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「回復術士のやり直し」一話を見た感想

おはようございます。僕です。


今回から「回復術士のやり直し」の感想を書いていこうと思います。マシュマロで散々催促され、「もしかして日和ってンスかァ?」と言われるのはもうたくさんだ。ここで終わりにしてやります。たとえ仕事で夏の予定がギッチリだったとしても……!書く……!
それはそれとして、催促してたやつは個人的に許さない。


それでは始めていきましょう。




一話を見た感想

最初に見た時は「すげぇ……ここまで無感動でいられるアニメは久しぶりだ……」と思いました。一話なのに引き込まれる思いが何もない。全てを説明してくれるし、主人公の心情までバッチリ解説してくれるのに、何も心が動かない。凪。山の如し。


アバン、一秒目から肌がはだけた女の子が出てきた。開始一秒からエロアニメじゃねぇかよ。原作漫画がしおこんぶ先生だから余計に。普通にしおこんぶ先生の漫画のOVA作ってくれない?
開幕から「癒すしか能がないから利用され続けてきた……だから復讐してやる!」と言い、城が燃えているところからスタートし、すぐオープニング。サクサクしてるな。間延びしているよりかはいい。癒すしか能がないってそれだけでいいのに。

オープニング明け、少年が夢を見ているところからスタート。誰かからのメッセージを受けているような悪夢を見続けている様子だった。そこに家族と思われるお姉さんが登場し、汗をかいている少年「ケヤル」の額を拭こうとしたが、ケヤルはそれを振り払った。名前ケヤルて。ケヤル?マジで言ってる?マジか……。なんというか、ここまでダイレクトだとFFも「ふーん、やるじゃん」みたいな感じになって許してくれんのかな。わかんねぇけど。

そこからめちゃくちゃ説明が続いて書いている途中で「ああああーーーーーーーーッ!!!」と発狂しそうになったので、箇条書きにします。

・勇者になって魔王と戦う夢をずっと見ている
・もうすぐケヤルは誕生日で大人の仲間入りをし、何かクラス(職業)を得られる。
・アンナさんとケヤルに血縁関係はないが、アンナさんはケヤルを立派に育ててくれた。

ということです。この内容が一気に15秒くらいの日常会話の中に畳み掛けられてくるので、情報を整理するのに三回巻き戻しました。情報の洪水を受けている。

さて、りんごを収穫していたケヤルは、またも脳内の謎の声に導かれ、「精霊の目」を手に入れるために湖に向かった。夜まで歩き、湖にたどり着くと何かを唱えた。すると、「星の精霊」とやらが出てきて「人間の子よ、何を望む?」と聞いた。ケヤルは何かに操られるように「精霊の目を……」と言った。なにやらケヤルは星の精霊の友達がケヤルの先祖に助けられたため、その恩返しとして精霊の目を授けた。だいぶ遠い恩だな。律儀……。

その精霊の目という所謂鑑定スキルのようなもので、全てのステータスが見えた。そして湖に映った目をみたケヤルは、全てを思い出した。ここから過去への回想が始まった。


ついに魔王まで到達した勇者パーティは、美少女魔王に挑んでいた。魔王の方は「この土地まで奪う気なんですか!?どこまで傲慢なんですか人間はー!?」みたいなことを言っている。ジャングルのオランウータンと同じことを言っているにも関わらず、容赦なく攻撃を開始する勇者パーティ。マジで人の心がないな。

勇者パーティは善戦していたが、本気を出した魔王のパワーについにひれ伏してしまった。全滅しかけの勇者パーティにはケヤルがいた。「さっさと癒せ!」とぞんざいな扱いを受けているようだった。僕はソシャゲで回復役にめちゃくちゃ感謝しているので口が裂けても同じことは言えない。
ここでナレーションが入った。ケヤルの一周目の人生も回復術士であり、怪我を癒すことが役割だった。しかし、ヒールを使うと癒した人間の経験が頭に流れ込んでくるのが欠点で、精神崩壊を起こしそうになるのだという。未来の拷問じゃん。それを緩和するため、ヤク漬けにしされていたらしい。ヒロポンと同じですね。

そしてケヤルはたまたま薬物耐性のスキルを手にして、他を出し抜いて魔王を倒すチャンスをうかがっていたそうだ。無数の他人の経験を取り込んできたケヤルは無敵状態になっていた。
ケヤルは「相手の技術を模倣するヒール」や「肉体を理想の姿に作り変える改良のヒール」「即死魔術のヒール」を使いこなし、魔王を圧倒していた!

はい。すみません、一回この行を書き始める前に40分くらい一時停止して休憩を挟みました。ヒールというものがゲシュタルト崩壊を起こし、「ヒールってなに???」と布団の上で考え始めていたら40分経ってました。再開しましょう。
さて、本気を出して魔王も迎撃するが、ケヤルは受けた傷を自分で回復して突っ込んでくる。めちゃくちゃ怖いな。現実世界でいう「無敵の人」がこの感じだったら一番怖い。

さて、見事魔王を倒したケヤルはドロップアイテムとして水晶のようなものを手に入れた。これがキーアイテムらしい。
すると、後ろから拍手が聞こえてきた。術の勇者であるフレアが回復アイテムを隠し持っていたらしい。どうやらドロップアイテムは「賢者の石」というものらしく、これを使えば禁呪をも発動できるらしい。勇者パーティはそれを使って世界征服を計画していたそうだ。なんだって……!?
ケヤルはそれを使い、時間を巻き戻すことで違う人生を作ろうとしていた。と、いうことが妖精の目によってわかった。回想終わり。

再び決意を固くしたところでCMカット。特にCMカット演出とかはないらしい。というかここで半分か。あまりにも情報量が多く、密度が低いために逆に長く感じてしまった。キルミーベイベーのアニメと似て非なる現象が起こっている。

さて、CM明け、予定通り回復術士になったケヤルはまず薬物耐性をつけるため、麻薬効果のある草とかきのこを食べまくってラリっていた。第一歩目が自分からヤク漬けになっていくことかい。
そしてユニコーンに乗ったフレアが勇者に目覚めたケヤルを迎えに来た。ケヤルは城に運ばれていくついでに、この国の薄汚れたところを暴露していった。なんか先住民を追い出して国を作り、先住民を奴隷にしているらしい。実際あるだろそういう国は。でも突っ込むとめんどくさそうだからやめておこう。
そして王と謁見したのだが、精霊の目で確認したところめちゃくちゃ王が強いらしい。そのパターンあるんだ。もう一人別の王女も留学に出ていて、こいつも厄介なやつらしい。厄介なやつ多いな。
鑑定士にスキルを鑑定され、回復術士だと認められたケヤルは、王から「国が最も必要としている能力だ。頑張ってくれ」と期待された。フレアは「なっ……」という感じだった。盾でなんか見たなこの反応。

さて、勇者用の部屋に招待されたケヤルは早速メイドさんからセックスをねだられた。なんか勇者とセックスするとレベルが上がるらしい。すごい民間療法みたいなふわっとした論拠しかなさそうな噂だが、実際はケヤルのヒールによって経験値を吸い取られていた。ヒールってなんだよ。
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4分くらいにも及ぶエロシーンを見て思うが、なんというか、エロ演出が上品じゃないな。駆け足でするセックスに興奮するにはシチュエーションが必要で、今回の到着して部屋でくつろいでたら「抱いてください」とくるのは何も感じない。マジで夢みたいな唐突さだから。急いでセックスするのに必要な状態といえば「誰がくるかわからないようなところで欲情してしまって我慢出来なくなってすぐに終わらせるという約束で始める」ようなことであって、こういうことではない。前述した状態に適したシチュエーションとは、例えば付き合ってる学生カップルが休み時間に我慢できなくなって屋上の隅で始めるとか、露出デートをしている変態カップルが夜の公園で始めるときとかだ。これが「急いでするセックスがエロい瞬間」であって、これは違う。しかもメイドとなったらもっと別にシチュエーションは無限に用意できるはずだ。ムードもクソもないところに「メイドとセックスする」という状況は正直言って贅沢だ。メイドという要素を殺してまですることだったのか、甚だ疑問に思うところである。僕はこれに4分も使っている意味はないと断固抗議したいところだが、「ちゃんとしたセックスのシチュエーション」についてこれ以上喋っているとスケベだと思われかねないので、次に進もう。
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さて、数日後、剣聖、クレハ・クライレットが城に戻ってきた。戦いの最中で片腕を失ってしまったので、回復術士がきたという知らせを聞いて帰ってきたっぽい。そして早速回復を頼むと、ケヤルはクレハの失った腕を根元からニョキニョキと再生させた。すご。純粋にすごい。そして気持ち悪い。
ケヤルはクレハの戦いの経験が頭に流れ込み、あまりの壮絶さに泡を吹いて倒れてしまった。完全に再生した腕を見てクレハは感激して振り返ったが、ケヤルは既に気絶していた。「大丈夫!?」と駆け寄ろうとしたとき、お付きの者とフレアがクレハを止め、「早くお父様たちに腕を見せてあげて」と言い、クレハは「いつか恩を返す」と言い残してその場を去った。クレハさんは普通にいい人そうですね。安心できる人がいてよかった。
フレアは「唯一の取り柄であるヒールもろくに使えないなんて、これはダメね」と新品で買った家電を評価するのと同じくらい冷たい態度でケヤルを見下した。しかし、お付きの者は「いや、これはすごいですぞ!普通は人間が自然治癒できる限界しか回復しないヒールが、失った腕を再生させることができるなんて!調べたい!これを解明出来れば私は……!」と感激していた。
フレアはそこに関しては何も興味を持たず、「とりあえず戦場で使える程度にして。そのためだったら洗脳だろうが薬だろうがなんだっていいわ。使うたびに気絶されるんじゃ使い物にならないから」と言い、ついでに罵倒してその場を去った。ケヤルはこれで心置きなく、復讐に精を出すことが出来ると内心ほくそ笑んでいた。そしてエンディング。終わり。

フレアの扱いの酷さは「回復術士だから」というのに大きく関わってるとは思うんですが、盾の勇者とここまで差が出来たのはなぜでしょうか。とりあえずまとめの感想いきましょう。


まとめの感想

そういうわけで見終わりましたけど、びっくりするくらいクソの要素を秘めていますね。
「過度な説明」「詰め込んだシーン」「無理がある理不尽な状況」「唐突なセックス」というクソアニメに必要な要素が満載で、これからどう喉を抉られていくのか楽しみになってきました。やはり忙しいときに急いで見るようなものじゃないですね。ゆっくりと椅子に深く座って、紅茶を片手に作品に入り込むようにじっくり見るべき作品でした。そうじゃないと本来おかしくて疑問符を出すようなところをスルーしてしまいそうですからね。

で、作品のほうなんですが、全部「始まりかけ」の状態で終わっているのに全部「クソだな……」と感じてしまって、ある意味感動しています。「これから始まるぞ!」という状態なのに既にダメそうなの、異世界スマホでもなかなかないような感じですね。
異世界スマホはスタートから「は?」という感じでしたが、こっちは中途半端に理解できる成分が2%くらいあるせいで噛み切れないホルモンみたいな気分の悪さが出るんですよね。わからないことに対して不快感が出るような体質ではないと思うんですが、これは「わからない」の間に「不快」を挟み込んでくることによって「わからないことが不快」という刷り込みをされるということか。しんどいな。
盾の勇者と違ったところは元々の原作の流れもあるとは思いますが、盾の方は第一話が47分あって、入りが丁寧に描かれていたんですよね。そういったことが予算的に降りなかったのかわからないですが、同じようにしてくれたらまた評価は違ってきたのかもしれません。いや、違うかな。わかんないな。

考察に関してはまだ何も始まってない状態なのでスルーしておきますが、今後何か伏線のようなものが現れた場合、また書くかもしれません。

それでは、また会社から休みが出たら書こうと思います。よろしくお願いします。








つづく。