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一番好きなアイス→ディッピンドッツ

「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」三話を見た感想

おはようございます。僕です。

遅れを取り返すために必死こいて記事書きまくってます。時間があるうちに書いておくのが一番いいに決まってるんで、めっちゃくちゃ必死こいて書きます。こういうときにNetflixがあると便利ですよね。Netflix、便利ですよね。いやーめっちゃ便利。すごいよね。
それではとっとと感想の方行きましょう。



三話を見た感想

前回はサトゥーがようやくこの世界に疑問を持ったと思ったら「観光がメイン」とかわけのわからないことを抜かして終わりましたね。危機感と頭が圧倒的に足りないだろこいつ。

ゼナさんが張り切って「市内案内をしたい」というので笑顔で「じゃあお願いします」と頼むサトゥー。ここまでがんばるぞいの構えを極められては断れないのもわかる。断ったらそのまま首を持って行かれる。
そんなやりとりをしてオープニング。このオープニング、曲はそんなに悪くないのに歌唱力で損をしている気がしたのでTwitterで「どっちが悪いのか」というのをつぶやいてるツイートを調べてみましたが、七割くらい「歌ってる人の問題」って言ってて「やっぱりな」って思いました。
オープニンク明け、ゼナさんは露店に行き「セーリュー揚げ」といういかにもその土地の特産のもの使ったって感じの揚げ物を買っていた。「深川めし」かよ。
ゼナさんが両手でセーリュー揚げを受け取ると、流れるようにサトゥーが代金を払った。モテる男の見本みたいな感じだ。するとゼナさんはむくれて「昨日のお礼にご馳走しようと思ったのにー!」と言った。めっちゃ可愛い。すっげ。



やはり顔が良いとどんな表情をしても可愛い。強いな……。

セーリュー揚げを食べてみると「肉なしのコロッケって感じだ……」と食レポタイムに入る。やっぱりノルマなの?
その後も色々食べ歩きをしているようだった。何を食べてるかはふわっとしていたが、なんかゼナさんが楽しそうだったからいいかなって。
と、思ったらいきなりコウモリの羽に串ぶっ刺したものが出てきた。ゼナさん曰く龍翼揚げというコウモリの翼を焼いて黒味噌を塗ったものだという。こんなものが昔からある名物でいいのかセーリュー市。



龍翼揚げを買った二人だったが、横からクソガキがいきなりぶつかってきた。ゼナさんのブラウスに黒味噌がついてしまったじゃねぇかガキテメェオ ゙オ ゙!?お母様に借りたブラウスがお前オ ゙オ ゙!?ていうか「お母さんに借りたブラウス着てデートに臨む」ってエピソードめっちゃ可愛くないですか。僕的には100点満点中120点のエピソードなんですけど。

シミ抜きをしないと、ということで仕立て屋に行こうとしていたが、横からちっちゃい呪い師が出てきた。「用はねぇよ」というサトゥーに対し呪い師は「私は生活魔法が使えるのでその汚れを綺麗に出来ます」という。それで頼むことにしたサトゥーとゼナさんは裏路地にやってきた。「いきなり裏路地とかめちゃくちゃ怪しい奴だな」と思ったが、その生活魔法は一回服を魔法で水洗いして乾燥させるというものだった。当然ブラウスは透け、サトゥーはラッキースケベするわけである。確かに公衆の面前でスケスケになるのは避けたいところだろう。
見ただけでスキルを取得できるサトゥーは「生活魔法」も取得した。便利〜〜〜。

サトゥーはゼナさんに「魔法の呪文ってどうやって唱えているんですか?」と質問すると、ゼナさんは「そうですね〜、風魔法だったら大体◯×△▽……からはじまるんですけど……」とどうぶつの森みたいな喋り方を始めた。どう文章化していいかわからないためにこんな漫画みたいな表現を使わざるを得なかった。無理に言葉にしようとすると「るーれぁーられるりらーぉー」らしい。なんか馬鹿みたいだ。ちなみにたまたま一時停止したらゼナさんの可愛いアホヅラが撮れてしまった。可愛い。



魔法を使えるよう修行したのは3年ほどだという。魔法使いになるには日々の生活の中で魔法を使う修行になるよう工夫されているのだ。魔法の英才教育って感じ。ゼナさんには「いつか空を飛ぶ」という目標があるらしい。魔法がスイスイ使えるこの世界でも「空を飛ぶ」というのは大それた願いなのだろうか。
「サトゥーさんはどうして魔法を練習しようとしているんですか?」という質問に対しサトゥーは「生活魔法使えたら屋外で行水しなくていいじゃん」と答えた。僕も多分一番最初に生活魔法覚えようとすると思う。するとゼナさん、「あはははは!そんな理由で魔法覚えようとする人初めて見ました!」と笑ってた。涙出るほど笑ってた。マジ?ダメ?そんなに魔法で楽したいと思っちゃいかんのか?笑いの沸点どこにあるんだよ。称号「道化師」を獲得とかログにまで笑われている。ざまあみろ。
と、思ったらいきなり「でも、魔法で空を飛ぶとか素敵です。空のデートとかもしてみたいですね」とか言い出した。なんなんだ?いきなりオッさんが女子高生くらいの年の女の子口説くな。そんでログお前「紳士」を獲得とか頭湧いてんのか。どこが紳士じゃ。ゼナさんが「期待しててくださいっ!」とか満面の笑みで言ってるから許す。

再び市場に戻った二人は「この軟膏、よく効くよ」とおばあさんに言われ、門前宿の女将さんたちのために軟膏を買っていた。このおばあさんの目の焦点が合わなくなって「しかもこの軟膏、食べられるんですよ!?」とか言い出したら叫びそうになるが、別にそんなことはないので一回深呼吸して視聴を続けた。

「市場は大体見ましたね。どこか行きたいところはありますか?」とゼナさんがサトゥーに聞くと、サトゥーは片目をつぶって鬱陶しい顔で考えた。結果、二人はセーリュー市の一番外っ側の外壁にきていた。サトゥーが「部外者を軍事施設に入れてしまっていいんですか?」という質問に「ええ、セーリュー市のような田舎には誰も攻めてこないし、来るとしてもワイバーンくらいなので」とまるで答えになってない回答をするゼナさん。田舎で誰も攻めてこなくても軍事施設に部外者入れたらダメでしょ。
ていうかセーリュー市これ本当に田舎ですか?どう考えても大都市なんですけど。



セーリュー市を見渡していたサトゥーは風車のことについて質問した。「粉挽用です。でもワイバーンが襲ってきたら砲台に早変わりします。行ってみますか?」というめっちゃくちゃ男の心をくすぐられる風車だ。「途中にパリオン神殿もあるので行ってみましょう!」と自然に男をリードするデキる女ゼナさんは、気になる男を自然な流れで教会に連れてきた。これなし崩し的に結婚するやつでは?

パリオン神殿にやってくると、壁には魔王と戦う勇者の絵が飾られていた。魔王、想像してたより大分ケモノっぽい。ミノタウロスみたいな感じ。


勇者は聖剣を持っており、勇者が持つと青く光るのであの壁に描かれているのは勇者であると解釈されてるそう。勇者じゃなくても、聖剣に認められれば青く光るそうだ。もう既にフラグが立っちゃった。絶対どっかで光るやつやん。
「聖剣を使えればいいというものではありませんよ」と横から口を挟んできたのは、巫女のオーナさんだ。どういう立場の人なのかゼナさんがめっちゃ説明してくれたが1ミリも頭に入ってこなかった。説明が基本的に長いんだよこのアニメ。でも記事は読んでも本編はみたくないという方のために説明すると、オーナさんは「パリオン神に仕える巫女で、元々は伯爵の令嬢であり、ゼナさんの母が乳母をしていた」という。これだけの説明がスラスラと出てくるので「え?うん……ん?」という感じになる。一発で理解するの無理でしょこんな長い上に今後あんまり使われなさそうな設定のセリフ。
「魔法の修行にしか興味がなかったゼナにもようやく春が訪れたんですね」と煽るオーナさん、なんか立ち位置わかってきたような気がする。ゼナさんが慌てていると、急患が入りオーナさんが相手をすることになった。

外に出て、ゼナさんは馬車の主と運賃の交渉をしていた。その間、サトゥーは手に入れた称号を確認してみることにした。そこには「神殺し」やら「冥福を祈るもの」やら天竜の天敵」やら物騒な称号ばっか入っていた。中学二年生にこの称号をあげたらどれを身につけるかで小一時間迷いそうだ。
ログを確認してみると、あの流星群でめちゃくちゃモンスターを殺しているうち、古竜とか天竜まで殺していたようだ。強すぎだろあの流星群。というかログとか称号とか獲得した時のトロフィー的なやつ、小さすぎて読めないんだよな。多分回想に入ったとき「あの時獲得していたんですよ実は」みたいにしたいんだろうが、そういうことをしているとログで小ネタを挟もうが気付かなくなってしまう上に僕みたいな人間はこういうスキル獲得した時に全部確認したいクソ人間にはストレスになって仕方ないんでもうちょいでかくしてほしいんですよね。

自身がチートレベルの強さをしていることに気付いたサトゥーは、目立たないよう心がけることを誓った。ここらへんが「元社会人」であるデスマーチと「元高校生」であった異世界スマホの違いである。
こうして馬車に乗り込んだ二人は農園っぽいところを走っていた。途中、馬車の車輪は小石を踏んで少し跳ねた。ゼナさんとサトゥーがくっつくハプニングがあったが、それも馬車主のオッサンの策略であった。やるなオッサン。ギャルゲーの攻略相手の情報教えてくれる親友かよ。
ゼナさんは抗竜塔という塔の説明をしてくれたが、多分今後使われることはないので割愛します。一部、二年前に下級竜がきたからちょっとの被害を受けたけど、昔聖竜がきたときは大変だったらしい。どうせこの設定今後使われんだろうけど。
この時の聖竜は勇者が対峙したものではないらしい。勇者は「サガ帝国」という国にある「勇者召還」という魔法で召還されるらしいが、66年周期でくる魔王襲来の時以外はまず行われないという。いや66年周期で魔王くるのかよ。RPGだったら確実に「前世代の勇者が新世代の勇者に剣を託すシーン」が自然に出来るじゃん。
サトゥーが「魔王ってやっぱり魔物を率いてやってくるんですか?」と質問すると、ゼナさんは「うーん、魔王によって違うみたいです」と返答。魔王一人じゃないの!?!?!?!?!?ドラクエじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!
魔族は魔法系の攻撃じゃないと効かないらしい。めんどくせぇタイプの敵だ。ラスボス手前の迷宮あたりで出てくるタイプの敵ですわ。

すると突然、横から「魔族だ!!こいつら亜人は魔族の出来損ない。魔王の眷属だ。こいつらに聖なる裁きを与えると徳が積める!!」とめっちゃくちゃ胡散臭い演説をする牧師の声が飛んできた。渋谷駅前によくいるやつだ。日本だったら失笑モノだが、セーリュー市の皆さんは意外とノリノリ。
「この間の星降りは神への信仰が薄れている証拠だからこの聖なる石を買って亜人にぶつけよう!徳が積めるヨ!」とのことらしい。まるでインターネット初心者しかひっかからない詐欺サイトのような文句だが、民衆の皆さんはノリノリで石をぶつける。何があったらこんな非道になれるんだよこいつら。社会で何か嫌なことでもあったのかよ。
ゼナさんは我慢出来ず、止めに入った。主人公より先に動くヒロインってどうなのよ。一方サトゥーは……

サトゥー「……いかん、ゼナさんに見とれてて出遅れた。」
僕「ああ〜〜〜〜〜〜〜???????」

ヒロインが先に動くわぼけーっと見てて行動が遅れるわなんなんだこいつ。主人公としてやる気あるのか。
ここでサトゥー、何かに気付いて周りを見渡した。石を投げられている奴隷は、あの市場で蹴られていた子たちだった。主人は「ウース」という人で、牧師さんは主人じゃないらしい。マップで探索してみると、木陰のほうでくつろいでいるいかにもな男がいた。こいつがウースらしいが、いや「ギルド:ドブネズミ」て。もうちょっとマシな名前つけられなかったのか。このアニメの中の人間ネーミングセンスゼロかよ。
勘付いたサトゥーは「ギルド:ドブネズミ」でマップ検索をかけた。すると、民衆の中に構成員が複数人いてサクラになっていたらしい。さくっとスマホ太郎みたいなことをしているが、普段からまともにメニュー画面使ってるサトゥーに対してはもう別に何の感情も抱かなかった。「そらマップ検索くらいあるよね」程度。でも直後の顔アップからの「さあ、行動開始だ!」はちょっと腹立った。

サトゥーはサクラの構成員たちを首トンで次々と沈めていく。途中「拉致スキル」というめちゃくちゃ物騒なものをスキルマックスにするサトゥー。僕も手に入れてたら必死こいてスキルマックスにすると思う。
こうしてウースの元に行き、「あんたの出番だよ」とちょっとウザいセリフを放つと、ウースの腹に蹴りを一発入れて沈めた。「なんで一発でいけるんだよ」とのコメントもあったが、レベル12がレベル310の蹴り食らったら死んでもおかしくないでしょ。
ゼナさんが民衆の石から奴隷たちを守っている間にサトゥーはウースを民衆の前にひきずりだし、「こいつが犯人だ!」と演説を始めた。牧師の胡散臭い話を信じる民衆はサトゥーの話も普通に信じた。
民衆の一人が「じゃあこいつが影で魔族を操っていたのか!?」と叫ぶと、ウースは薄気味悪い笑い声をあげながらエクソシストばりの立ち上がり方を見せた。そして腹から手のようなものが出てきたと思うと牧師の腹をかっさばいた!!牧師、死亡!!!!!!!
死に方あっけなさすぎる。サメ映画で最初に死ぬやつかよ。ここでサトゥーは魔族が一匹セーリュー市にいたことを思い出した。

ゼナさんと一緒に駆けつけた神官の人は落ち着いて民衆を避難させた。ゼナさんはサトゥーに奴隷を助けるよう指示し、応援を呼びに行った。ヒロインのほうがよっぽど指揮能力が高いの笑えるな。
サトゥーは奴隷を助けようとするが、「動いたらダメ」「命令だから動けない」と僕の性癖に刺さるコメントを出してきて思わず笑みがこぼれる。なんでも命令に背くと首輪が締まるらしい。でもステータスを見ると「主人:無し」になっていた。ウースが死んだためだと推測したサトゥーは鎖を繋いである留め金を素手でぶっ壊した。つよい。
ウースから出てきた魔物はやたらエフェクトのかかった聞こえづらい声で「これで喋りやすくなった!ワタクシ感激!」と叫んだ。二回くらい聞かないと何言ってっかわかんないな。お前は喋りやすくなっただろうけどこっちは聞き取りづらくなってんだよ。魔物は「主人のために迷宮を作る」と言い出すと魔法陣的なのを出した。
応援にきたゼナさんとサトゥーと一部は、魔法陣に出現した穴から迷宮へと突き落とされてしまった。ここでCMカット代わりのサブタイ。今の所恋愛事情っぽいところがめっちゃ少ないけどなめてんのか。
ていうかまだ半分あんの?異世界スマホはテンポよく右ストレートばっか打ち込んできて死にそうになっていたが、このアニメはアッパー、ジャブ、ボディーブローとか色々な技を駆使して攻撃してくるので時間が長く感じる。ある意味異世界スマホより悪質だ。

サトゥーが目を覚ますと、いかにもって感じの迷宮に倒れこんでいた。
すると先ほどの魔物の声が丁度聞こえてきた。タイミングばっちりかよ。
「ワタクシの主人の迷宮にようこそ!まだ名前はないが、魔物は今から作ってあげる!感謝するがよい!ワタクシ勤勉!ワタクシの愉悦のために存分に……」とめちゃくちゃ長い上に聞き取りづらいエフェクトの声が迷宮に響く。お前もうちょっと聞き取りやすい声にならなかったの?セリフわかんなすぎて割愛せざるを得なかったぞ。ふざけんな。
そんな感じで直前に一緒にいた奴隷娘三人と一緒に迷宮に落ちたサトゥー。「迷宮からの脱出ミッション発生って感じか……!」と解説を丁寧にしてくれるサトゥーに優しさと鬱陶しさを感じる。ありがとう。もう二度としゃべらなくていいよ。
「それにしても、シティーアドベンチャーものからダンジョンアタックものに急変なんて、TRPGだったらGMの頭を心配するレベルだよ」とオタクっぽい例えをしてくるサトゥーにちょっとイラッとする。なんでみんなこんなめんどくさい言い回し好きなんだ。

サトゥーはビビってる犬耳猫耳の奴隷とトカゲっぽい奴隷の女の子に自己紹介をした。奴隷たちはそれぞれ「ねこ」「いぬ」「トカゲ」とマジでまんまな名前を出してくる。アホが飼ってるペットかよ。
クッソ適当なネーミングセンスの他の主人たちに汗を流しながら、「呼びづらいから」と他の名前をつけるサトゥー。命名するイベント多すぎだろ。Motherのゲーム開始前か。
結局サトゥーは犬耳の子には「ポチ」、猫耳の子には「タマ」、トカゲっぽい子には「リザ」と名付けた。ポチタマはいいとして「リザ」は多分リザードマンからだと思う。結局お前のネーミングセンスも終わってんじゃねぇか。でも当の本人たちは喜んでいる様子。異世界だからこういう「お馴染みの名前」を知らないのだろうか。
サトゥーは綺麗な布と水を渡して「傷を洗って」と言った。が、奴隷の女の子たちフリーズ。綺麗なものを使わせてもらえなかった生活習慣のせいか、どうしていいか戸惑っているようだ。こういうところで僕の性癖を刺激してくるからこのアニメやめらんないね。奴隷シチュ大好きおじさんだよ。「だったらこれは命令だ。気にせず使いなさい」とかめっちゃくちゃ刺さるセリフを吐くサトゥーに「それは俺のセリフやぁ!!!!!!」と突然興奮しだすエロゲをやりすぎた患者。
「ありがとうございます。若旦那様」とまるでヤーさんの舎弟のような呼び方をしてくるリザにまた汗を流したような声で「若旦那……?」と困惑。うぜぇ。声だけでウザさが出るのすごい。
ゼナさんと一緒に買った蜜菓子を食べて目がキラキラしてる奴隷とかもうシチュエーションだけで死ぬわ。ええわこれ……。

さて、迷宮を出るためにマップを呼び出すが、自分のいる場所しか表示されない。ダンジョン攻略ものにありがちなパターンだ。しかし、そんなセオリーなどおかまいなしなのがクソアニメの醍醐味でもある。サトゥーはスキルである「全マップ探索」を使用してダンジョン全ての見取り図を出した。直前に言った「そう都合よくいかないか……」とはなんだったのか小一時間詰め寄りたい。なにが「これじゃイージーモードすぎるだろ」だ。お前が出したんやろがい!!!!!!!
ダンジョンはめちゃくちゃ広く、新宿駅の立体地図を見たような感じだ。新宿駅って東京にある迷宮駅四天王最強じゃない?
ゼナさんたちも他の応援にきた騎士たちと一緒にいるらしく、安否の確認もとれた。不思議なことに迷宮に落とした目玉の魔族が検索にひっかからなかった。気をつけろサトゥー!上から来るぞ!

迷宮から出るべくダンジョンを進もうとすると、ポチが「捨てないでー!」と泣いた。こういうのに弱いんだリョナラーおじさんは。
「捨てられるのではないか」と心配した奴隷娘三人はサトゥーに懇願してきたが、サトゥーは「不安にさせたね。通路の様子を見ようとしただけだよ。見捨てないから、安心して」と言って安心させた。こいついちいち一言足りないんだよな。コミュ障かよ。

戦闘系のスキルを持っているのはリザだけで、ポチとタマはクソザコナメクジだった。まあ奴隷を戦わせるのってコロッセオぐらいだし力仕事に戦闘系のスキルいらないし仕方ないところもある。サトゥーはリザに短剣を渡して出発した。

「タマ、何か通路の先に見えたら教えて。ポチ、何か変な臭いや物音がしたら教えて。リザ、後ろの警戒は任せた。でも気にしすぎて遅れないように」と急にリーダーぶるサトゥーにもう渇いたため息しか出ないが、「冬夜に比べたらマシ」という最強魔法を使ってなんとか落ち着いていた。
サトゥーはマップで敵影を確認すると、ポチも「通路の向こうから血の臭いなのです」と報告。「ポチいらなくね?」と一瞬思ったが、「全員に役割を与えることで安心感を持たせる」というやり手の上司みたいなことをやっていることに気付いたので「ふーん?まあ?君?サトゥー君?うん?君、合格?ま、及第点?ってとこかな?うん?」とスタバのコーヒーを啜りながら評価してやった。

敵影というのは虫っぽいキモい魔物だった。なんか人を食っているようでぐっちゃぐっちゃいわせててクソキモかったが、「なぜゲームの主人公たちは、ああも勇敢に戦えるのだろう。このまま救助が来るまで、さっきの部屋で籠城しててもいいんじゃないか?」とこれまた急に自信をなくすサトゥー。感情の起伏激しすぎて風邪引くわ。
すると後ろからリザが「犠牲者を食べている間に後ろを通るか不意打ちをした方が良いのでは?」と提案してきた。主人公より使えるヒロインたちすげぇ。一方主人公は様々なスキルとチートクラスの高いレベルを誇るクソビビリチキン野郎である。宝の持ち腐れ感が凄まじい。
「レベル一桁の女の子たちでさえ、何をしたらいいか考えられるのに……!」と男としてのプライドを思い出したのか、覚悟を決めた顔をして魔法銃をぶっぱなすサトゥー。一発撃っただけでスキルの「射撃」「狙撃」「照準」が獲得できるのズルいな。さっそくそれらをスキルマックスにしたサトゥーはもうバカスカ撃って虫をぶっ殺した。やったね。
倒した虫を見てポチは「すごくすごいのです!」「つよい……」と語彙力ゼロの感想。いいんだよ。君たちはその感想でいい。サトゥーがやったらマジで顔のパーツ分解できるほどぶん殴るけど。
サトゥーはなにやら虫を解体して武器を作り始めた。包丁を先端につけた槍っぽいものだ。さっきまで怖気付いてたやつが虫の解体してると思うとなんか笑えてくる。途中獲得した「昆虫学」と「魔法学」というスキルをマックスにするサトゥーだったが、何かやっただけで学問の知識が手に入る世界マジでイージーモードでいいですね。異世界スマホの生活より憧れるわ。
リザは虫の体に手を突っ込んで何かを探していた。「そんなの食ったら腹を壊すぞ〜」と犬を飼ってる人が散歩中よく言いがちなセリフを言うサトゥーに対し「違います(キッパリ)魔物ならコアを持っているはずなので、回収しようと思って」と返答。とくせい「ものひろい」かよ。サトゥーが「コアってなんなんだ?」と質問すると、「コア(魔核)はお金になります。魔物の中に必ずあるもので、行商人に渡すと色々なものに交換してくれるのです」と答えたが、自分を行商人と言っておいてコアも知らない野郎にリザは疑問を持たないのだろうか。僕がリザだったら「おやおやぁ〜?コアもご存知ないのですかぁ〜?」と煽って斬り殺されているところだ。当のサトゥーは「聞きたい内容とちょっと違ったけど」と不満げ。ふざけんなお前、リザちゃんが解説してくれたやろうが!!!そもそも奴隷がそんなに詳しい知識持ってると思ってる方がおかしいんじゃ!!!!「必要のない知識つけられたら謀反を起こされるかもしれない」っていうセオリーも知らへんのかお前ゴラァ!!!!!
失礼しました。僕の中の「奴隷リョナ大好きおじさん」がビール瓶とカラオケのリモコンを持って暴れてしまいサトゥーの頭部に10針を縫う怪我を負わせてしまいました。

サトゥーはさっき作った槍をリザちゃんに渡すと、リザちゃんは「じゃあこれを」と短剣をタマに渡した。短剣を持つタマを見て何かに気付いたサトゥーはニコニコ顔で魔法銃を取り出し、弾丸で奴隷娘三人の鎖をぶち切った。当然、突然目の前で発砲されたタマとポチはビビっていたが、その様子を見て「ごめんごめん」と頭を撫でるサトゥー。マジでこいつコミュ障では?一言足りねえんだよ。



サトゥーはリザちゃんに「次の魔物の解体はポチとタマに交互にやらせるから教えてやってくれ」と指示すると、「よーし、行くぞ!」と先陣を切り、ダンジョンの攻略を進めるのであった。
ここで終了。エンディング。次回は「デスマーチから始まる迷宮探索」です。

色々と思うところがある回ですね。まとめの感想いきましょう。

まとめの感想と考察

三話目にしてなかなか殺意の芽に水を与える男ですね、サトゥー。「ようやくクソアニメらしくなってきやがった」ってところでしょうか。わくわくしてきますね。わくわくの湧きどころが異常者かよ。

前半はゼナさんとのデートでしたが、「フラグのためのAパート」「とにかくゼナさんが可愛い」で説明出来ましたね。もうそれで収束がつくと思う。後半からは奴隷娘たちをパーティに加えるためのイベントが発生したって感じでしょうか。こう書くと内容が薄いように思えますが、前半パートのフラグ乱立っぷりは素晴らしいところがありました。まあ問題は「いつ回収するのか」って話なんですけど。今後もどのようなフラグが立ってどのように回収されていくのか、楽しみですね。そこも含めてよく見ておこうと思います。最悪最終回まで回収されない可能性もありますしね。

で、考察ですが、気になるのはやっぱりあの「勇者」の部分ですよね。
聖剣を持ってミノタウロスっぽい魔王と戦っている壁画です。気になっているのは、「なぜはっきりと『あれは勇者が描かれたもの』だと言わないのか」というところです。「勇者じゃなくても聖剣に認められれば光る」とも言われていましたね。
「勇者が聖剣を持つと青く光るといわれているので、壁画に描かれているのは勇者であると解釈されている」というふんわりとした伝説の伝わり方に、妙な違和感を持ちました。もしかして「サトゥーが何らかの影響で過去に飛んで聖剣持ったら青く光ったからそのまま魔王と戦って勝った時の壁画なのでは?」とも考えましたが、異世界スマホで学んだ経験則から言うと、この線は薄いですね。異世界冒険アニメで「過去にタイムスリップする」という案件は『必要ない』んです。なぜなら過去を改変しなくても主人公パワーでドーンして解決できるからです。多分この「解釈がどうたらこうたら」というふんわりした伝え方の違和感は説明されないまま終わりを迎えることでしょう。恐ろしいな。


さて、やっとこさ三話の感想が書けました。休日出勤の影響も相まってかなり遅い更新となってしまい、申し訳ございません。まあ誰に迫られているわけでもないんですが、自分の中で「やろうやろう」と思っていても仕事から帰ると家事だけで1日を終えてしまう虚無みたいな生活が続いてしまうので、休日くらいしか書けないんですよね。「書く」と決めた以上遅れを出さず、異世界スマホの時のようにちゃんと週間連載するくらいでいきたいです。頑張ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました。


つづく