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「ありふれた職業で世界最強」十一話を見た感想

おはようございます。僕です。

そろそろマジで終着点が見えてきたありふれですが、噂によると13話構成なのではないかと言われています。まあ12話だろうが13話だろうがあんまり変わらないですけどね。むしろ僕は物語が進展してくれるなら1話増えても気にならないどころか嬉しいまであります。

さて、ありふれ11話ですが、Twitterのマシュマロで「新キャラが可愛い。孫のアリスちゃんとタメ張れる」と言われていたので楽しみです。アリスちゃんを越えられる人材を見せられるなら見せてもらいたい。「アリスちゃんとタメ張れる」っていうのは本当に相当なハードルだということを理解してください。マジだぞ。

では感想いきましょう。

十一話を見た感想

第一印象からいうと、「はい……」以外何も言えなくなりましたね。なんだろう、この、空虚な感覚は。確かに進展があって、新要素が出てきて、新キャラが出てきた、のに。この空虚な感覚はなんだろう。不思議に思い、さらに追加で3回見ましたが、やはり構成に難がありそうです。全てのことに中途半端に触れているせいで全てが薄味になっている。「尺」というアニメ界の鎖に縛られた悲しき産物です。

アバン、地下の下水道っぽいところからスタート。
牢屋っぽいところが並び、マフィアっぽい人たちが話している。どうやら西の海で群れと離れていた海人族という何かを捕まえて売っ払おうということらしい。海人族の子供は「ママ……」とつぶやき、涙を流してオープニング。こんなテンプレみたいな犯罪現場があるとは、こういうのを見たのはどれくらいぶりだろう。なろうでは奴隷制度とか結構あるので、割と最近かもしれない。記憶があやふやだ。

オープニング明け、ウィルとイルバは再会を喜んでいた。ついでにハジメはステータスプレートをティオの分を追加で頼んでいた。どうやらこの世界には冒険者にはランク制度があり、ハジメたちはみんな最上級冒険者の金になっていたらしい。ホテルでのティオの「わらわまで冒険者ランク最上位の金にしてもらってよかったのか?」というセリフが察せられる。視聴者が察さなきゃいけないのは若干納得がいかないが、脚本のことを考えるとこれが限界だろう。いちいち説明している尺はもうない。だって11話だから。そう考えると上手い脚本なのかもしれない。逆に。

ここでシアは何か約束を思い出してハジメに催促した。どうやら「頑張ったご褒美にフューレンの観光区巡りに付き合う」という約束をしていたらしい。ハジメはシカトした。こいつヒロインに対してシカト多いな。
しかし、どうやらハジメはただシカトしてただけじゃなかったらしい。もう暗い街角に、怪しいやつらがコソコソと動いているのを見ていた。アバンのマフィアみたいなやつらだろうか。
ティオが「栄えた商業都市と聞いていたが、それだけではなさそうじゃの」と真面目に言うと、ハジメが「どんなやつらでもぶっ殺す」と宣言した。急に。ティオも「それは誰が相手でも、ということか?」と質問するとハジメは「ああ。たとえ神であろうともだ」と返した。その発言で、ティオは何か思い出しているようだった。と、ここで回想。

吹雪の荒れ狂う街は業火に包まれ、まさに絶望といった状況の中にあった。幼き日のティオと父親が話している。
父親は「神は強大でずる賢いが、万能ではない。かの存在を討つ者は必ず現れるだろう。ティオ……生き延びよ」と言い残した。
それから時が経ち、長老たちと生き残りが集まっているところにティオがやってきた。神の呼び出した異質な存在を調査すべく、ティオは群れから離れたらしい。ティオは熱い決意を胸に旅立つが、挿入歌が鬱陶しすぎてかき消えていく。なんでこのギャグっぽいキャラソンを挿入歌にしたんだ。最終「感じるのじゃあ〜〜〜♡」でシメているあたり、完全にシリアスな雰囲気をかなぐり捨てにいっている。父親の死を無駄にするな。

ティオはユエに「買い出しにいく」と叩き起こされていた。
場面は変わり、シアはハジメと約束通り観光をしていた。いい加減そのキャラソンのBGMを止めろ。ピンクのネオンっぽいイメージなんだよ。

さて、シアとハジメは水族館にやってきた。この世界にも水族館あるんだ。
いろいろと見ていると、「リーマン」という喋れる魚と出会った。こいつシアが溺れる原因になったオッさんの人面魚じゃん。ハジメは一言二言リーマンと会話を交わした。こいつの会話の内容を聞いているとなんだかハルヒで喋れるようになった三毛猫を思い出す。奴も面倒臭いやつだった。

シアが他の魚を見ている間、リーマンとハジメは意気投合していた。なんで。リーマンもハジメの苦労話を聞いて涙していたし、ハジメもなんだか満足そうだ。「リーさん」とか言ってる。こいつ異世界にきてユエの次に馴染んだ奴じゃない?

最後に「リーさん、なんでこんなところに?」と聞くと、地下水路で泳いでいたら地上に吹き飛ばされ、ここに連れてこられたらしい。なんか心のあたりのある二人は、水族館からリーさんを連れ出し、外に放してやった。水族館から持ち出すなって。それアリなの?
リーさんは去る前に、「そういえば連れてこられるとき、海人族のチビっ子もいたなぁ。可哀想に。俺と同じようにどこかに売り飛ばされるんだろう。この街にはでかい人身売買の組織がある。気をつけな、そっちの可愛い嬢ちゃん」と忠告していった。イベント進めるために必要なイベントだったんですね、ここ。

その頃ティオとユエは買い物にきていたが、雑談としてティオが「いいのか?色々と進展しているかもしれんぞ?」と煽ったが、ユエは「それなら嬉しい」と余裕の表情。
ハジメとシアは喋りながら歩いていたが、ハジメは地面の方から人の気配を感知した。下水道に誰かいるらしい。

場面は戻ってユエとティオの会話に。「初めは煩わしかったけど、シアは良くも悪くも真っ直ぐだった。ハジメも私のことも大好き。可愛いでしょ?」と言うユエ。ユエはシアのことをペットの犬かなんかだと思ってるのか。

さて、気配のする下水道で海人族の子供を拾ったシアとハジメ。この子がアリスちゃんとタメ張れると言われていた子ですか……。
マフィアさんたちもこの子を取り逃がして探しているようです。とりあえず地上に戻り、シアの話を聞く限り海人族は利益になるため、国から保護されている唯一の亜人族らしい。人族と亜人族で戦争をしているのに保護対象とは、かなりの希少種なんだろう。

そのうち、海人族の女の子が目を覚ました。



うん……まあ「アリ」の領域を脱せてない。アリスちゃんの領域にくるにはまだ遠いビジュアルだ。可愛いけど。この子の名前はミュウというらしい。まぼろしポケモンみたいだ。ここでCMカット。

CM明け、手厚くケアされるミュウ。風呂に入ったり飯を食わされていたりしていた。ハジメもやってきて、どこから仕入れたのかドライヤーみたいなので髪を乾かしていた。この世界どうなってるんだ……?シアとハジメは「この子をどうするか」という話を始めた。

さて、ユエとティオは二人で喫茶のテラスでティータイムを楽しんでいた。
ティオが「ご主人様が心奪われるとは思わんのか?あの子の魅力は重々承知なのじゃろう?」と聞くと、ユエは「ハジメにはもっともっと“大切”を増やしてほしいと思う。でも、“特別”は私だけ。奪えると思うなら、やってみればいい。あなたに出来る?」と正妻の余裕。
ティオはこの正妻争いに参加する気はなさそうだ。罵ってもらえればそれで十分らしい。僕は都合がいい女は好きだよ。

で、ミュウは母親とはぐれたところで攫われたらしい。ハジメは「保安署に連れて行って保護してもらおう。国に保護されているから安心だろう」と提案したが、ミュウは「一緒にいたい」と駄々をこねた。
結果、ハジメはボロボロにされながらミュウを保安署に連れて行った。トホホな感じでいるが、当初の頃から見比べてこんなコミカルになるとは思いもしなかったな。



「お兄ちゃん、ミュウのこと嫌いなの……?」という言葉に答えず、ハジメは背を向けて保安署を去って行った。ミュウの泣き声がリアルにガキのうるささだ。デパートでよく聞く。デパートでマジのガキの叫び声を聞くと「おっ、やっとるやっとる」とワクワクしてしまうんですが、友達にそう話したらシカトされました。泣き声にイラつくよりマシだと思う。

で、何もなかったように去ろうとしたハジメだったが、直後、爆発が起きた。保安署が爆破され、ミュウが連れ出されたのだ。マフィアの奴らに後を尾けられていたのだろう。

ぶっ壊れた保安署の壁には殴り書きで「海人族の子を傷つけたくなければ、白髪の兎人族を連れてこい」と書かれていた。シアも売っぱらう気らしい。ハジメは相手を敵と認識し、完全にぶっ殺すモードに入っていた。

その頃、ユエとティオはティータイムを続けていた。なんていうほのぼのした空間だろう。







アクション映画の冒頭かよ。

完全に四コマ漫画のオチだろ。シルベスタ・スタローンの映画でキッチンで朝食作ってるところに車がブッ込まれてくる映画ありませんでした?

そこに現れるシアとハジメ。アジトの場所が掴めず、一つ一つ関わった組織を潰しているところらしい。やっていることがほぼデッドプールと同じだ。どこにいるんだ?フランシスは。

その頃、ミュウはオークション会場に連れ戻されていた。各所で同時多発的にアジトをぶっ潰していくハジメ一向。マジでデッドプールのそれだ。ティオとシアのグループは探すと同時に他に捕らえられていた亜人族の子供も救出し、アジトを潰していた。この指もーげろ。

オークション会場ではミュウが展示され始めた。ボスっぽい人はミュウの水槽を蹴り、「泣け!喚け!それが出来ないなら芸の一つでもやってみせろ!俺の手を煩わせるな!」と無茶振りを始めた。たまに考えるが、これから売る商品である奴隷を客の前で蹴飛ばすような真似をしていいのだろうか。ヨドバシカメラとかで店員が「もっと冷えろ!冷えなきゃ冷凍でもやってみせろ!」と言いながら冷蔵庫蹴りまくっていたら普通にドン引きするし「これから買う商品蹴るなや!!!!!」と思うだろう。

と、そこに乗り込んでくるハジメ。天井から降り立ち、ボスを足蹴にして着地。
脱出したハジメたちは空中に立ち、「これから花火が見られるぞ〜」と言い、アジトを爆破して吹っ飛ばしていた。やっていることが異世界で幼女に転生したオッさんと同じだ。あっちは戦火の花火だったけど。葛西善次郎おじさんがやっていた「逆火消しタワー」の方が面白いのでそういうのをやってほしい。
ユエが魔法の雷の龍でトドメを刺し、アジトは完全にぶっ潰れた。

みんなの元に降り立ち、ハジメはユエの紹介をした。
「彼女の名前はユエ。俺の恋人だ」と紹介する。完全にシア負け試合だろ。ユエはミュウを娘のようにかわいいかわいいしていた。家族が完成しちゃった。色々と話した後、ミュウのハジメの呼び名は「パパ」に決定した。家族完成しちゃった。
ユエが「ハジメ、赤ちゃんほしい」と言い出した。それはまあ恋人として別にいいとしても、シアが便乗して「私もほしいです……」と言うのは許されねえからな。お前は黙ってろ。
さらに便乗してきたティオにはもう雑に対応してエンディング。終了。


とりあえずまとめの感想いきましょう。

まとめの感想と考察

はい。とりあえず終わりましたが、いかがでしたでしょうか。冒頭で僕が言っていた「進展があるはずなのにどこか空虚」という意味がお分かりになったでしょうか。

今回は新キャラを通して何かがわかるはずだったのに、何もわからないまま仲間が一人加わって終わった。次回のサブタイは「忍び寄る影」だったが、あのマフィアが何かしてくるとも思えませんね。アジト完全に死んでるし。となると、やはり次回は狂った神が何かをしてくるのでしょうか。全13話構成なのだとしたら、次回で何か仕掛けてきて最終回で回収して丸く収めるという展開でしょうか。クソアニメを見るたびに「あと二話だし、何か事件があってそれを丸く収めて終わりがスッキリする展開だよな」と予想し、毎回外しております。
毎回期待しているんです。こうなってほしいって。丸く収まってスッキリしてほしいって。でもそれをちゃんとやった上でモヤモヤする何かを残し、その上伏線まで残して全部ぶっ飛ばして帰ったのがデスマです。アレもなかなかヤバい作品でした。なんだかんだトレーダーとか漁って円盤予約特典のタペストリーは全制覇しましたけど。


で、考察なんですが、「ティオの幼少期の頃の話」についてです。
あれは確実に神との戦い、ある意味聖戦の結果だと思いますが、結果として竜人族は敗れて滅びたというようにされていましたね。実際は少数の生き残りたちで細々と暮らしていたようですが。反逆者たちの中に亜人族や竜人族のような「変身出来る種族」がいる可能性もありますね。
そこで思い出したんですけど、ユエは「不老不死」という特別な条件を持って生きている吸血鬼族なので感覚が麻痺していたんですが、この世界って割と亜人も普通に年をとるんですよね。ということは、ティオが子供の頃、つまりハジメたちがやってくる十数年前にも神との戦争があったことになりますね。
と、なれば、今後の展開として神が完全に竜人族を滅ぼしにかかってくるという展開もありえるのではないでしょうか。十数年前というつい最近まで戦争があったのです。神は今もどこかで反逆者の跡を継ぐ者と戦っていてもおかしくはないと思います。戦争において残党狩りは基本でしょう。復讐の火種は残しておいてメリットはありません。潰すのが妥当です。ターニャ・デグレチャフ少佐もそう仰られていました。
そうなると神に仕える存在、教会が竜人族を目の敵にしていてもおかしくありません。愛子先生も不信感を抱く教会が今後どのように敵として活躍するのかも想像できませんね。そして香織とかの生徒たちは今オルクスの大迷宮でなにをやっているのでしょうか。もしかしてハジメたちが攻略した後にきたあの屋敷にいるのでしょうか。だとしたら、彼らも神の真意を知ることになり、反逆者になっていくでしょうね。クラス一丸になって神をブッ殺そう!

そうなったらいいなと思いました。ここまで僕の予想であり、仮設であり、期待です。いい意味で裏切られたいと思っています。


さて、残すところ一話か二話ですが、そろそろ何か大きな事件が起こってもいい頃ですね。サラッと人身売買組織をぶっ潰して終わりでは味気ないでしょうし、これから風呂敷の一枚でも畳んでくれたら僕は嬉しいです。最後まで頑張りますので、次回もまたよろしくお願いしますね。







つづく