留守伝票

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「異世界はスマートフォンとともに。」八話を見た感想

おはようございます。僕です。

なんやかんや時が流れるのは早いですね。もう異世界スマホも八話目です。


前回はチート回として感想を書き、「覚悟が足りなかった」と書いていましたが、今回も覚悟が足りませんでした。
と、言っても今回は飛び抜けたチート回ってわけでもないんです。まあモデリングの魔法がチートなのはいつものことなんですけど。どのように覚悟が足りなかったか、本文で書こうと思います。では書いていきます。

八話の感想


アバンはゲートで冬夜達が帰ってきたところから始まりました。普通にゲートで帰ってきて「ただいまー」という冬夜達と、それを驚かずに迎える執事とラピスさんセシルさん。いきなり部屋にワープゲート開いて「ただいまー」っていう状況に全く驚かないの訓練されすぎでしょ。僕だったら「うわっ」とか言っちゃいそう。
それでも普通に対応するラピスさんとセシルさん。「旦那様たちがいなくて寂しかったです〜」と可愛いことを言うセシルさんにちょっとキュンとしました。

部屋に戻ってゆっくりしていた冬夜はスマホを眺めながら「ちょっと、しばらく大冒険は控えようかな……」とあからさまに日常パートに入っていきますよ感満載の独り言を言う。白々しい〜〜〜〜〜冬夜じゃなくて作者が〜〜〜〜〜〜
一眠りした冬夜は風呂に入ろうと風呂場に向かった。お?くるか?くるか?


はい。ヒロイン達の着替えのシーンに立ち会いました。お約束〜〜〜〜〜!!!
着替えにムフムフする冬夜だが、僕は若干その冬夜に恐怖を覚えた。こいつ本当に感情どこに置き忘れてるんだろう。ミスミドの民族服だけでも僕はムフムフしてしまったが、こいつはあからさまにえっちぃシーンでしかムフムフしない。少年ジャンプの主人公のような純情さ。ふざけんな。
僕はこの冬夜に対して「恐怖を覚える」と書いたが、この風呂場でムフムフする冬夜こそ今回は「殺意が湧く」のではなく「恐怖を覚える」回だということの予兆だったのだ。僕は初見時、まだそれに気づかなかった。


オープニング明け、早速中庭でモデリングを使い何かの部品を作っている冬夜。工業を学んでいた僕は一回こいつに本当の3Dモデリングをやらせて泣きべそかかせてやりたいと思った。CADから書いて3Dプリンタで立体にするためのプログラミングの面倒さを味わわせたい。

そこにスゥシィの父のオルトリンデ王が中庭にやってきて「なんだいそれは?」と僕らの代わりに質問をしてくれた。自転車を作っているらしいが、マジでこいつ前世はどんな人生を送ってきたのだろうか。部品を作り、一から組み立て、製品としてちゃんと精度のあるものに仕上げるってどんな人生送ってきたらそうなるんだ。この間の銃剣といい神様から授かったハイスペックを抜きにしてもおかしい。
オルトリンデ王が「どれくらいでできるんだい?」と質問したら「初めて作るので……30分くらいですかね?」と言い放った彼のことを僕は正直にぶん殴りたかった。マジでモノ作りをしたことがある工業生にとってどれだけ物を作るのが大変か知ってるからだ。
アニメにキレたところでどうしようもないのは理解しているが、30分で部品から組める自転車などこの世界には存在しない。ましてや冬夜は普通の高校生であり、普段暮らしている中で構造を理解しているものなどほとんどないはずなのだ。だとすると、銃や自転車の部品や構造を完璧に把握し、一から組み立てられる冬夜は前世「分解、組み直し作業大好きオタクだった」としか考えようがない。じゃないと銃の部品を一から作って組めるはずがない。木を狙ってちゃんと幹に命中させるあの素晴らしい命中精度はもうオタクの域を超えている。
ていうか今思ったけどあのブリュンヒルド(銃剣)、どうやって発射してるんだ?モデリングの時に一応弾丸とかはちゃんと用意してあったけど、発射薬が見当たらなかった。一般的な銃は雷酸水銀(雷汞)を詰め込んだハンマーキャップと呼ばれる菅があり、引き金を引くとハンマーが落ちてキャップを叩き、雷酸水銀が発火して発射薬と呼ばれる火薬に引火し起こった爆発の圧力によって弾丸が発射されるのだが、どう見ても発射薬が用意されていないのだ。この部分に関しては多分原作で追求されていないと思うが、クソ面倒臭いミリタリーオタク野郎の僕は気になってしまった。

まあなんやかんやで自転車を30分で組んだのでオルトリンデ王を乗せて走っていた。なんか幼児みたいな走り方だったが、一瞬考えてみればそれはそうだ。一度も自転車に乗ったことがないのだから幼児みたいな走り方しか出来ないのは当たり前なのだ。ヒロイン達も挑戦しているが、なんか失敗してるっぽかった。で、ユミナちゃんが上達して冬夜のもとへ行くと頭をなでてもらった。やったねユミナちゃん。
それを見たリンゼちゃんはさっきまでふらふらしてたのに普通に漕ぎ出して「どうですか冬夜さん!」と言いだした。すげぇ。恋する乙女は無敵かよ。もちろんリンゼちゃんも褒めてもらえた。それを見たエルゼも挑戦し、リンゼちゃんに追いついた。お前さっきまで転んでただろ!なあ!
しかし後ろから抜いてきたのはまさかのオルトリンデ王だった。「どうやら私が一番のようだね!ハッハッハッハ!」と勝ち誇りいい笑顔で颯爽と自転車を走らせる王様が可愛くて、僕も純粋な笑顔になってしまった。おっさん萌えの属性は僕にはないが、初めてこのアニメで純粋に笑顔になれた。いつも嘲笑とか驚愕のあまり笑ってしまうのだが、今回のこの王様のセリフは僕を笑顔にしてくれた。ありがとう王様。オルトリンデ王は冬夜に娘のスゥシィちゃんのために子供用の自転車を作ってほしいと頼んだ。

アイキャッチが終わり、自転車の材料を買いに街にきた冬夜に場面が変わった。
街を歩いていた冬夜はなにやら路地裏に連れて行かれる子供とわるそうなおとな二人が入っていくところを目撃した。どうやら裏稼業の人間の縄張りで子供がスリをやってボコられそうというところらしい。そこに割って入る冬夜。やっぱりな。

冬夜「会話から察するに、あんたらもスリのようだね」
スリ「だったらなんだってんだコラァ!」
冬夜「別に。撃つのにためらいがなくなると思ってさ。ゴム弾だけど」パァンパァン
僕「は?」


真顔でゴム弾をめっちゃ近い距離から撃つ冬夜に恐怖を覚える。原作者はろくにエアソフトガンも使ったことがないのだろうか。マジで銃として使えるレベルの威力のものでゴム弾を撃ったらどうなるかわかっていない。アルミ缶に余裕で穴が開く。それを普通にスリ二人に撃ち込む冬夜を見てニコニコのコメント欄では「サイコパス」と呼ばれていた。僕もそう思う。

「もうスリはやめな」と家庭事情を一切考えてない偽善者丸出しの発言をして去ろうとするが、子供の腹の虫が鳴く声を聞いて飯をおごってやるとおっしゃる冬夜様。「ほんとお!?」と喜んでついていく子供の帽子がとれた。すんばらしいロングヘアの女の子でした。
なんで?(殺意)ショタじゃないの?

この女の子、レネちゃんは父が1年前に魔獣討伐に行ったまま帰らず、母は産んでからすぐ亡くなったという。めっちゃ重いやん。それを「そっか……」だけで終わらせる冬夜。まあある意味合ってる。とてつもなく苦しい状況にあまり遭遇したことがない人間がとやかく言って励まそうとしても無駄だし、無力感を増幅させるだけだ。余計なことはなにも言わず、ただそれを受け入れることしか他の人間は出来ない。鬱陶しい説教みたいなことを言わなかっただけ冬夜の印象は主人公としてはまだ良かった。
そして冬夜はやっぱり「うちに来ないか?」とスカウト。メイドとして雇うらしい。二度とスリをしないことを条件に冬夜はロリメイドをゲットすることができた。「行ってくるね、旦那様」と言うレネちゃんめっちゃ可愛い。でも僕はこの先レネちゃんに出番があるか心配だった。たぶんあんまり無い。
「それで冬夜殿、自転車の材料は?」とツッコまれた冬夜は。「あ。忘れてた」と言ってAパート終了。は?


Bパートはスゥシィちゃんのわがままでミスミド公国にきたところから始まった。
向こうからアルマちゃん(ミスミドの大使オリガさんの妹)がやってきたので声をかけた。コメントで「誰……?」とか言われて可哀想。僕も名前忘れてたけど。これだよレネちゃんが陥るかもしれないポジションは。

アルマちゃんにスゥシィちゃんを紹介していると、姉のオリガさんとオリガさんが好きなモブ護衛(リオン)が歩いてきた。デートっぽい。それを見たアルマちゃんは「追いかけなくちゃ(使命感)」と言い出し走り出した。それに面白そうとついていくスゥシィちゃん。

オリガさんは「それで、あるところにウサギとカメがおりまして……うふふっ、なんでだかわかります?」と意味不明な内容を語り出し、モブ護衛は「はあ……わかります」と上の空。ウサギとカメが多分競争するんだろうが、なぜ競争に至ったのかは僕もよく覚えていない。

そしてなにやらレストランに入る二人。これでは尾行が続行出来ないと困惑する一行。困ったスゥシィちゃんは「なんとかならんか?」と冬夜に言う。冬夜は「これ以上覗くのはさぁ……」とガタガタ言いつつおもむろにスマホを取り出し、「ロングセンス(遠くのものが見えたり音が聞こえたりする魔法)」を唱え、携帯でレストランの中を盗み見できるようにした。お前それ前にリンゼちゃんの着替え見るのに使ってなかった?
そして会話の内容をなんとか盗み聞きすることに成功した一同は一斉にスマホの中を覗き込んだ。会話の内容から「悪い人ではなさそう」とアルマちゃんが判断し、ひと安心となった。
スゥシィちゃんが「いいのう。わらわもデートというものをしてみたいのう」と言っている顔が可愛かったが、「まだ早いです。私だってまだまともにデートしてないのに」と牽制するユミナちゃん。それに「はっ!だったらユミナ姉様とわらわでデートをすればいいのではないか?」と神提案するスゥシィちゃん。あら^〜いいですわゾ^〜これ……

レストランを出た二人を追おうと走り出すアルマちゃんは、なにやら見覚えのある顔のでかいローブの男にぶつかってしまった。その男はアルマちゃんに謝り、手を差し伸べた。
そう。ミスミド公国が王、ジャムカ王だった。僕も一瞬名前を忘れて自分の過去の記事を漁って名前を確認しようとしてしまったが、その前に思い出せて良かった。この時コメントで「王手」って書かれてて草を生やさざるを得なかった。こういうコメントがあるからこれをニコニコで見ていたいのだ。
そして何故か尾行に同行するジャムカ王は状況を見て察し、「そういうことか」と納得してくれた。話が早くて助かる。王様は気晴らしに城下町を散歩するのが趣味なのだという。アラビアンナイトかよ。
モブ護衛のはっきりしない態度に「情けねぇな〜ッ!わしが若い頃はもっと男がこうグイグイと……!」と普通のオッサンみたいなことを言い出した。
女性の権利や様々なハラスメントが叫ばれる今のご時世にはなかなか厳しい意見だ。原作者はこういったセリフも社会的な風刺として差し込んだのかもしれない。だとしたら、このアニメは今の女尊男卑の社会に一石を投じる名作だ。これを通して若者に「自分は現代社会へ関わる一員だ」という意識を芽生えさえ、若者の選挙の投票率が上がれば「異世界スマホ」はアニメの歴史に残る作品となり得る。

まあそんな話をしているとなにやら近くの市場のほうから怒鳴り声が聞こえてきた。なんか知らないが悪い人たちが八百屋を襲っていた。駆け寄り、「その人を離せ!一人に対して寄ってたかって、恥ずかしくはないのか!」とかっこよく啖呵を切るモブ護衛。尾行していたユミナちゃんスゥシィちゃんアルマちゃんもうっとりし、ユミナちゃんに至っては「さっきまでのヘタレとは思えません!」と褒めているのか貶しているのかわからない言葉を発していた。たぶん褒め言葉だと思う。
助太刀に行きたいが、このまま行くわけにもいかないと思った冬夜。一体どうやって身を隠して助太刀を……!?

冬夜は狐の面を被って登場。悪者が振り下ろそうとしたナイフを握っている腕を掴み、捻り倒した。ジャムカ王もゾロリみたいな仮面を被って助けに入る。ていうか二人でボコボコにしてる。
普通に二人でボッコボコにした後、モブ護衛に招待がバレる冬夜。「ええっ!?」と言う冬夜に対しモブ護衛は「だってそんなコート着てるの冬夜殿しかいませんし……あと声とか……」と言い放つモブ護衛。

「そんなコート着てるの冬夜殿しかいませんし……」

「そんなコート着てるの冬夜殿しかいませんし……」

「そ ん な コ ー ト」

そ  ん  な  コ  ー  ト

僕「かァ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

めっちゃくちゃ笑った。やっぱりそんな厨二なコート着てるのは冬夜以外いないのかって感じ。このコートの普及率どうなってるんだろう。一応このコート普通に店で買えるものらしいのだが、ベルファストで買ったものかどうか若干記憶があやふやなのでよくわからない。後で確認しておこう。
駆け寄ってきたオリガさんにバレたジャムカ王は、アクセルを使いその場から去ってしまった。後に続こうとした冬夜だったがモブ護衛に肩を掴まれて逃げられなかった。そして冬夜は
「だいたいはっきりしないリオンさんが悪い!!」と逆ギレを始めた。どうした?いよいよ情緒不安定のお薬が切れたか?ん?と思ったが、テンプレに詳しいテンプレ博士の僕はすぐに展開に気がついた。一応予想が裏切られることも想定して黙って続きを視聴した。
「オリガさんのことが本気で好きじゃないんですね!」と煽る冬夜。「そんなわけないでしょう!ほ、本気ですとも!」とモブ護衛。「本気でお付き合いしたいと思っているわけですね!?」とさらに煽りを入れる冬夜。「も、もちろんです!」と断言したモブ護衛。

冬夜はここまで言うと顔を綻ばせ、「……と、彼はこう申しておりますが?」と言ってモブ護衛に後ろを振り向かせる。そこにいるオリガさん。やっぱりな。博士の目に狂いはなかった。本当に予想したらそのまんまになるなこのアニメ。ていうか告白くらい自力でさせてやれよ。オリガさんオッケーしちゃったからまあアレなんだけど。
そしてみんなが喜んでわーっと出てきて終了。謎アイキャッチでは「そういえば、オリガさんはおいくつなんですか?」という質問をモブ護衛がして僕は若干身構えたが、「うふふ、ふふふふ〜♪」と笑ってごまかすオリガさん。よかった。「17歳です☆」が出てきたら本気でパソコンのモニターをスタープラチナのごとくぶん殴ろうかと思っていた。自分のパソコンを守ることが出来て僕はちょっと安心した。マジであれムカつくからな。二度とやるなよ。


アイキャッチ開け、ゲートで自分の屋敷に戻ってきた冬夜とユミナちゃん。執事のライムさんが「旦那様にお客様です」と告げる。誰だろうと思っていると、階段の横から聞き覚えのあるピコピコ音。この幼児が履いてる靴からする音は……!

そう、ポーラだった。ということはそう。

リーンちゃんの出番である。やったぁああああああああああああああァァアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんか調べ物があってきたらしい。王宮専属の魔術師でありリーンちゃんの弟子のシャルロッテさんも案内役で来ていた。リーンちゃんは冬夜の「こう見えても僕らより遥かに年上なんだよ」と言うセリフに怒りマークを額に出していたが、多分怒ってるのは「年上」より「こう見えても」という部分っぽい。登場回では年上だということをなんということはないように明かしていたし、子供っぽい容姿が気になっているのかもしれない。かわいい。紹介しているとユミナちゃんが「妖精族?でも羽が……」と言いだした。
羽?妖精族って羽あんの?

リーンちゃん「ああ、羽は普段光魔法で隠してるのよ(羽を出す)」
僕「かっわい。好き」

可愛いものが可愛いもの出すと可愛いに決まってる。メイドさんにメガネ足すのと同じ原理だ。可愛いに決まっている。

リーンちゃんが調べにきたのは以前冬夜達が倒した水晶の魔物。あの「まるで将棋だな」の回で倒した例のアレである。八話目にしてようやく話を展開させてきやがったぜ!やっぱりあの魔物がこのアニメ全体でのキーなんだな!
一人でテンションが上がっているが、詳しくはまとめの考察に書こうと思う。

リーンちゃんは以前ミスミドの西側にあるレレスという村から急使が来た。なにやら数日前から空中に「奇妙な亀裂」が入っているという。興味を持ったリーンちゃんは小隊を編成し、調査に向かった。すると、燃え盛る村の中に一匹の水晶の魔物がいたらしい。
リーンちゃんはシャルロッテさんに冬夜が無属性魔法全て使えると聞いた。それに若干ムッとした冬夜は「話したんですか!?」とキレ気味。「師匠には逆らえないんです……」というがその表情はなんか嫌がるとかじゃなさそうだった。リーンちゃんが「幸せ者ね、この私の弟子だなんて。隠し事していもお仕置きだけで済むのだから」と余裕の表情。それに頬を染めて「はい……幸せです……」と言うシャルロッテさん。
おい。ちょっと待て。「あら^〜」か。二回目の「あら^〜」がここで出るのか。ちょっと納得いかんぞ僕は。好きなキャラがレズキャラだったみたいなのはなんか勝手に裏切られた気分になる。うーん。うーーーーーーーーーーーーん………まあリーンちゃんが可愛いからいい……。

リーンちゃんはその時の魔物を模写した紙を渡してきた。冬夜達が戦った魔物とは違い、蛇のような形状をしていた。亀裂から現れたらしい。
リーンちゃんは「昔、フレイズという悪魔がこの世界を滅ぼしかけた……という話を聞いたことがあるわ。その体は半透明だったとか」と話す。ますます怪しいフレーズが出てくる。

「まあ、僕たちだけで考えても仕方ないか……」と半ば強引に話を締める冬夜。話聞く気あんのかお前。
リーンちゃんもそれに同意し、「ところで、私ミスミドの大使としてこの国に滞在することにしたのよ。ちょくちょく遊びにくるからよろしくね?」とレギュラー入り宣言する。「それと冬夜、あなたゲートが使えるそうね?」となにやら意味深に質問してくるリーンちゃん。「う、うん。一度行ったところにしか飛べないのが難点だけど」と返す冬夜。


リーンちゃん「無属性魔法、『リコール』があるわ。他人の心を読み取れる魔法なんだけど、それを併用すれば読み取った記憶からその場所へ飛べるはずよ」
僕「ちょっと待って」

サラッとチートにチートを重ねる提案をするリーンちゃんに呆然とする僕。

原作者は一体何を思ってこのリコールを出したのだろうか。能力や技には必ず欠点がつきものだ。ゲートの場合、「一度行ったことがある場所にしか飛べない」というルーラ的な欠点だったが、それがあったからこそあのドラゴン戦のくだりとかが出来た。つまり、ゲートのこの欠点は道中のストーリーを生むことが出来るのだ。
しかし今回で「一度行った人がいたらこの欠点なくなります」という設定を付け加えてしまった。みんなが知らない以前行ったことがある人がいたら普通に行けてしまうのだ。クソ采配と言わざるを得ない。なんでだろうか、原作者一回ドラゴン戦とかのくだりやって「やっぱ長いし今後こうやっていちいち書くの嫌だな」とか思っちゃったのだろうか。


まあそんでリーンちゃんが行きたい場所とは八重ちゃんの故郷であり、今回のサブタイトルにも出ている「イーシェン」である。サブタイトルに採用されてるのに名前が出てくるのが終盤のラスト3分50秒て。雑すぎるだろ。
なんでも、そこに古代遺跡があるので調べに行きたいとのこと。なお、フレイズは全然関係ない模様。なんでやんねんこの旅。興味本位だったらリーンちゃん一人で行ったらええがな。
「じゃあ八重ちゃんの心読んでイーシェン行こうか〜」とはならない。八重ちゃんだって一人の乙女なのだ。心を読まれるのは恥ずかしい。僕だってリーンちゃんに心読まれてドスケベ妄想が漏れてしまったらリーンちゃんに蔑んだ目で見られること必至だ。が、リーンちゃんは「心配しないで?リコールは読まれたくない記憶までは読まれないから」とご都合主義全開の説明をしてくれた。とんだクソ魔法だな。リーンちゃんに心読んでもらえねーじゃねーか。

リコールを発動するのには相手に接触していなくてはならないらしいが、「接触といったらなんてったって、口づけが一番よね」と言い出すリーンちゃん。当然困惑する二人。「冗談よ」と笑うリーンちゃんに僕は一抹の不安を感じた。
こういった「人の感情をひっかきまわして笑うようなキャラ」というのは、大抵人の関係を進展させるだけさせて本人はおざなりなことが多いのだ。そんなある意味不憫とも思えるようなキャラ付けをされてしまったリーンちゃんの今後が心配になったが、ここまで書いて「これは『異世界スマホ』だった」ということに気がついた。
そう。このアニメは言わずと知れた異世界スマホだ。キャラなんて回によってコロコロ変わるし、冬夜に至っては同じ回でもコロコロキャラが変わる。リーンちゃんだってこのアニメに登場するキャラクターの一人だ。第一印象だけでキャラを判断し、今後を心配するようなことがあってはこのアニメは見られない。今回は特に見ていられないはずだ。僕はそばにあった一杯の紅茶を飲んで落ち着くことに決めた。よーし大丈夫だ。リーンちゃんはそんな不憫キャラになんかならない。コメントで「後に嫁の一人になる」って書いてあるし。大丈夫だ。

そんでリコールを発動するため手を組んで向かい合う冬夜と八重ちゃん。結婚式の誓いの儀式かよ。冬夜と八重ちゃんが額を合わせて目を閉じると、イーシェンのイメージが流れてきた。「木枯らし」、「お堂」、「神社と狛犬っぽいもの」……。いやマジで「るろうに」じゃん。そんな世界観なのイーシェン?現代的ではない?「オエド」とか言ってたし江戸時代がモチーフなのかな?時代考証大丈夫か原作者。外国映画のエセ日本みたいになりはしないか。司馬遼太郎とかが好きな僕にとってはちょっと心配なところではある。
そしてゲートを開くことに成功した冬夜達は、イーシェンにやってくることが出来た!!
さて、これから一体どうなるのか……


エンディングでした。終盤なの完全に忘れてた。
えー……何だこの回……。まあいいやまとめと考察に入ります。

八話をまとめての感想と考察


一言で言えば、八話は「クソ回」です。
ええ。ついに言わせて頂きます。このアニメの感想ブロマガでは一度も言ったことがありませんが、マジで今回はクソ回だったと言えます。本当に。

まずもう「AパートとBパートの途中まで全部いらない」と言えます。
ちなみに、八話初見の時にツイッターで書いた感想はこれです。


もうこのツイートに全て集約されています。貴重な時間の大半をクッソどうでもいい自転車とサブキャラ二人のために使い、重要なフレイズの説明はエンディング直前の終盤。すげー大事そうなことを30秒くらいの簡単な説明で終わらせ、次回はリーンちゃんの興味本位で行くどうでもよさそうなイーシェンへの旅。
アニメ異世界スマホ全体の大きな鍵でありそうなあの水晶の魔物のことに一切触れなさそうだ。最早ここまでくると制作サイドと原作者が何を考えているのか全くわからなくなってくる。本当に恐ろしい。主人公冬夜が考えてることもわからなくて怖いが、それ以上に怖いのはこのアニメの結末だ。一体どこに行き着くのかわからない。ただ言えるのはまともに異世界冒険アニメをやるんだとしたら今のままでは確実に1クールでは話数が足りないということだ。
あと初見時についでに「異世界はスマートフォンとともに。」の動画タグ検索をしてみたら87件でした。セリフがちょっと流行ったわりには全然MADとか作られてない。「スマホまとめ」みたいな動画は案の定作られててちょっと安心した。


で、考察なんですが、今回出てきたこの「フレイズ」と呼ばれる太古の悪魔。世界を滅ぼしかけたそうですが、この話が今後どのように本編に関わってくるか楽しみです。次回は触れそうにもないけど。ていうかもう八話だぞ。話の本筋に触れないでいったらあと三、四話しか残ってないんだぞ。どうするんだ。
僕が考えていた「この世界は実は昔滅びた現代社会で、魔法で復興していった」という説ですが、今回のことでちょっと考えが深まりました。もしかしたら現代社会にもこの空の亀裂が入り、フレイズという水晶の魔物が現れ、それに滅ぼされかけた人類は魔法という対抗手段を発見し、地下遺跡に封じ込めることに成功したということなのでしょうか。
全ての真相は原作者と制作サイドと原作既読の人だけでしょう。アニメを全部見てから原作を読もうと考えている僕には全く予想のつかない話でございます。

ただ、ここまで意味深に出されたフレイズという存在が適当に扱われて終了ということはなさそうなので、次回以降も考察する箇所を探していきたいと思います。次回はイーシェンということもあって江戸時代ネタとか上記の「滅びた現代社会からの復興」という説に少しでも関わるものを探して書いていきたいと思います。
まあこれ書き終わってる時点で最新話が配信されてるので後で見ますけど。書くの遅くてごめんなさい。誰も楽しみに待ってないだろうけど自身のプライドが許さないので謝らせてください。すいません。これからもこの愛すべきクソアニメ、「異世界スマホ」を見て感想・考察ブロマガを最後まで書きたいと思います。ありがとうございました。


つづく