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「異世界はスマートフォンとともに。」最終話を見た感想

おはようございます。僕です。

2017/7/13より放送されてきた異世界はスマートフォンとともに。」もついに最終回を迎えてしまいました。僕はさっき最終回を初めて見て吐き気が止まらない状態ではありますが、感想を書くためにあと二回見ます。しかし、こう書くとなんとなく寂しいような気がしないでもないですね。感慨深いというか。



思えばこのブロマガも「名言使うなら元ネタチェックしないとな」と思って視聴し、あまりのクソさに感想を書き始めたのが始まりでした。ここまでクソなクオリティを保ったまま完走したアニメは未だかつてなかったのではないでしょうか。僕が知らないだけで最初から最後まで面白いところ一切なしのアニメがあったら教えてください。コメントでもツイッターでもいいですから。
冒頭からあまり長くなってもいけませんし、書きたいことは最後にとっておきたいと思います。では感想を始めていきます。

最終話を見た感想

前回はまさかのホモENDキスをして終了という投げっぱなしの感じがすごい終わり方でしたね。僕も「この世の地獄かよ」と思いながら11話を見ていましたが、今回はレベルが違いました。桁違いです。何が桁違いかって「クソさ加減」ですよ。11話ほどTwitterで騒がれてはいませんが、最終話は確実に11話を超える茶番でした。異世界スマホを合計で36回以上は見てる僕が言いますので保証します。確実に「11話を超える地獄絵図」でした。

まず、アバンはフランシェスカちゃんが冬夜の屋敷にやってきてメイドに就任するというところからです。「やる気だけは誰にも負けません。でも休みはちゃんともらいます」という昨今のブラック企業に対する強いメッセージ性を感じるセリフを言うフランシェスカちゃん。
サイボーグもどきの生き物だったら逆に「休まず働き続ける」というのがセオリーな気がするが、これが異世界スマホだということを忘れた思考だと気付き、僕は一人で恥ずかしがってた。「そうだそうだ忘れてた。これ異世界スマホだった」と。誰に対しての恥だかわからないが、こんなことも忘れていたとはクソアニメ研究家の僕のプライドが許さない。

「じゃ、じゃあ今日はもう遅いし、みんな休もう」と汗を流して自室に歩いていく冬夜。フランシェスカちゃんがライムさんに「キュンキュン」とかどうでもいいことを教授している後ろで、ユミナちゃんは不安そうに冬夜の後ろ姿を見ていた。
自室に戻った冬夜はぼけーっと天井を眺めてリンゼちゃんのキスシーンを思い出していた。童貞かよ。そんで顔もめちゃくちゃ腹立つし。
と、そこに入ってきたのはユミナちゃんだった。ものすごく真剣な顔なのに冬夜の顔がコミカルなせいで全然緊張感がない。なんなんだこいつ。




この落差はなんだよ。

ここでオープニング。一旦クールタイムに入ってほしいというアニメ側からの配慮かと思うほどのタイミングの良さだ。
僕はまだこのアバンは耐えられたが、本編はアバンの比ではない地獄だった。僕が見たのはメラゾーマではない。メラだったのだ。



サブタイトル画面で不意打ちをするな。毎度このアニメコメントで笑わされるわ。


オープニング明け、向かい合って話す冬夜とユミナちゃん。
「私、怒ってます」と言い出すユミナちゃんに動揺する冬夜と僕。怒りっていう感情あったんだこの人たち……。「私だってキスしてないのに二人に奪われるなんて……」という理由だが、この時点で僕は一瞬頭が回らなかった。「なんでみんなで結婚しようとか言っといてこんなに怒ってんだ?」と。

ユミナちゃん「私は冬夜さんがお妾さんを10人作ろうが20人作ろうが文句はありません!それも男の甲斐性だと思ってます!」
僕「石油王かよ」
ユミナちゃん「ですが!でーすーがー!正妻である私がまだしていないのにキスされるなんて!油断しすぎです!隙だらけです!そこは防御してくださいよー!安全防御!(?)」
冬夜「いや、でもさ……」
ユミナちゃん「言い訳禁止!」
僕「サイコすぎる……」

全く情緒が安定していない。ユミナちゃんは他に寛容なのか寛容じゃないのかわからない。なんなんだ。結局他を抑えてトップに立ちたいのかよ。
作者は何を考えてるのか全くわからないしそれに付き合わされるキャラクター達も可哀想に思える。ユミナちゃんは情緒不安定なメンヘラみたいだし、他も遠慮してるのかしてないのかわからない態度だ。「人の気持ちを考える」という思考回路が死んでいなければ書けない作品であり、心理描写を限界まで投げ捨てた挑戦的な作品と言える。ここまできたらもう「流石異世界スマホだ」としか言えない。

まあそれはさておきユミナちゃんは冬夜の横に座り、「抱きしめてキスしてくれたら許してあげます」と言った。そのセリフはめっちゃくちゃ可愛いカップル達が言うから許されるセリフであって、一夫多妻で鈍感通り越してサイコパスな旦那とメンタルヘルスな王女が出していいセリフではない。「ちょ、それは難易度高くないですか!?ユミナさん!」という冬夜にマジで腹が立つ。一発殴らせろよ。
仕方なく冬夜はユミナちゃんの肩に手を回し、キスをしてあげた。めちゃくちゃキツい。
ユミナちゃんは「リンゼさんのことどう思ってます?」と聞くが、冬夜は「大事だけどユミナのことも決められないのにリンゼまでとなると……」と煮え切らない。「好きか嫌いかで言ったら?」とユミナちゃんが追い打ちをかけ、「もちろん好きだよ。大切に思ってる」と答える冬夜。「……だ、そうですよ?リンゼさん?」とユミナちゃんは宙に向かって話しかけた。「どうした?ついに幻覚まで……?」と僕は心配になったが、なんとリーンちゃんの魔法で透明になっていたリンゼちゃんが部屋にいたのでした。ナ、ナンダッテー。
「冬夜に嫌われた」と思って泣いていたリンゼちゃんのためにユミナちゃんが一肌脱いだということだ。いや、リンゼちゃん目の前でキス見せられて大丈夫?発狂してない?僕だったらするよ。ユミナちゃんド畜生じゃん。
「大丈夫だよ嫌いになってないから」みたいなことを冬夜が言うと、涙ながらにリンゼちゃんは「冬夜さん……!」と感謝していたっぽいが、どこに感謝の要素があるのか全く理解出来ない。次元を超越した会話してる。

ユミナちゃんはここで「どうです?リンゼさんもお嫁さんに貰うというのは」と提案。まあそうなるわな。
「王族だったら普通」とか言って異世界じゃなくて現代の常識を出されて困惑する僕。仕方ない。これは「異世界スマホ」なのだ。「似てる」という解釈でどんな現代常識が出てもスルーされる。常人が住んだら二日で気が触れてしまう世界なのだ。
ユミナちゃんとリンゼちゃんを嫁に迎える決意をした冬夜はとりあえず二人を部屋に帰した。

アイキャッチではなぜか琥珀とポーラちゃんがキスしていた。尻尾ピン立ちの琥珀を見て「もしやこれは百合要素では……?」と思ったが、多分深い意味はあまりない。考えるだけ時間の無駄だが、「このアニメを見てること自体時間の無駄では」と突っ込んできた冷静な僕が脳内にいたのでとりあえずその冷静な僕はケツから頭まで串刺しにして焼いた。

アイキャッチ明け、早朝からエルゼに叩き起こされる冬夜。「ちょっと話があるんだけど」と真剣な表情のエルゼにデジャブを感じざるを得ない。
呼び出された中庭には八重ちゃんもいた。「リンゼをお嫁さんにするんだってね」と凄むエルゼ。お前もその用件かよ。わかってたけど。「あんたリンゼのことどう思ってるの?本当に好きなの?」とまるでラブコメヒロインの親友役のようなことを言うエルゼに「あ、愛してるとまではいかなくとも、大切にしたいと思ってるのは本当だよ」と絶妙に逃げたクズい回答をする冬夜。「結婚してやんよ」を見習え。
「昔っからあの娘、普段はビクビクと怯えてるくせに、ここぞという時には大胆でさ……。あたしと全く逆なのよね……」とやけに説明口調な独り言をしゃべるエルゼに続き、「拙者も似たようなものでござる。なにかきっかけがないと踏ん切りがつかない性格でござってな……」とそれぞれ一人語りを済ませると、エルゼが「冬夜、あんたにはこれから、私達と戦ってもらうわ」と唐突すぎる挑戦状を叩きつける。「はぁ?」と言う冬夜に初めて共感した。ほんとに「はあ?」だよ。
「あんたが勝ったら、もう何も口を出さない。でも、私達が勝ったら、言うことを一つ聞いてもらうわ」とのこと。八重ちゃんの刀は刃を落とした鉄の棒みたいなものになっており、冬夜のブリュンヒルド(笑)も刃を落とすようエルゼから言われた。攻撃魔法禁止の代わりにエルゼもブーストは使わないということだ。冬夜に対してハンデかけすぎだろ。冬夜の攻撃魔法禁止とお前のブースト禁止は釣り合わねえから。

そうして始まったバトルだが、しょーもない演出のせいで全く緊張感のないバトルになった。対ドラゴン戦を思い出す。あの「戦ってますよ」ということしかわからないバトルだ。今回はそれよりかは作画と演出は良かった。半歩くらいの成長を見た。でも30秒ちょいくらいのバトルだったしこのシーンの詳細は書かないことにした。書くだけ無駄。ていうか書いても3行で終わる。「今北産業」に余裕で対応出来るシンプルさだ。
まあそんでなんやかんやでエルゼを追い詰めた冬夜だったが、
「これで負けを認めるなら、これで終わりにしたい」
「甘いわね。そんなんでリンゼ達を守れるの!?」
「これが僕だから仕方ない(苦笑)」
「そうよね。そんなあんただから私も八重も好きになったんだし」
とサブイボが止まらない会話をした後、拳に力を込めるエルゼ。冬夜もゴム弾を撃とうとしたが、途中投げられてた八重の小刀で弾の入った袋が破かれ、リロード出来ずにそのままエルゼに殴られダウンすることとになった。あれ?八重ちゃん刀数本持ってんじゃん?ていうか刃落としてないじゃん。こういった矛盾は目をつぶったもん勝ちなので僕はただ「は?」とだけ言って終わらせた。それが一番平和だから……。

ダウンした冬夜が目覚めると、いきなりテンパってるエルゼが「あた、あたし達もユミナやリンゼと同じ立場に置きなさい!」と命令してきた。「だからでござるな、そ、その……せ、拙者達も……い、いややっぱりこういうのはエルゼ殿から……」と八重ちゃんもテンパっている。ヒロイン全員情緒が不安定すぎる。最初は可愛いと思っていたが今となっては恐怖しか感じない。人の形をした異星人とか言われた方がよっぽど納得出来る。怖すぎる。
遠回しなプロポーズのために戦闘を仕掛けるヒロインは見たことがない。僕が今まで誰も知らなかっただけかもしれないが。

「こうでもしないとダメだと思ったので」と後ろから声をかけてきたのは正妻のユミナちゃんだった。まさかのユミナちゃんの差し金でした。冬夜は「時間をくれ。整理がしたいんだ」とまともな返答をした。プロポーズするために戦闘まで強いられて「実は全員あなたのことが好きで全員嫁に貰ってもらおうと計画していた」と言われたら誰だってこーなる。俺もこーなる。

冬夜は落ち着くために庭園の噴水に座っていた。そこに近づいてきたのはフランシェスカちゃんだ。「何を悩む必要があるのですか?」という機械的な言動はSF大好き少年である僕の心を揺さぶられる。冬夜は「全員幸せに出来るかわからない。不満が出るかも」と言っていたが、こんな高校生に結婚を考えるのはどう考えたって無理があるし、こいつは価値観も思考回路もペラいクソサイコパス野郎なのだ。結婚以前に人と関わっていい生き物なのかも疑わしい。「夫としての務めを果たせるのか」と心配する前にお前は「人と共に生きることが出来るだろうか」ということを心配しろ。
「あ、務めといえば昨日言い忘れていたことがありました。」と、フランシェスカちゃんは今までの会話などどうでもいいと言わんばかりの無機質な声で言った。レジーナ・バビロン博士からのメッセージがあるらしいのだ。

普通のアイキャッチ明け、フランシェスカちゃんは手首を開くと端子コードを取り出して冬夜に差し出した。形状がどう見てもUSB Type-Cだ。
スマホに挿入すると立体映像のようなものが出てきた。あのオープニングでめちゃくちゃ意味深に出てきたBBAだ。エッロい。
「やあやあ僕はレジーナ・バビロン。初めまして、望月冬夜くん。」と喋り出した。いや博士で軽そうでボクっ娘て。どんだけテンプレ属性詰め込めば気が済むんですか。
「あれ?なんで僕の名前……」と言う冬夜に「そうだね。君の疑問ももっともだ。あれこれ知りたくなるのも当然だよね。では、君の疑問に答えるとしよう。じっくりと見るがいい」とバビロン博士が言うと、立体映像の博士はスカートをめくってドエロいパンツを見せた。これは最早パンツというよりパンティーというものだ。パンツとパンティーの違いがわからない者は大学受験がこれから難しくなるだろうから、まず参考書で初歩のパンツとパンティーの違いについて学ぶといいだろう。

「いや、冗談冗談。ちょっとしたお遊びさ。気にしないでくれたまえ」と博士全開なキャラクターだ。リーンちゃんとキャラ被ってんだよお前。
「次パンツネタやったら本当に抜きますよ」と言う冬夜には同意した。次パンツネタやったらヌきますよ?

まあそんでこれから説明が長くなるのでかいつまんでQ&Aで解説します。
Q.「なんで冬夜のことを知ってるの?」
A.「タイムテレビ未来を覗く道具があるからさ!覗ける時代は選べないけど。だからこうやって擬似的な会話が出来るんだヨ!」

Q.「全部見てたってこと?」
A.「一時見えない時があったんだ。未来が不確定になったせいだヨ。突然フレイズが出てきて色々手は尽くしたけどパルテノ文明は崩壊しちゃった。だからもう世界終わったわーって思ったけどある時を境にフレイズが世界から消えたからまた未来見えたわ。暇つぶしにいいなこれ」

Q.「勝手に覗くのやめてください」
A.「いいじゃない。バビロンは君のために残したんだから。好きに使いなよ」

Q.「これからどうなるか知ってて楽しんでたんですか?」
A.「そうだよ。女の子たちとどうなるか知りたいのか?知ったら面白くないじゃん」

Q.「遺跡よりそっちが大事なんですけど」←!?
A.「ていうかお前未来のことで思い詰めるような人間じゃないじゃん」

以上でした。「なお、このメッセージが終わる同時にフランシェスカは全裸になる」という博士の発言と共に「フワァーオ♡」という古いバラエティみたいな効果音が出た。「冗談だ。ではまた」というと博士は消えてしまったが、僕のこの殺意もどこかに消し去ってほしい。頼むからこの雰囲気に飲まれそうになっている僕の殺意をどうにかしてくれ。

アイキャッチ後、一話以来のCV.立木神のいるあの空間にやってきた冬夜。あの「お前は死んでしまった。すまんな」の場所。神はスゥシィちゃんの可愛い姿を見ながら煎餅を食っていた。定年後のジジィじゃねーか。
神に「結婚どうしようかと思ってるんです」と相談しに行く冬夜、マジでどんな神経をしているのかわからない。ペラッペラの内容の相談を続けていると、神はどこかに電話をかけ、適当な感じで呼び出した。
出てきたのは痴女かよって感じの格好の恋愛神だった。CV.堀江由衣。マジで有名声優にドブ浚いをさせるアニメだな。
恋愛神はめちゃくそおっぱいがでかいが、謎アイキャッチEDを使って冬夜が「張り裂けそう……聞こえちゃう……」とおっぱいを見ながら歌っていたのはマジでめちゃくちゃ笑った。初めてこのアニメのギャグで笑った。EDを流すアイキャッチを敢行するな。終わりかと思っただろ。

恋愛神は「はじめましてなのよん♪」と自己紹介するが、この語尾がとってつけたような感じで鬱陶しい。死んでほしい。人の心は操らないが、雰囲気を盛り上げたりお約束を実現させたりする神様らしい。確実にToLOVEるで活躍してるだろこの神様。「俺、この戦いが終わったら……」というやつは結婚できなくさせるらしい。邪神じゃん。あと風呂で着替えに遭遇しちゃったのもこいつのせいらしい。
それから冬夜は恋愛神にも相談をするが、マジで同じことしか言ってないし内容もペラいので書きません。駄文に駄文を重ねるわけにはいきませんから。
そんなこんなでなんか答えを出したっぽい冬夜でした。
そして謎アイキャッチですが


「そーわーそわーふーわーふわーちょっと待ってじゅんb……」
笑わせるな!!!!!!ここの畳み掛けずるいぞ!!!!!!なんで最終回でギャグに本気出して来るんだよ!!!!!!!



冬夜は屋敷で一人写真を眺め、琥珀にヒロイン四人を呼ばせた。
四人を前にした冬夜は、「まず、僕は結婚しません」と話を切り出した。まあ当然「えーっ!?」ってなるんですが、「いつかは結婚してあげる。でもまだ僕は他人の人生背負えるほど大人じゃないし深い考えもないから待ってて」ということだった。普通に考えれば高校生が王族の娘と結婚というだけで頭がおかしくなるものだが、このマッドヒーロー冬夜は更に三人追加で嫁に迎えようとしているのだ。悩むのは当然のことだ。今まで悩むべきところも悩まなかった主人公が今更悩み始めて僕はびっくりしてるけど。妙に上から目線なのはもう目をつぶっておく。

ユミナちゃんは話が終わるとパンと手を叩き、「これで全員が冬夜さんの婚約者ということで、一人ずつ順番に、旦那様にキスしてもらいましょうか^^」と言い出す。またあたふたしだすヒロイン達に僕はもう泡を吹くことしか出来なかった。

一番手がエルゼだったが、冬夜の顔が近づくにつれ、「やっぱり恥ずかしいーーー!!!!!」と言ってボディーブローをかました。
やっぱり顔パンじゃないんかい!!!!!!!!!!!

そしてそれを窓の外から見るフランシェスカちゃん、リーンちゃん、シャルロッテさん。琥珀とポーラちゃんと黒曜と珊瑚。博士の話だと嫁は全部で9人になるらしい。多すぎィ!!
「リーンさん、もしかしてあなたも入っていたり」というフランシェスカちゃんに対し、「さあ、どうかしらね?」と返すリーンちゃん。最後までリーンちゃんはリーンちゃんだったが、次の瞬間急に知らない人が画面に出てきて僕はびっくりした。誰だこいつら。








まだ見ぬ強敵たちかよ。

二期フラグをビンビンにさせておいて一切やらないパターンだと知っている僕は「これは原作を読むよう誘導するやつだな」と悟った。このパターンは神メモで既に経験済みです。ここらがパンピーとクソアニメ研究家との差ですね。なお、クソアニメ研究家はパンピーより無駄な時間を多く過ごしているためパンピーより階級は下です。常識で考えれば当然のことですよね。

これまでエンディング後は予告も何もなかったので「これで終わりか〜〜〜」とTwitterに感想を書こうとしていたが、まさかのCパート開始。一体何が……?

神様と電話しながら歩く冬夜はクレープっぽいものを買っているが使っている通貨が違うため会計が出来なくて困ってる男を発見した。そう、あの偽冬夜っぽいやつである。やっと登場かよ。
「面白い形の硬貨だね?」と覗き込む冬夜に対して「そう?君のポケットの中の道具の方が面白そうだけどね」と返す男。なにやら意味深な目線である。
「僕は望月冬夜。君は?」「エンデ。よろしく、冬夜」と自己紹介し、ウフッて感じで冬夜が微笑んで終了。

僕はもう死にそうです。まとめの感想いきます。

まとめの感想と考察

最終回視聴後の僕はまさに満身創痍といったような感じでした。
口から泡を吹き、手足は痙攣し、指先は赤黒く壊死を始めるような状態です。アニメでここまで精神はボロボロになるものなのだなと思い知りました。こんなに死にたくなるのはブラック企業に勤めていた頃以来ですよ。まさに地獄。地獄変でも娘を焼かずとも異世界スマホを見せれば「地獄」が描けるのではないでしょうか。メンタルケアとして今録画していたフリースタイルダンジョンを見て心を落ち着かせて記事を書いています。

ちなみに初見視聴時の僕の感想がこれです。




何気に「本当に辛い」を二回言っててちょっと恥ずかしくなりましたが、マジで本当に辛いです。

自分の精神状態がナウシカ腐海だということを延々と説明していてもキリがないので、自分が気になったところを書いていこうと思います。


まず、主人公及びヒロインの精神状態の不安定さです。
初っ端真剣な顔をして訪問してきてるのにギャグ顔で返す主人公冬夜の鬱陶しさったらないですよね。


これ。これが最高にムカつく。

最初っからユミナちゃんも「みんな平等」なのか「正妻としてのポジションの方が上」なのかわからないことを言ってますよね。矛盾していることに作者は気付いてないんでしょうか。乙女心という言葉には僕は誤魔化されません。建前と乙女心というには建前のところが理性的すぎます。激情に駆られないユミナちゃんも冬夜に似てサイコパスですよね。恐ろしい。
プロポーズのために主人公を襲うヒロイン二人もそうですが、やはりリンゼちゃんユミナちゃんが斗出してヤバいですよ。11話のあとどうなったか知りませんが、さっさと自室に帰っていく冬夜を見て「嫌われた」と思うのはわかります。けどユミナちゃんと目の前でキスされて普通ノーリアクションで「嫌われたかと思いました」とか自分の感情説明できると思います?ヒロイン可愛さランキングで言ったら2位のリンゼちゃんですけど、ヤバさで言ったらユミナちゃんとツートップで並ぶ化け物ですね。


あと見事に11話の予想が当たって震えてます。「冒険ものではなくハーレムモノとしてアニメを完結させるのでは?」という予想がそのままアニメになったような内容でした。
「博士と偽冬夜(エンデ)もちょろっと出てきて終わりそう」というのも合っていました。予想が120%当たるアニメだとは知っていましたが展開だけではなく次回の内容まで予想して当たるとは、まさしく「神クソアニメ」の名にふさわしいアニメではないでしょうか。突然康一君が乗り移って「もうここまで来ると褒めるしかないね」と言ってしまいそうです。言いました。


で、2期も絶望的だし多分未来永劫やらないでしょうが考察はやります。
今回も新しい要素が多くありましたね。最終回なのに。

バビロン博士からのメッセージのパートですが、「博士の時代(5000年以上前)から突如フレイズが出現し、パルテノ文明を崩壊に追いやった」というところです。これが8話でリーンちゃんが話していた「昔フレイズという水晶の悪魔が世界を滅ぼしかけた」という話に繋がるわけですね。突然フレイズ達が姿を消し、未来が続くことが確定したところで冬夜達が見えたわけですから、その時点で可能性がいくつか浮上しますね。

① 時空間の歪み(改変等)による作用
時間旅行系の話でよくあるパラドクスというやつです。過去に改変を施し未来を救うものや、逆に改変を修正して未来を救うってやつです。今回は前者のような改変が行われたため、「フレイズが世界を滅ぼす」という未来を変えることが出来たのではないでしょうか。

② 強い人がみんな倒してくれた
作中、フレイズが突然消えた現場をバビロン博士が見たという描写はありません。あったのはオルフェンズ的なロボットで対抗しようとしたところだけです。作画を削る都合なんでしょうが、そこらへんは描写されてないとわかりませんね。
つまり、強い人が出てきてフレイズみんな倒して世界を救ったんじゃないでしょうか。タイムテレビ未来が見える機械は「滅亡と存続のどっちの未来も五分五分であり得たので未来が一時的に見えなくなった」のではないか、ということです。もしもバビロン博士が目の前でフレイズが消失しているところを目撃していればこの説はなくなりますが。

僕に考えられる説はこれくらいなので、他にも考えられる説があったら教えてください。

あと僕が気になったのは、「フランシェスカちゃんから出てきた接続端子」です。
どう見てもType-Cの端子だったんですけど、なんであれがフランシェスカちゃんから出てきたんでしょう。バビロン博士は「新しいマスターに見せれば分かる」とフランシェスカちゃんに話していたらしいですし、謎が深まってますね。
そう、「なぜバビロン博士はスマホのType-Cの端子のことを知っていたんでしょう」という謎です。バビロン博士は古代パルテノ文明に生きる5000年以上前の人物でした。なのに何故「異世界から持ってきたはずのスマホに対応しているType-Cの端子コード」を持っていたんでしょう。
いくら未来が見えると言っても、見たことのないはずの接続端子機器を作れるとは思えません。それなのに、何故バビロン博士がType-Cの端子コードの構造を知っているのでしょうか。不思議でなりませんね。
考えられるのは、僕が昔からこの感想ブロマガで書いている「冬夜がいる異世界は、実は冬夜の元いた世界(現代)のずっと未来説」か、「バビロン博士は冬夜に能力を授けた神様と何らかの繋がりがあり、冬夜がいた世界の知識を手に入れた説」です。後者はだいぶ無理があるようですが、僕がこの件について複数の説を唱えるとしたらこれくらいしか思いつきませんでした。
後者の何が無理があるって、「好奇心が強いであろうバビロン博士だったら、まず異世界知識より先にフレイズが発生した謎のことを聞くはず」だからです。これが解決出来れば、バビロン博士は冬夜にフランシェスカちゃんとバビロンを残す必要すらなくなっているはずです。やはり可能性が残っているとすれば前者の説でしょうね。無駄な文になってしまいました。


もう最後のまとめに入りますが、このアニメのブロマガを書き始めた頃は、こんなに異世界スマホにハマるとは思いませんでした。半ば血反吐を吐きながら見ていましたが、どこか安心感を覚えるアニメだったことは確かです。
予想が当たりすぎる。テンプレで出来過ぎる。次回が予想しやすすぎる。そんなアニメは僕は見たことがありませんでした。見終わった後こんなに虚無を感じるアニメというのも初めてです。ていうかこれで最後にしたいですけど。
2期はまず絶対来ないでしょうし、こんだけ広げた風呂敷を畳まないアニメなんて誰も2期希望しません。もし奇跡的に2期をやるとなったら、また異世界スマホの感想ブロマガをやってもいいかなと思います。なんだかんだ言って突っ込みながら書くの楽しかったので。
よくわからないサイコパスばっか出てくるアニメで言ったら「グラスリップ」あたりが有名でしょうか。僕はまだ未見ですが、サイコパスばっか出てくるアニメらしいですので、いつか見る機会があれば感想を書きたいですね。
あと前回のコメントで言われてた「賢者の孫」もアニメ化されるらしいのでとりあえず見てみます。一話から「これ面白いな」と思ったら感想書きます。賢者の孫を知らない人はざっくり「時々VIPで話題になる俺TUEEE系の小説・漫画」と覚えておけば間違いはないです。

アニメ化する予定のものでオススメのものと言えば来季放送される少女終末旅行や、来年の春アニメとして予定されているビームコミックスのギャグ漫画ヒナまつりがオススメです。
少女終末旅行」はざっくり言うと「荒廃した世界を少女二人で旅をして生き残る」という幻想的な雰囲気が特徴の漫画で、原作の絵もかなり書き込まれていて不思議な気持ちになる一作です。
ヒナまつり」はインテリヤクザの新田の元に奇妙な乗り物に乗ってやってきた超能力少女ヒナが共同生活を始め、周りを巻き込んだ事件を起こしていくギャグ漫画です。どちらもオススメな漫画な上アニメ化されると聞いてウッヒョヒョイと踊りまくってます。ソーラン節とかもう踊りに踊ってます。あとは「デッドデッドデーモンズデデデデストラクション」さえアニメ化したらな〜〜〜〜〜って思ってますけど、浅野いにおの漫画にアニメ化を期待しちゃダメですよね。全国でメンタルブレイクする人が多発しそうです。


なんの話かわからなくなりましたが、異世界スマホは僕にとって様々な影響を及ぼした作品だということを言いたいです。異世界スマホのツッコミどころの多さのおかげでこんなに文字を書くことが出来て文章を書くことが出来るというモチベーションを保つことができましたし、じっくりとアニメを見て内容を解析するという大切さも再確認出来ました。
やっぱり文字に起こすと「何がキツくて」「何でキツくて」「どう辛いか」がわかりやすくなります。国語とかで感想文書かされるのはこういう「感情の解析を冷静に行うことが出来る」からなんですね。皆さんももう既に大人になってるでしょうが、何でもいいので感想文を書いてみたらいかがでしょうか。僕のようにアニメの感想でもいいし、本の感想文でも何でもいいので、「自分の感情を理解する」という楽しさを知ってほしいです。そういう習慣をつけると、不思議と「話が面白い人」になっていくのでオススメですよ。僕は世間話とかクソつまんないですけど。

とりあえず、今まで異世界スマホの感想を読んでくれた皆様、ありがとうございました。
また別のアニメとかの感想も書こうと思うので、その時はよろしくお願いします。

最後に僕が「異世界スマホをどう思っているか」というのを端的に書いたツイートのスクショを載せてお別れしたいと思います。1クールの間、ありがとうございました。
異世界スマホよ、永遠なれ。






おしまい