謎の少女だ。少女は前回言っていた「忘れないで。私たち、いつも一緒よ」というセリフ。おいおいおい、ほのぼのから急に考察タイムに入ってきやがった。温度差で風邪引くわ。
「おぬしはどの世界でも、どの時代でも、いつも一郎じゃな」と言うさっき出てきたときと違って一つ結びになった少女。同じ子……?さらに小さいサトゥーも出てきて「生まれ変わりなんてあるのかな?」と誰かと話している。多分少女。と思ったらさらにさっきと雰囲気の違う女の子が出てきた。後ろ姿フミナ先輩みたいだな。
女の子は「あるよ。でもね、生まれ変わるだけじゃダメなの」とグラトーンみたいなふわっとした髪色をしていた。「思い出した。近所の神社だ。なら、この変な髪の色をした女の子は、幼馴染みのあいつか?」とサトゥーは心当たりがある様子。幼馴染みだとてめェ!!!!出せ!!!!早く!!!!!!俺はなぁ!!!!!!幼馴染みっていう属性が大好きなんだよぉ!!!!!!!!!!

女の子はさらに姿を変え、「神と人では寿命が違うわ。一緒にいるためには、神格を得ないといけないのよ……」と意味深なセリフを言うと、女の子は

なんか急に踊りだした。サトゥーは「神楽舞だ……人に恋をした祭神が捧げる舞だ……」と謎解説。一体どんな展開が待ってるんだデスマ……!!

「あなたなら……きっと……」とこちらに手を差し伸べる女の子の裏から、アリサちゃんが呼び戻す声が聞こえた。サトゥーは立ったまま寝てたらしい。回想に入ってただけじゃないの?ログを見たが、精神攻撃の類ではなさそうだ。
サトゥーは「近所の神社の鳥居は赤かったこと」「さっきの女の子の姿は全て違う姿だったこと」「学生の頃神社を舞台にした同人ゲーを作り、リアルで女の子とあんな会話した記憶がなかったのでゲームの中のセリフかなにかかだと思うこと」を確認した。サトゥーがこの世界に飛ばされた直接的な原因の匂いがしますね。女の子が鍵を握っていることは確かです。

サトゥーは鳥居のステータスを確認すると「トラベルゲート」と書いてあった。アリサちゃん曰くゲームでいう「ワープゲート」みたいなものらしい。たびのとびらかな?
アリサちゃんも驚いて「直せる!?」と聞いたが、サトゥーはあっさり否定。ポチとタマを呼んで出発の準備をすると言って戻っていった。

一方、ポチはなぜか獲物を捕らえていた。



うーん、守りたい。この笑顔。
リザちゃんはルルちゃんと一緒にこの獲物を解体するらしい。ルルちゃん、どんどんサバイバルスキルが磨かれている気がする。大体リザちゃんのせい。

タマのほうは「ロケットウルフ」という魔物の子供をゲットしていた。アリサちゃんが「か〜わいい〜♡抱かせて♡」と言って抱えていると、ロケットウルフの子供はすっ飛んでどっかに逃げてしまった。しょぼーんするタマが可愛すぎる。またこの魔物の子供が出て来るのかな。あの獣要素がやたら強い奴隷がくれた木の実みたいな感じで。

ポチは「動いたからお腹すいたのですー」とお腹を鳴らした。そこでアリサちゃんはアイテムボックスに収納しておいたパンケーキを取り出した。「保温まではできないのよね〜」とアリサちゃんは不満を漏らしていた。と、いうことは時間の経過があるということだ。つまりこれは「異次元空間に収納している」のではなく、「どこか別の場所に転移させて保管している」というスキルなのだろうか。異次元空間がサトゥー達のいる時間軸と同様の時間の流れをしているとは考えづらい。ポチ、タマはうまうま言って食っていた。ミーアちゃんも目をキラキラさせながらパンケーキを食べていた。かわいい。


ここでサブタイ。前半パートで結構新しい要素が出てきましたね。
さて、後半もどうなるのか……と思ったら、いきなりアイドルみたいな曲を歌いだした。伴奏が楽器と草笛て。声的に歌ってるのはアリサちゃんとポチとタマだろうか。え?マジ?ここで新曲?ていうかキャラソン?どっかのCDに収録されている楽曲だろうか。あれ?これが「狩猟楽曲」!?違うよね!?こんなキラキラしたアイドルみたいな曲が狩猟楽曲だったらこの世界の狩人頭おかしいだろ。
後ろで謎の新曲が流れている間、サトゥーは移動時間の最中にアイテムから「影魔法の魔法書」があるのに気付いた。ゼンの落としたアイテムをドロップしていたのだろう。

サトゥーは魔法書を解析し、視界に見えるメニューのメモ機能で色々とまとめていた。解析の結果、この異世界の「魔法」はプログラム言語と驚くほど親和性が高いらしい。プログラムのどの言語だよ。原点であり頂点のC言語かな?C++とかだったらちょっと笑う。
「まるでこの世界の魔法を作った開祖がプログラマーだったかのようだ」となかなか意味深なことを言うサトゥー。シリアスな声でそれを言ってるのに、後ろで流れてるのはノリノリのタマたちの歌。BGMの重要性がわかるすごいアニメだな。久しぶりにクソ要素出してきやがった。急にくるな。びっくりするだろ。
サトゥーは汚れてたポチを思い出し、ゼナさんと街を歩いていた時出会ったあの魔法使いがやっていた生活魔法を、他の魔法で代用できないか調べてみることにした。ここでBGMが終わった。なんなんだこの曲。ちょっと気に入っちゃったぞ。

サトゥーが魔法の解析を続けていると「生活魔法は他の魔法と比べ、特殊なものである」ということがわかり、壁にぶちあたっていた。図を見るに、この世界の魔法とは他の魔法との融合や組み合わせによって効果が変わってくるものっぽい。選択肢が変われば行き着くルートが違ってエンディングが変わるように、この世界の魔法は「呪文」という法則により使う魔法へのルートを自動的に進んでいるようだ。なかなか面白い構造になっているな……魔法……wikiとか作られてそうだ……。



サトゥーは水魔法からの移植は無理そうだと判断し、術式の中で使えそうな部分をコピペして新しい呪文を作り出そうとしていた。マイクラの文字版みたいな感じだ。自由度の高いゲームって感じがする。
「こういった解析や研究はたまらなく好きだ。このまま何時間でも……」と言っているサトゥーの手にはナナちゃんの胸が収まっていた。なんでだよ。
アリサちゃんは手を振りほどき、「ちょっと!いつまで触ってんのよ!」と怒る。さらにミーアちゃんは「ハレンチ」と横スライドで壁を作る。
「サトゥー、エッチなのはダメなの」とミーアちゃんが説教をかましてきた。うーんかわいい。なんとなく「ツイッターのアイコンに使われそうだな」と思いました。



どうやらメニューを全画面にしたままだったので「サトゥーが目を開けたまま失神してる」みたいに勘違いされたのだろう。アリサちゃんはすごく心配していた。
サトゥーは正直に「魔法の設計に没頭していた」と告白すると、アリサちゃんは驚いていた。そらな。サトゥーは後でミーアちゃんに新しい呪文の実験の協力をしてもらうそうだ。

するとサトゥー、何かに気付いてマップを出した。近くにいる馬車に鼠人族が乗っていた。サトゥーはミゼさんが「仲間とバラバラになった」と言っていたことを思い出した。リザちゃんに言って馬車を止め、その鼠人族のいる馬車に駆け寄り、馬車主に金を払ってみんなを解放した。奴隷馬車みたいなものだったようだ。
鼠人族の一人が「俺たちはやらなきゃいけないことがある。先に行く」と言っていたので、サトゥーたちは後から追いかけることになった。

そして所変わって林の中、シカっぽい動物が草を食んでいた。サトゥーは草むらに隠れて飛び出し、シカっぽいのが走って逃げ出したところで何かの合図を出した。そして横からタマが飛んできてドーン!!!!!!

いや、割とエグいことするな。シカっぽいやつの表情よ。そこの作画に力入れすぎ。

汚れているタマたちを見て、サトゥーはさっき言ってた呪文の実験を試すことにした。ミーアちゃんに呪文を唱えてもらうらしい。魔法は「バブルウォッシュ」だった。
シュバーーーーーーッ!!!(サトゥーの周りに泡が飛ぶ)
ポチ「きれいになったのです!」タマ「さっぱり〜」
終わり!!!!!!!この間5秒!!!!!!!!
いや、なんかめちゃくちゃ急いでたな。サトゥーの周りに泡が飛ぶのいる?

そして奴隷娘たち+αが寝静まり、サトゥーは一人夜警をしていた。サトゥーはこの間、自身の「ストレージ(メニューのアイテムボックス)」の実験をしてみることにした。
実験の結果、手が届かない範囲でできる収納は半径3m程度の範囲らしい。割と近い。スタンドで言ったら近距離パワータイプの射程距離だ。この射程距離を測るシーンが何かの伏線になったら熱いのだが、多分そんなことはない。
次に土を混ぜて収納したところ、「土」と「砂」「石」「水」を分解して取り出させることがわかった。サトゥーは同じようなことが「塩水」で出来ないか実験したが、取り出せなかった。どうやら溶けて同化したものは取り出すことができないらしい。「分解して取り出す」というより「分類して取り出す」といったほうが正しいのかもしれない。クレイジーダイヤモンドみたいだと思ったが、クレイジーダイヤモンドの方がよっぽど使える。サトゥーは自身のステータスでストレージを使って魔力が減ってないことを確認した。やはりこのストレージは魔法の類ではないようだ。ついでにサトゥーは「アイテムボックス」のスキルも試してみることにしたが、アイテムボックスはストレージの下位互換のようだ。

サトゥーはシチュー見て何か閃き、実験してみた。紙を二枚燃やし、一つはアイテムボックスに、一つはストレージに収める。再び取り出してみると、アイテムボックスに入れた方の紙は燃え尽き、ストレージに入れた方の紙は取り出した時まだ燃えていた。これで「時間の経過による状態変化の有無」が確認できた。「時間そのものが止まっているのかどうかはわからない」と言われてしまったので、そこに関しては後ほど僕の考えを展開していきます。サトゥーの考えではストレージに収めたものは「データ的な状態で保管されるのかもしれない」らしい。なるほど。電子化か。それは考えてなかった。僕が深く考えすぎてただけで初期に思いつくことだろうが、ちょっと感心してしまった。悔しい。
サトゥーはこのストレージの特性を活かし、あっためたシチューを保管して翌朝まで保温していた。冷蔵庫の万能版じゃん。サトゥーがミーアちゃんに「美味しいかい?」と聞くと、ミーアちゃんは笑顔で「……美味しい」と笑みを返してくれた。



かーーーーーーーわいーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!(デビルマン
デスママン作られたら絶対マイリスト入れるしこの記事で紹介するのに……。

サトゥーたちは出発し、馬車を走らせていた。
するとタマが何かに気づき、「キラキラー」と遠くを指差した。サトゥーはスキルで遠くを確認し、「出迎えみたいだ」と微笑んだ。
そこには、赤カブトのミゼさんと他の鼠人族たちがいた。近くには墓が立っていた。ミーアちゃんを守って死んだ、鼠人族の墓みたいだ。尊い犠牲があってミーアちゃんが笑っているのだなぁと考えてしまうとゼンのことを思い出して本当に辛い。死とはなによりも重く、誰でも簡単に奪うことが出来る脆く儚いものなのだということをデスマで確認してしまう。これは子供に見せるべき教育アニメですねぇ……間違いない……。

ミーアちゃんは墓に向かって祈りを捧げ、美しい光が天に向かって神々しいBGMと共に昇っていった。そしてそのままスタッフロール。デスマでまさかの特殊ED。なに?担当神風動画だったっけ?まさかこのアニメで特殊EDを見られるとは思ってなかったので、僕も若干困惑しつつ視聴していた。
ミゼさんはサトゥーに「ボルエナンの静鈴」を渡した。エルフの作った品だが、ミーアちゃんの信頼を得ているサトゥーなら持っている資格があるだろうとのことだ。そして、サトゥーたちはミゼさんたちに別れを告げた。サトゥーの腰にもらった鈴をつけているところを見せ、終了。


今回もなかなか興味深いところが多かったですね。まとめの感想と考察いっときましょう。

まとめの感想と考察

今回はほのぼのしつつ新しい考察要素と次へのフラグが立った回でしたね。
サトゥーの視界に見えているメニュー画面や、この世界における「魔法」の構造、謎の少女による異世界転移の謎への手かがり。
色々とひっかかるところが多いですね。なにが引っかかるって「あと残り話数が2話」ってところです。思い出してください。あの異世界スマホは最終話でも考察要素を出してきて終わりました。デスマでも異世界スマホの二の舞にならないかめっちゃくちゃ心配ではありますが、デスマは異世界スマホと違ってオープニングで出てきた敵をちゃんと余裕を持って倒しているというところで信頼出来ます。信じましょう。このアニメがスッキリ終わる未来を。

で、考察ですが、まず最初にあの鳥居と少女ですね。
多分あの少女はこの「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」という物語においてキーマンだということに間違いなさそうです。根拠として、「サトゥーが異世界転生前にも会っている記憶があった」というところです。この異世界で会ったならこの世界特有の事情でなんとかオチはつけられると思いますが、転生前になるとそうもいきません。現実世界との接点になり異世界転移の謎に迫りうる存在になるからです。「どの世界でも〜」というセリフからして、少女とサトゥーは他の平行世界で出会っていて、しかも少女の方は確実にその平行世界の記憶も保持しているという可能性も見えてきます。この異世界も平行世界の一つとして捉えるなら、サトゥーはこの世界で少女とこれから出会い、あるいは既にこの少女に出会っている可能性もあるんです。多分この世界でまだ出会ってない、もしくは出会っていたが気づかなかったということは、この少女が出てきた時、デスマは本当の「物語の結末」を迎えるのではないでしょうか。元凶にして物語を終わらせる存在だったら、めっちゃくちゃ熱いですね。

二つ目は、サトゥーの「ストレージ」のことです。スキルであるアイテムボックスと違うところは、アイテムボックスは全てひっくるめて「アイテム」とし、収納できる上限が5個というところです。サトゥーのストレージは「装備」「道具」「消耗品」など、細かく分類され上限が今の所見当たらないこと、そして「時間経過による状態変化の有無」です。


今考えたのですが、このメニューはサトゥーの「ユニークスキル」の一種であり、「魔力を消耗しないスキル」なのではないでしょうか。ドラクエ素手スキルで「正拳突き」が消費MPゼロな感じで、サトゥーがこの世界にやってきた時に元々付属していた「ユニークスキル」のような感じなんじゃないでしょうか。
あとは「なぜメニュー画面に表示されているのに設定画面やログアウトが選べないのか」というところに関してですが、僕も脳みそを使うのに疲れたのでいつか説明されることを願っています。結構気になっているんですが、どう考えても「誰かから制限が付けられている(神?)」「一定の条件を満たすとログアウト出来る(帰れる)」ということくらいしか考えつきませんでした。皆さんの考察もコメントでお聞かせください。


さて、デスマも残り話数2話ですね。最終話に向けてどのように展開していくのか、僕も気になってきました。異世界スマホの時とは違う、「ポジティブな期待」です。ちなみに異世界スマホの時は「ネガティブな不安」でした。まさか本当に風呂敷広げるだけ広げて去っていくとは。
頼むぞデスマ……なんとかまともに終わっていい意味で期待を裏切ってくれッッッ……!!!「賢者の孫」のアニメ化までメンタルを保っておきたいんだ……頼むッ……!!!
では、次回もまたよろしくお願いしますね。



つづく