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「ありふれた職業で世界最強」十二話を見た感想

おはようございます。僕です。

「ありふれた職業で世界最強」も早くも十二話ですが、まだ最終回ではありません。あと一話あります。良かったですね。でも、もうそんな時期になってきたんですね。オタクになってから季節の移り変わりには敏感になっても、時間の流れには鈍感になってきました。
「魔王様リトライ!」が終わるときは「終わるなーーーーーーーッッッッ!!!!!!」と言いながら泣いていましたが、完全にラピュタを見ているときと同じテンションになってしまいました。

さて、残すところあと1話、ありふれはどんな展開になっていくんでしょうか。それでは感想いきましょう。


十二話を見た感想

第一印象は「面白くなってきやがった」って感じです。今回はあまり主人公たちが関わらない回なんですけど、すごく引き込まれました。遅いよ。十二話だぞ。
ちょっともう今回はめちゃくちゃワクワクしてしまったので、早く最終回が見たいですね。いや、感想ブロマガシリーズ早く終わらせたいとかそういう意図はないんですけど、マジでワクワクしてきちゃった。

アバン、前回助けたミュウと一緒に移動しているところからスタート。シアがバイクに乗って自由気ままに運転していた。調子に乗ったシアはお尻を振りまくって野原しんのすけみたいなことをやり始めた。やめろ。五歳児と同じことをするな。
そのうちバカッターみたいなこともやり始めたが、ミュウが「パパ、あれやりたい」と言い始め、呆れていたハジメは「ダメに決まってるだろ〜?」とテレビを一緒に見ているお父さんになり始めた。完全に「世界まる見え」で海外のパフォーマーがやっている芸を見ている感じだろこれ。

まあそんなアホなことをしながらたどり着いたのはホルアドという街。ハジメたち勇者パーティが滞在していたところだった。流石のハジメもあの頃を思い出し、少し落ち込んだ気分になっていた。
そこから自然にオープニング。こうやってイントロから自然にオープニングにつなげていくのめちゃくちゃ最高ですね。こういうDJイベントみたいなアガり方はアニメでは期待してないんですけど。

オープニング明け、ギルド支部長、ロア・バワビスのもとにハジメたちは手紙を届けに行った。この仕事で来たんですね。
ロアさんは手紙の内容を読んでハジメたちの実績を知ったが、改めて口頭で「六万の軍勢を私たちで倒しました」「半日で犯罪組織を壊滅しました」と言われたら「誰が信じるか」ってなりますね。冷静になったらなんだこの実績。絶対嘘だろ。

そこに飛び込んできたのはクラスメイトの……あの目が隠れてる……やつ。そう。名前なんだっけ。出てました?名前。誰……誰だお前。誰?



「聞いてくれっ!!魔人族が現れたんだ!!」と叫びながら転がり込んできた男にロア支部長は訝しげな表情で「誰だ君は」と聞いた。顔を見て反応したハジメに「知り合いか?南雲ハジメ」とロア支部長が訪ね、その名前に反応した彼は「お、お前……南雲なのか?」と聞いた。この間でどんだけの質問が飛び交ってんだよ。

ロア支部長が「彼は金ランクの冒険者だが……」と紹介し、彼が勇者パーティの遠藤だとわかった。遠藤って名前だったんか。
遠藤はハジメの変わりようにドン引きしていたり無事を安心してほっとしていたが、「つまりお前はそんなところから生還できるほど強いんだな!?」と確認し、みんなを助けるよう頼んだ。

時は戻ってオルクス大迷宮に。遠藤たちはかなり深部まで潜っていたようだ。しかし、全く魔物の気配がない。みんなが怪しんでいたが、遠藤はまだ新しい動物の血を発見した。
「つまり魔物がいないのではなく、魔物を狩ったあと痕跡を消した。ここに血が残されているのは消す時間がなかったから」と推察した。
そこに登場したのは魔人族のお姉さん。DLsite.で何回か見たことがある感じの人だ。魔人族のお姉さんは勇者パーティに魔人族側につかないかと勧誘を始めた。
当然断ったが、断られた以上用はないとお姉さんは攻撃を開始した。すると八重樫を始め、パーティは次々と何かに襲われ始めた。香織はいち早く潜伏している相手を見つける魔法を唱え、魔物の正体を明らかにした。適当に止めたところで可愛いスクショが撮れてしまった。アホみたい。



見事正体を明らかにしたが、魔物は鵺に山羊を足したような半端なデザインでちょっと落ち込んでしまった。ダサい。あと画面が暗いのに魔物が黒すぎて全然見えない。画面の明度めっちゃ上げて確認してしまった。

天之川くんたちの勇者パーティはいい感じの連携を続けているが、お姉さんはさらに魔物を召喚。段々連携が崩れてきた。炎の防護壁を張るも、そういう魔法を吸収する魔物を召喚され、ピンチに陥った。
なんとか食らいついてダメージを与えるも、お姉さんの肩に乗ったインコも魔法を使い、魔物の傷を治していた。また回復役持ちか〜〜〜。ポケモンで一発が重すぎて回復して毎ターンが終わるような絶望感に駆られる。
そんな中、八重樫は遠藤に「暗殺者が天職のあなたなら気付かれずに団長のところまでいって報告が出来る。早く行って!」と指示した。リーダーこいつのほうがいいだろ。

そう話している遠藤の横でポップコーンをポリポリ食っているミュウ。めちゃくちゃに気が散る。遠藤が「つーかなんなんだよその子は!!」と机を叩くと、ミュウが怖がってハジメに泣きついてきた。「テメーなにうちの子に八つ当たりしてんだ!殺すぞ!」と怒るハジメにビビり、ロア支部長に泣きつく遠藤。なにこの空気。マジでギャグ挟まないと死んじゃうのか?ハジメがミュウを「おーよしよし」と慰めなからCMカット。なんだこれは。

CM明け、遠藤が行った後もみんなは奮戦していた。遠藤がいなくなったことに気付いたお姉さんは召喚獣を引っ込めた。
お姉さんは何か煙みたいなものを召喚し、その魔法の怪しさから防ごうと魔法壁を作ったが、防護壁担当の谷口ちゃんは後ろに召喚された猫の魔物に腹を貫かれ、白目を向いて吐血し、行動不能になってしまった。いきなりオカズポイントを作るな。さっきの煙は天之川くんが払ったが、どうやら石化魔法の煙だったらしく、中心にいた谷口ちゃんは足元から石化が始まっていた。おいおいおいおい。オカズ属性が増えちまったよ。リョナあるある属性やるな。そういうアニメだと思われちゃうだろ。石化の上で吐血って。



事態を冷静に判断した八重樫は天之川くんに撤退を指示した。天之川くんは熱くなって「仲間がやられて逃げられるか!」と返したが、八重樫はビンタで返事を返した。八重樫は「冷静になりなさい!」と一喝した。まだアニメの主人公の気分でいたのか、天之川くん。

一方、遠藤は70階層で転移陣を守っている団長に報告に向かった。無事団長にたどり着いた遠藤だったが、後を尾けられていたらしく、さっきお姉さんが引っ込めた魔物が地面から現れた。団長は「後は任せろ!お前は地上にこのことを伝えるんだ!」と言い、魔物に向かっていった。ここの団長はなかなか熱かった。多分ここの「お前にしか出来ない仕事をしたんだ。後は任せろ」というセリフをハジメにもかけられていたら、物語は大きく違ってきたことだろう。ハジメはこの言葉をかけられる前に奈落に落ちたのだ。

大迷宮では、撤退していた天之川くん一行が迷宮内を走っていた。天之川くんは目の前で仲間がやられ、万能感から解放されたからか、だいぶメンタルがやられていたようだった。
途中でハジメを叩き落とした檜山は「やっぱ魔人側についたほうがよくない?」と言いだした。お前はそういう役だよな。しかし、もう一人のエリという女性とも同じ意見だった。このまま死ぬより、生存率を上げたいということだ。断固反対する天之川くんに「撤退を続けてこの中の何人が生き残れるんだ!いい加減現実を見ろよ!」と叫ぶ檜山。お前からそのセリフが出るとは。
そこに「お前たちは生き残ることだけ考えろ……!」と言いながら登場した、血まみれの団長。「最初から……これは私たちの戦争だったのだ」と言うと、団長は後ろから魔物の攻撃を喰らい、「すまない……」と言い残すと、そのまま静かに目を閉じた。なにやってんだよ!団長!

そのまま怒りに身を任せ、限界突破する天之川くん。八重樫は「ダメよ!もう一度限界突破したら体がもたなくなる!」と叫んだが、その声は耳に届かなかった。仮面ライダーが強制変身解除させられてもう一回変身したら体に負荷がかかるアレみたいだ。ビルドになってようやくその説明されたけど。

ハジメはロア支部長から「手紙の話が本当なら、私から指名依頼を出したい」と勇者パーティ救助の依頼を出した。が、遠藤が「俺たち仲間だろ!?仲間だったら当然助けに行ってくれるよな!?」と純粋な仲間意識で言ったが、ハジメはそれを突き放し、「ただの同郷の人間」程度にしか思っていないと言った。言葉が詰まる遠藤と、それに対面しているハジメに、ユエは何かを感じたようだ。やっぱ最初に気付くのがユエちゃんだっていうのがいいな。こういうとこですよ、こういうとこ。

一方、天之川くんは怒りパワーで魔物をなぎ倒し、一気にお姉さんのところまで肉薄した。トドメを刺そうとした瞬間、お姉さんのペンダントが開き、お姉さんの恋人っぽい人との写真が見えた。天之川くんは正気を取り戻したのか、お姉さんの眼前で剣を止めてしまった。
ここが現実だということを自覚してしまった人間が人を殺すのはなかなか出来ることじゃない。ましてやファンタジーの世界で現実的な考えを起こすことは自己中心的な人間は出来ないだろう。

遠藤は廊下に出ているハジメたちの前に座り込み、助けてくれるよう頼んだ。ハジメは今までかけられた言葉を思い出していた。香織の「絶対助けるから」や、園部さんの「無駄にしない。助けてもらったこと」や、先生の「だからといって殺すなんてっ……」という言葉が駆け巡ったところで、ミュウが「ミュウのパパは強いから、絶対助けられるの!」とミュウが言ってすり寄ってきた。
ヒロインたちは「ハジメのしたいように。私はどこまでもついていく」というユエの言葉に首を縦に振った。

迷宮では香織がなんとか団長の蘇生を試みているが、魔力がもうほとんど残っていないらしい。絶望的だろう。
お姉さんが戦っている八重樫に「勇者様と違って、あんたには殺し合いの自覚があるようだね」と言った。八重樫は「光輝に自覚がなかったのは、私たちの落ち度でもある。そのツケは、私が払わせてもらうわッ!!」とめちゃくちゃかっこいいセリフを吐きながら魔物向かっていく。しかし、急に魔物の二体目を召喚され、間合いの感覚が狂ったせいで対応しきれなかった八重樫は、なんとか直撃は防ぐも、刀身を折られ、壁に叩きつけられて血反吐を吐いていた。八重樫が使っていたのは剣というより刀であり、抜刀術だった。間合いの感覚が狂うということは死に体(剣道で左足のかかとが地面についている状態。この状態になると軽い一突きで崩される)になること同然だ。やはりこういう考察をしているとめちゃくちゃ楽しい。

香織は八重樫の側に駆け寄った。さらにそれを援護する谷口ちゃん。熱い。これは熱い。八重樫は「ここにいちゃダメ……」と香織を逃がそうとしたが、「どこでも一緒だよ……だったらせめて、雫ちゃんの近くで……!」と心中覚悟でいる香織。男連中より女の子の方がメンタルが強靭だ。クソカッコイイ。香織が「南雲くんごめん……約束守れなかったっ……!」と目を瞑ると、その瞬間天井を突き破り、鉄の杭が一本落ちてきた。その杭は魔物の頭を2頭同時に貫き、消滅させた。


「相変わらず仲が良いな……お前ら」




待て、この孤独なsilhouetteは……?



香織「ハジメ、くん……?」


エンディング。終了。
コブラじゃねーじゃねーか!!!!

ではまとめの感想にいきましょう。

まとめの感想と考察

今回はほぼクラスメイトがメインの回でしたが、なかなかよかったですね。やはりちょっと実力が足りないくらいが面白くなっていいですね。
まあそれは主人公の無双シーンを作る為のお膳立てに過ぎないんですけど、だとしても「実力の足りない奴らが戦いを通して色々と意識の改革や戦法の見直しをして強くなっていく」というのは熱いですね。
それで思ったんですけど、たまには主人公たち以外の戦力を再確認してから無双してほしいですよね。そうじゃないと「相手が、味方がどれくらい強いのか」が麻痺してきますから。銀魂で新八の強さが霞むのと同じ。


で、考察なんですけど、「団長の発言」についてです。
なぜ団長は「最初からこれは私たちの戦争だったのだ」という発言は気になるところがありますね。なぜ団長はそんな言葉を残したのでしょうか。

考えられるのは

  1. 「戦いの途中魔人族のお姉さんから狂った神について何かを聞いた」
  2. 「前々から何かを調べていて、戦いの中で狂った神について気付いた」
    3. 「元々狂った神の思惑について知っていて、その上で王国騎士をやっていた」
    4. 「狂った神とか全然知らんけど、異世界から来た子供戦わせるんじゃなくて俺ら騎士が戦うべきじゃないのかと思っていたから」


でしょうか。冷静に考えてお姉さんはずっと勇者パーティと戦っていましたし、①の線は無いですね。
②については怪しいとは思いますが、戦いの最中で何かに気付くということは難しいのではないでしょうか。魔物とただ戦っているだけだし、負けているということは確実に相手を観察している時間も心の余裕もないんじゃないでしょうか。
③についてはありそうですね。長いこと教会の庇護の下で暮らしていて、教皇が何かを漏らしていてもおかしくはありません。そうなるとハジメを失ったときなどの罪悪感は檜山以上に重かったでしょう。自分の隠蔽していることのせいで人の命を失ったとなれば胃痛どころでは済まなそうです。
僕が一番ありそうだなと思っているのは④です。団長がもし何も知らず、ただ生徒たちを守ることが出来なかった罪悪感で「私は騎士の名折れだ」と思いながらの発言だとすれば納得がいきます。団長が何か核心に迫る何かを残すなら、生徒たちも後々何か気づくはずですよね。ハジメの話を聞いたら八重樫あたり「こういうこと……?」と理解を始めるでしょう。ここらへんは完全に期待なんですけど。


さて、最終回も目前です。マジでワクワクしてきて早く最終回が見たいんですけど、これはこうなっても仕方なくないですか?みんなめっちゃ頑張って、いや、主に八重樫が頑張ってるんですけど。みんなを牽引して、めっちゃカッコイイセリフ言って、最後親友と心中する気でいるんですよ。香織さんよりよっぽどヒロインじゃないですか?アイツ迷宮行く前声かけて「強くなって会いに行く!」って言ってた程度の記憶しか残って無いんですけど。
ありふれが最終回でどれだけ熱くなり、どれだけキツくなるのかわかりませんが、僕は最後まで突っ切りますので、よろしくお願いします。ありふれのシリーズが終わったら休憩代わりのなんかの記事も更新するつもりです。次期クソアニメが始まるまで少しでも退屈させないよう頑張ります。






つづく