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「100万の命の上に俺は立っている」二話を見た感想

おはようございます。僕です。


前回感想を書き終わり、冷静になって一話を見返していましたが、「もしかしてこれ……クソアニメじゃ……ない!?」ということに気付き、なんというか申し訳ないんですが、今回は「普通に面白いアニメの感想」を書いていくことになります。まあ普通そうなんでしょうけど。今までがおかしかった。
次は多分回復術師の感想を書くことになると思うので、今季はこれでよろしくお願いします。





二話を見た感想

第一印象は「絶妙な気持ちになるな……」です。変な気持ちになってしまった。アニメ見てて「こうなってくれ!!」っていうのが実現することなかったんですが、今回は思ってたことが実現して「おお……」という気持ちになってしまいました。


アバン、川で休憩している箱崎さんと新堂さん。その近くにいる友助。これどの時間軸だ?回想?回想だろうな。新堂さんは急に思い出したように「進路どうすんの?」とみんなに質問し始めた。友助は「特に決めてない」、箱崎さんは「薬品研究の職に就きたい」と答えた。特に恥ずかしいことでもないと思うが、箱崎さんは照れ始めた。ここでオープニング。


オープニング明け、友助は棒を片手にゴブリンを探していた。ゴブリンは全て殺せ。
回想から戻ってきて現在の状況ですね。
今はとにかくランクを上げるためにゴブリンを殺しまくらなきゃいけない。友助は新堂さんの死に様を思い出して身震いしていた。そりゃゲームとはいえクラスメイトが上半身食われてるところ見たら嫌な気持ちにもなる。

と、友助はここでログを発見した。早速触れて映像を見てみると、箱崎さんと新堂さんが話しているところだった。「次の周で男子がきてくれるとしたら誰がいい?」という平行世界の修学旅行の夜みたいな話をしていた。どんな世界観の修学旅行だよ。
箱崎さんは実力を考え、柔道部の山田くんを挙げたが、新堂さんは「いや、好きな男子よ!好きな男子!」と訂正した。が、箱崎さんは「男子は子供っぽいし暴力的だしエロい話するし、嫌」という女子小学生みたいな返答をした。新堂さんも「えー子供だなぁ」と返した。もしかしたら箱崎さんは「病弱で外の世界をあまり知らないが故に、小学生レベルの認識で止まっているのではないか」と感じた。様々な面で功績を挙げる新堂さんとは経験のレベルが違うのかもしれない。

新堂さんは「あたしはねぇ……四谷くん」と意外な答え。友助もびっくりしたが、学年にはもう一人四谷がいて、イメージ図は「イケてるキャプテン翼」みたいなやつだった。箱崎さんも「どっちの?」と聞いたが、友助はちょうどくしゃみをして「……の方」としか聞き取れなかった。ログはそのまま消えてしまい、どっちか聞き取ることは結局できなかった。
しかしこれで期待値を上げられてしまった友助は「女子二人のハーレム状況……場合によっては告られるかもしれない……!」という男子中学生にありがちな「謎の自信」によって「活躍しよ……」と棒で素振りしながら歩いて行った。ギャグに振ってるときは安心して見られるのに、前回の終わり際のせいでどんな心持ちで見たらいいかわからない。いつまたシリアスっぽい何かが見えるかわからない。どんな揺さぶりをかけられてるんだ今。

友助は「街の見える森」で街を見下ろしていた。「なっついな〜」と言っているあたり、以前にも同じような場所を知ってるっぽい。ここで一瞬回想が入り、田舎っぽい光景が出てきた。友助は以前ここで暮らしていたのかもしれない。友助が顔を曇らせると、背後からゴブリンが湧いて出た。
友助はゴブリンを倒しながら、また回想が入ってきた。
どうやら友助は元は熊本で暮らしており、さっきの森も熊本で見た光景に似ていたようだ。そして東京に引っ越してきて、クラスの空気に馴染めなかったらしい。訛りを笑われたりだとかしたのかな。根深い問題ですね。
そんな回想に入っていたせいか、手負いのゴブリンを一匹逃がしてしまった。ゴブリンを逃すな。全て殺せ。

友助の現在のランクは9。もう少しで上がっていたかもしれないと落胆し、「もしやずっとこのまま……!?」という考えもよぎったが、「あれだけの数の職業があってジョブチェンジがないのは不自然」と考え、なんとかポジティブな方に持ち直した。
友助は「とにかく刃物が欲しいなあ。剣を持てる箱崎さんは戦えないし」と箱崎さんのステータスを見ていた。それに加え、「一緒に行きたい」と言っていた箱崎さんに「男子嫌いじゃないのかよ……」と苛立っていた。こんな状況の中一人でいる方が不安な気もするが、男子を苦手と言っていた箱崎さんに矛盾を感じて苛立つ友助の気持ちもまあなんとなくわかる。

と、箱崎さんのステータスを見ていると、急に箱崎さんが死んだ。友助は最初に「何やってんだよ!村いんじゃねーの!?」と驚き、苛立ちを見せた。「もしかして黙って森についてきたのでは?」という予想があって苛立ったんでしょうね。僕だったらそう考えてイラつくから。
しかし、先ほどの場所に戻り街を見てみると、民家は燃え、色々ぶっ壊れていた。
友助は最初に街の人の心配とかよりも、クエストの内容を思い出していた。「村長の依頼をこなす」というのがクエスト内容だったが、もしも村長が殺された場合は「クエスト失敗」ということになるのだろうか。それを危惧した友助は一気に丘を駆け下り、街に向かった。

街について友助は箱崎さんのステータスを確認したが、死にっぱなしの状態。新堂さんと同じように食われたのだ。友助は「いよいよ自分が死んだら終わる」と危惧し、村人を探して街を探索すると、ログを発見した。
情報を得るため早速ログに触れてみると、頑張って素振りをしている箱崎さんの姿が。前回自己紹介してくれた少年のシーカスも近くにいて、質問した。「なんでそんなに素振りしてんの?」と。
箱崎さんは「元の世界では病気であまり激しい運動できなくて……」と話し始めた。病気のせいで毎月高い薬を飲み続けなくてはいけなくて、二人目の子供も欲しかったであろう両親に迷惑をかけていることを自責してきた。ゲームの世界ですら迷惑をかけているみんなのために、自分も頑張りたいと涙ながらに語ってくれた。やはり箱崎さん……箱崎さんしか勝たん……!

「何かあったら、私がみんなを守る……!」と約束していた箱崎さんを見て、友助は「俺は、この世界にきてから自分のことばっかりじゃなかったか……?」と自問自答し始めた。
箱崎さんはトロールが村を襲ってからも、村人たちを安全な場所に避難するよう誘導の先頭に立っていた。それを見ながら、友助は「いや……ずっとだ……!」と自分の勝手を反省し始めた。やめろ……まともになるな……!お前はクズでいろ……!

箱崎さんは子供を襲うトロール相手に時間を稼ぐも、捕まってしまった。死の間際、「助けて……助けて……!四谷くん……!」と助けを求めながら。箱崎さんのログは終わった。めちゃくちゃいい終わり方じゃん。最高。胸糞漫画のパターンとして最高のパターンじゃないか?

しかしこれは精神的リョナ漫画ではないので、背後からゆっくりとトロールが現れ、互いに存在を確認した。
友助は逃げる選択をし、走り出したがトロールに追いつかれ、吹っ飛ばされてしまった。死んだか……!?ここでCMカット。

CM明け、回想から始まった。走馬灯?
友助は熊本で友人達と「高校卒業したらこんタイムカプセルば掘り起こそうぜ!」と約束していた。熊本から去っていく友助に、友人達は「みんな待っとおけんな!」と温かい言葉をかけてくれた。

ここで友助は開眼し、「なんだよそれ……!持病の薬代で親に迷惑かけたやつの将来の夢が薬の研究……?まんまじゃねーか……!お涙頂戴の定番じゃねえか!クソが!」とめっちゃメタなことを言う。僕もそうは思ったけども。

「お前まで俺よりも強いのかよ……!そんなやつ、こんな異世界の果てで死なせてたまるか!」とどんな気持ちになったらいいかわからないセリフを吐き、「いいだろう、ギアを一個入れてやる!俺は俺より強い人間を絶対に死なせることはしない!これまでも、そしてこれからもだ!」と究極の効率厨みたいなことをかっこよく言った。
回想でも犬から昔の友達を守っているが、犬<友達の図だから守ったのだろう。これこそがゲーム脳……!お前がクズの思考でよかった。人のためとかじゃないところでさっきの回想のくだりとか全部パーになったけど!!!
友助はゲームクリアこそが最大の目的であり、そのためにだったら自分の利益より全体の利益を考えてプレイする、ライトユーザーからは鬱陶しがられるがガチ層のギルドだったら重宝されるプレイスタイルだ。僕は人生の中で人とマルチプレイするようなゲームをやり込んでこなかったので、全く理解できない。

逃げ回っているうち、友助は「カエルみたいに飛ぶことでしか移動できない」と気づき、直前で方向転換すれば避けられる」とパターンを発見したようだ。しかしプレイしているのは自分自身のため、当然体力の限界がくる。さらに頭上に迫ってきたトロールを前に絶望するが、先ほど逃した一匹のゴブリンを発見する。賭けに出た友助は「上がれぇぇぇぇ!!!」と言いながらゴブリンの喉元に棒を突き立てた。

瞬間、世界はポーズ状態になり、ランクアップと同時にジョブチェンジのチャンスがやってきた。ゲームマスターが現れ、またルーレットを回すのだが、今回は声が若本じゃない。友助もそこに突っ込んでいたが、完全に無視され、ルーレットジョブチェンジの結果、友助は「料理人」になった。激レアめっちゃ引くじゃん。そういうチート?



情報量が多いんだよこの画面。

料理人に就職したことでちょっと落ち込んでいたが、包丁を手に入れ、念願の刃物での攻撃が可能となった。ずっと棒だったしな。
しかも、料理人としてのスキルでCランク以下の生き物の内臓を皮膚を透過して見ることが可能になった。透過フェチ万歳のスキルだ。僕もちょっと興奮してしまう。
ていうかこのトロールもCランク以下なのか。先が思いやられる。

止めた時間の流れを元に戻す一瞬の時間を利用し、飛んでくるトロールの下に潜り込んだ友助は包丁を構え、胃袋付近に向かって刃を突き立てた。腹を裂きながらすれ違い、トロールは多少ダメージを受けているようだ。さらに、胃袋から肉片を出したことにより、箱崎さん、新堂さんが復活できた。

友助は嬉々として「回避方法わかったんで!」と実践してみせたところ、新堂さんから「いや運動量ヤバいでしょ。出来ても一、二回だわ」と極めてまともなツッコミを受けた。友助が元々山で遊んでいたただの体力お化けだっただけでした。
「いや、そうでもないですよ!」と返す友助にトロールを見てみると、トロールもだいぶお疲れの様子。そりゃずっと追いかけっこした上で腹掻っ捌かれてたらそうなる。

これにチャンスを見出した二人は「いこう!紅末!」「うん!」と攻撃を開始した。ゴブリンすら怖がっていた箱崎さんがトロール相手に「行くよ!」と言われて即答出来る程度には覚悟が決まっているの、ちょっと感動してしまう。こういう変化に弱い。いや、ただ単純に箱崎さんを好きになっているだけなのかもしれない。

頑張って攻撃を繰り返しているが、トロールの皮膚は硬く、なかなか攻撃が通らなかった。何度も甦れるのをいいことに消耗戦に入ってきている。ジリ貧だ。
ていうか腹に包丁が通ってるんだからあそこの皮膚は薄いのでは?と思ったが、友助たちは全ッ然そこを攻撃してくれない。なんでだ。

ここで友助は腹の傷と風魔法を思い出し、「俺が傷口から入って攻撃を仕掛けます。新堂さんは……」と指示を出した。どうするんだ……!?
友助はトロールの攻撃範囲を特定し、それを避けて宣言通り腹の傷口に入り込み、胃の中から攻撃を仕掛けた。エグい。というか胃がめちゃくちゃ広い。レンタルコンテナかよ。



友助は傷口から引きずり出され、放り投げられて死んだ。その様子を箱崎さんは見ていたが、「きゃっ!」と一瞬目をつむり、そっと開いて見てみた。そのときの目がこれ



可愛ッ!!!!!!

こういう目が好きすぎる僕はこのシーンだけガン見していた。可愛いが過ぎるな。

大ダメージを受けたトロールは必死に傷口を押さえていた。その瞬間に新堂さんは背中によじ登り、一気に体に空気を送り込んだ。すると、傷口を押さえていたせいで逃げ道を失った大量の空気はどこへも行けず、トロールの体を破裂させた。トドメの方法エグいな。

トロールを倒したみんなはランクが上がっていた。友助が一気に1から4まで上がっていたのを見て、新堂さんは「農民と料理人、ランク上がりすぎじゃね?」と不満げだった。どうなんだろう。やはり他の職業と違って基礎的な戦闘力が低いからランクによる能力値の上がりやすさによって調整しているのかもしれない。ジョブチェンジするとランクは1に戻るっぽいが、能力値引き継ぎなどはちゃんとしてくれているのだろうか。強くてニューゲームできないじゃん。

で、またも急に出てくるゲームマスターは早速「質問を」と言ってきた。このゲームの目的が知りたい友助は「10周目、または10周クリア後、俺たちは何をする?」と質問した。やや斜め上の質問に新堂さんも箱崎さんも面食らっていたが、ゲームマスター「では、我々の世界線で起こったバージョンの映像をご覧くだ」と言い、友助たちに映像を見せた。

始まった映像はだが、荒廃した東京の中、でけぇワニとかが横たわっていた。そこにはめちゃくちゃレベル上げしたと思われる友助たち三人が映った。「次が最後の召喚獣だ!散開!」とめちゃくちゃ手慣れた様子で戦闘を開始する。召喚獣のドラゴンが空に出ている魔法陣からビルの上に着地し、ガオーと吠えたところで映像は終了し、元の世界に戻ってきた。

戻ってきた友助たちは「あんなのと戦うのか……!?」とビビっていたが、新堂さんは「いいや、部活行く」と普通に行こうとする。友助は「こんなときに……」と言っていたが、どうやら時間は異世界に行く直前に止まり、終わるとまた同時刻から始まるらしい。そういえば行く前は放課後だった。部活の時間だ。
新堂さんはクリアしたことで「大会に出られる、部活での二年を死んで無駄にしなくて良かった」と素直に喜んでいた。未来のことよりまず先に生き延びられたことを喜べるのは人間として強い感じがする。確かに未来の映像を見た衝撃で忘れそうになっていたが、みんなでトロールを倒して生き延びられたのだ。

ついでに新堂さんに手を握られ、普通に照れてしまった友助は新堂さんに「ちゃんと送って行きなさいよ!」と言われ、そのまま箱崎さんと帰ることになった。
友助は女の子と帰ったことがないことが仇となり、話題作りのためになんか余計なことを喋っていたが、友助も「俺すげぇ余計なこと言ってない?」と自覚していた。そういう瞬間が一地番辛い。

箱崎さんと別れた後、友助は「もしクエストを放棄したら、大嫌いなこの街を滅せるのかもしれない……」と考え、召喚獣が乗ったビルを見上げ、エンディング。だから急カーブでシリアス入れようとすんなって。

Cパート、「四谷くんについてどう思いますか?」というインタビューが挟まった。みんな「イケメンで、いいやつで、信用できる」という評価でした。最後に箱崎さんに聞いたところ、「あんまり話したことがないのでわかりません」と言って終了。無意味な「プロフェッショナル仕事の流儀」のパロのインタビュー、中身ねぇ〜〜〜。

とりあえずまとめの感想と考察いきましょう。


まとめの感想と考察

二話を見終わって思いましたが、クソ要素、あんまりないですね。やっぱり普通に面白いアニメじゃないか。Cパートはアレとして。

箱崎さんの成長も「頑張ったね……」と普通に思ったし、主人公の友助の性格も「こういうゲーマーだな」と一度理解すると受け入れてしまう不思議もあり、キャラのブレもあまりない。シリアスとギャグの温度差が激しいだけで。
新堂さんについてもあまり理不尽というか、つじつまの合わない情緒をしているわけでもなんでもないですし、まともな感性を持って人と接していると思います。僕の感想、全体的に評価のハードル低くなってないですか?大丈夫?自分の感性。


考察ですが、「このゲームの目的」ですよね。今の時点で考えられるのは「リセット」のパターンでしょうか。「過去にゲームを失敗したのでその失敗をリセットするために過去に逆行し、リセットをした」ということでしょうか。
見た所、この街でゲームが行われていたようですし、現実に侵食してきたゲームのリセットという可能性は十分に考えられます。
ゲームという名目で現実に侵食してきている「異次元の存在」を食い止めるために少年少女を集めて訓練し、来るべき日に備えている、ということでしょうか。

さらに「未来人は複数人いる」ということがわかった感じですね。声が変わっていたのは多分「未来人のゲームマスター」のあの姿は単なるアバターであり、中身は色々な人がやっているのでしょう。未来人、シフト制なのかな。

ゲームの目的や未来人の正体や人選に関わっている知人など、大きな謎についてはまだヒントを集める必要がありそうですね。このアニメ、ヒントちゃんと出してくれるタイプのアニメみたいですから。


ともかく、感想を書き始めたからには僕にも責任があります。全部書き終わってから「いいアニメだったッッッ!!!!!」と叫びましょう。そして改めてクソアニメを見ましょう。がんばるぞ!







つづく