留守伝票

一番好きなアイス→ディッピンドッツ

「異世界はスマートフォンとともに。」を五話まで見た感想(第二話編)

おはようございます。僕です。

異世界スマホの一気見をしたのでその感想を書くということで第二話編に入りました。第二話編ってなんだよ。

挨拶と謝罪

前の記事で全部書こうと思ったんですけど、一話の時点で突っ込みどころが多すぎて書く量が膨大になってしまいました。ごめんなさい。なんとか短めに抑えて二話目を書きたいと思います。一話の感想がやたら長くなってしまったので二話の話の内容が薄れてしまい、二回目の二話を見て書きました。そこんとこもよろしくお願いします。
二話目のリンクもちゃんと貼っておくのでご安心ください。


僕は異世界スマホのために金を払って画質の悪いニコニコ動画で見る気は毛頭なかったので、僕がいつもお世話になっているNetflixで配信されているのを見ました。
いやあNetflixは最高ですね。色んなアニメが全話配信されている上に、新しいアニメも数タイトルではありますが毎週配信されるんですよ。異世界スマホの他にも「初めてのギャル」や「NEW GAME!!(二期)」も配信されています。これでスタンダードのプランでも月々950円という驚きの価格です。是非Netflixをよろしくお願いします。
https://www.netflix.com/jp/

どっかの回し者とかではないです。ご安心ください。
宣伝が済んだところで感想を書きたいと思います。

第二話を見てみた感想

二話も驚きの連続でした。テンプレの中に混じる狂気を見逃したりしなければ、このアニメの真の面白さに気づくのではないかと思います。僕はその面白さを深めたい一心でこれを見続けたのです。

まず開始1秒の冒頭のセリフから狂っていました。
「神様の手違いで死んでしまった僕は、違う世界で新しい人生を送ることになった」
「でも大丈夫。僕には神様が与えてくれた能力と、このスマホがあるから」
これなんですが、まず言っておきたいのは「前回スマホを利用した回数は2回」だということです。最初に異世界にきてからマップ見るところと、アイスの作り方を調べたところです。お前よくぬけぬけとそんなスマホ使ってますアピールが出来るな。これ2話目だからな?
そして普通にエルゼの寝顔を盗撮する冬夜。なんだお前。ふざけんな。いきなりスマホ使い始めるな。びっくりするだろ。

そして手紙を届けるというショボい依頼のためにやってきた新しい街で話しているところで、向こうから争う声が聞こえた!というところでアバンが終了。まあアバンは普通のアニメらしい前回までのあらすじ説明で終わったと思う。なのに異世界スマホはアバンだけで上記のような長さの感想が生まれる。これが〝すごいアニメ〟という証明の他ならないのだ。

さて、オープニングが明けて登場するのが新キャラクター、「九重八重」ちゃんである。初めて見た僕は「あれ?霊夢かな?」「なんかサクラ大戦で見たよな?」といった印象を受けました。東方とサクラ大戦どちらを想像するかで年齢層がわかるのがこのアニメのトラップなんでしょうね。世代をえぐっていく。

ちなみに、八重ちゃんはこんな感じである(画像は公式サイトから)
http://isesuma-anime.jp/



この姿を見たリンゼちゃんは「変わった格好をしていますね」と言った。それはわかる。けど冬夜。お前だよ。なんで「侍だ……!」って言うんだよ。
これのどこが侍なんだ!?!?!?!?ええ!?!?!?お前本当にちゃんと日本からきたの!?!?色々と間違ってない!?!?るろうに剣心とか読んだの!?!?!?

さておき何やら八重ちゃんはチンピラと争っている模様。
理由は「乱暴してたやつを懲らしめて警備兵に突き出したら仲間が復讐に来た」という感じらしい。理由までベッタベッタだなおい。手垢つきすぎて最早真っ黒な理由だぞ。
そして襲いかかってくるチンピラを素手で殴り倒していく八重ちゃん。つよい。僕からは完全にただ倒しているだけに見えたが、違う世界からやってきたか怪しくなってきた主人公冬夜は「あれは……柔術!?」と言う。マジ?あれ柔術なの?もしかしてファミコンでやってた「熱血硬派くにおくん」って柔術で戦ってたの!?新事実かよ。
何人か倒し終わった八重ちゃんは急に「お腹が空いて力が……」というアンパンマンより情けない理由で動きが鈍くなってしまった。そこに助けに入る狂人主人公冬夜一行。最近魔法を覚えたばかりなのに土属性の魔法を何の違和感もなく使いこなす冬夜。ずるい気がするがなんとかチンピラを全滅させ、警備兵がきたのでその場から逃げ出した。

そして路地裏で自己紹介タイム。八重ちゃんはやっぱりイーシェンからきたらしい。そして町の名前が「オエド」という徹底した偶然っぷり。なんで冬夜はそれ聞いて「そんなとこまで似てるのか」と思うんだ。まず「イーシェン」という名前に疑問を持て。とここまで書いたところでふとあることを思いつき、検索をかけてみた。そう、「中国語で『日本』をイーシェンと言うのではないか?」と。
がっ……!ダメっ……!どちらかというと「イーベン」「イーヴェン」という発音であり、綺麗に「イーシェン」というわけではなかった。そこまで直接的なネーミングではなかったようだ。一捻り加えたって感じ。

話を戻しましょう。
自己紹介を終えた一行は「なんか調子悪そうだったけどどうしたの?」というと八重ちゃんは「路銀を落として飯が食えない」そうで、そういうわけで飯を奢りに行った。飯を奢りついでに旅の目的を聞くと武者修行のため旅をしているらしい。
飯を食いながら答えていたがこの八重ちゃん、やたら大食らいだ。頭がキてる主人公冬夜でさえ「すごい食欲……」とドン引きしていた。
僕はこのシーンをみながら「絶対この『大食らい』って設定いつか消えるだろうな。使い所ないし」と思った。実際その通りだった。
話の流れでこれから行く街が被ったので一緒に行きましょうとパーティーに加わる八重ちゃん。CV.赤崎千夏の時点でめちゃくちゃ好きなんですけど、主人公に恋しても絶妙に報われなさそうで怖いですね。

さて、目的の街へ向かう途中リンゼちゃんと冬夜が話すパートがありました。無属性魔法についての話でしたが、ここで「個人によって使える魔法が違う」ということをおさらいしてくれます。「アポート」というまんまな名前の魔法を試してみる冬夜。発音が良すぎて「アポーツ」って言っているのがまた少し腹が立つところだ。
アポートは「近くにある小物を手元に召喚することが出来る魔法」らしい。八重ちゃんの刀は失敗したものの、髪を結ぶリボンを召喚することが出来た。遠回しに「『アポート使えばいいじゃんw』というのが通用しないこともありますよ」ということを言っているのだろう。まとめブログのコメントさえも先回りで潰すところに原作がネット小説だというところを感じさせますね。「でもこれスリとか盗みに使えるよね」と隅々まで説明してくれるエルゼちゃん&リンゼちゃん。優しい。「盗みに使えよ」というコメントも先に潰しておくその説明口調は原作者の自身の作品に持っているプライドを感じさせる。
そして「でもこれ、下着とかも引き寄せることが出来るんだよね?」という宣うファッションスケベ冬夜。どんだけ先にコメント潰せば気が済むんだよ。少なくとも3パターンのコメント潰されたぞ。しかしこれがこの作品の原作者の〝プライド〟なのだろう。
このアニメ特有の謎のアイキャッチの後、短い時間だけ摩擦係数を減らせる魔法『スリップ』という魔法の説明をして「無属性魔法ってどんな時に使うか全然わからないものばっかだな〜」という妄言を抜かすイカレポンチ主人公冬夜。こんなコメントをしてきながら今後この「スリップ」はガンガン使っていくことになる。めっちゃくちゃ使いようあるだろうが。東方定助に謝れ。

その直後、感覚拡張というものすごい魔法を使い出す冬夜はエルゼから「覗きに使わないでよ」と言われ「使いませんよ〜」と何故か真顔で返答。腹立つ上にこの真顔が怖すぎる。直後、敏感になった嗅覚で血の匂いを検知した冬夜一行は馬車が襲われてるところに遭遇。襲い来るリザードマン達をばったばったとなぎ倒すも、途中転んでしまったドジっ子八重ちゃんにリザードマンの刃が襲いかかる。そこで冬夜は「スリップ」を使いリザードマンをやけにコミカルな感じで転ばせ、八重ちゃんを救ったのだった。

いやそこで使うのォ!?!?!?!さっき使い所が全然わからないとか言っといて速攻思いついてんじゃん!!!!!!「無属性魔法も使い方次第ってことか」ってセリフはスリップより他の魔法に対して言ってやれよ!!!!!!ていうか八重ちゃん止めの刺し方がやけにエグいなおい!!!!!!!!

倒しても倒しても減らないリザードマンは黒魔法使いの男が召喚していることに気づいたレンゼちゃんと冬夜は「スリップ」で転ばせて捕縛に成功した。いやだからスリップめっちゃ使っとるやんけ。
そこで豪華な馬車から「誰か!誰かおらぬかぁーっ!?」という助けを呼ぶ声。たぶんお姫様だ。「きっと金髪でロングでちっこい女の子なんだろうな〜〜〜」と思いながら見守っていると、



本当にその通りのお姫様が出てきた。流石テンプレはどうしたって譲らないアニメ異世界スマホ俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!そこに痺れるッ!憧れるッ!

なんか「キラキラプリキュア アラモード」に出てくるキラパティの制服みたいな出で立ちのお姫様。老執事のじいにリザードマンの矢が刺さって死にかけているところだった。じいやもじいやで「お別れでございます……お嬢様と過ごした日々は……ゲホッゲホッ」というテンプレすぎるセリフ。矢の先端が残っていて回復魔法をかけてもそのまま傷口が閉じてしまって残ったままになるという説明を淡々とするリンゼちゃんに冬夜はアポートを使って余裕で摘出。そのまま冬夜が回復魔法使ってはい大丈夫、というトントン拍子さ。アニメとしてテンポが良すぎる。じいさっきまで死に際のセリフ放ってたのに余裕で助かったってちょっと恥ずかしくなってないか?

いや、そんなことはなかったのだ。なんと胸元に血が残った痛々しい姿のまま自己紹介を淡々と済ませるじい。やばい。メンタルが強靭だ。強靭ジジイだ。
そしてそのまま流れるようにお姫様の紹介へ移行するじい。まず自分の紹介より先にお姫様の紹介しろ。
名前を「スゥシィ・エルネア・オルトリンデ」という無駄に長い名前をスラスラ出してくる。やはりこういうクソ長ったらしい上にあまり意味など持っていないであろう名前を見ると「なろう小説感」が出てグッとくるものがある。この自己紹介を聞いた時僕は「きたきたきましたよこういう名前〜〜〜!!!」と一人でテンションが上がっていた。

そして案の定みんなが膝をついているのにボケーっと突っ立っている冬夜。「国王の姪ってことか。スゥシィ様って呼んだ方がいいかな?」と言っていたが、呼名の前にお前タメ口やめろよ。なにが「呼んだ方がいいかな?」だよ。スゥシィちゃんが「公式の場ではない。敬語もいらん」という寛大な言葉をかけられてなかったらお前今頃国に連れ帰られて死刑だからな。
スゥシィちゃんのお母さんの病気を治すために旅をして帰ってきたところを襲われたらしい。と、ここでまたアイキャッチだ。黒魔法使いがエルゼにボコボコにされ「隠し事はない?」「もうないですぅ〜〜〜!(泣きべそ)」というアイキャッチには「ってなんで俺くんが!?」のコピペのような空気感を感じる。なろう小説特有の雰囲気だ。こういうのを見るとこっちが恥ずかしくなると共に何か懐かしいものを感じてゾクゾクしてしまう。

アイキャッチ明け、じいに言われ護衛を依頼される冬夜一行。「冬夜の判断に任せる」という謎の信頼を託された冬夜は護衛することに決めた。
そしてスゥシィの国に帰ってきたところでリンゼちゃんが長いうえに多分今後使われないであろう設定のお国事情を説明してくれた。こういう損な役回りをリンゼちゃんは引き受けてくれるんだよね。ネットで不憫キャラが出てきそう。頑張れリンゼちゃん。
城に帰ってきて出迎えてくれた王様はやたらフレンドリーだった。頭さげたり抱擁したり。ついでに「助けてくれてありがとう」と言った後の「いえいえ!人として当然のことをしたまでですから!」と中学生が一度は言いたいセリフをサラッと言うイカれた頭の主人公冬夜は本当に「理想の俺」って感じがして最高ですね。
場面は切り替わりバルコニーで「お母さんが病気で失明してしまった」っていうことことを説明してきれる国王。優しい。で、旅に出たのはお祖父さんの持ってた最強の回復魔法を研究して習得するためだった。設定やけに重いな。大丈夫かこれ。
と、思ったら「あーっ!!」と叫び冬夜を指差すヒロイン一同。そしてキラキラ笑顔でこっちを見てくる。言いたいことは大体わかるがいいのか?本当に成功するんか?「え?」とか言ってすっとぼけてんじゃねぇよ主人公。

そして当然のように最強の状態異常回復魔法の「リカバリー」を使いスゥシィのお母さんの失明を回復。チートすぎる。「あんたなら出来ると思ったわ〜!」とごく自然に抱きつくエルゼ&リンゼちゃん。「本当に流石ですっ……!」と涙ながらに冬夜を讃えるリンゼちゃんが無垢すぎて悪い男とかイカれた主人公に引っかからないか心配になってくる。気分は最早お父さんだ。ていうかエルゼとリンゼちゃんの家族ってなにやってんのかな。何も言われてない気がするけど多分後々やるんだろうな。多分無駄に重くてそれを冬夜がさらっと説教して解決するんだろうな。特に何もなくてもそれはそれで面白いけど。
八重ちゃんも「冬夜殿を心から尊敬するでござるよ」とか変なこと言っちゃいけません。

白金貨40枚を護衛の謝礼として貰い、やたら早い金の勘定で4000万もらったことをびっくりする冬夜。「これからの冒険できっと必要になる。その資金だと思えばいい」と言う国王に「はあ……」と言いそのままもらう冬夜は真面目を装ったガメつい野郎だということが見て取れる。でも4000万出されて「あげる」と言われたら誰だってそーする。俺もそーする。
そのついでに「公爵家のメダル」を貰って貴族の施設利用や関門顔パス権を得た冬夜一行。第2話にして色々自由度が広がりすぎる。あとお見送りがやけにシンプルだ。妃の失明治したんだからもっと盛大に行われるべきだろ。

そういえばという感じで手紙を届ける依頼が終わり、まとめに入る流れに。
「終わったから僕らはもとの町に戻るけど、八重はどうする?」と冬夜が聞くと八重ちゃんは「決めたでござる。拙者、冬夜殿にこの身を捧げるでござる!」という直接的なセックスアピールをした後言い訳として「修行のため同行したい」と説明した。
「僕の力で人が笑顔になるって、いいもんだなあ」とみつをばりのコメントを残し終了。しっとりしてんじゃねぇ。
と、思ったけどエンディングがエルゼからリンゼちゃんになっていたので、僕は少しほっこりした気分で見終わることが出来ました。これエンディング毎回変わる仕様なんですね。ほっこりしました。ずっとリンゼちゃんのままでいて。

まとめ

一話に比べて突っ込みどころは少し少なかったかなといった印象でしたね。それでもこんなに長くなってしまったのは展開の速さのせいで説明文が長くなってしまったからです。ごめんなさい。この記事の冒頭の「短くします」は無理でした。
だって展開速すぎるでしょ。この話で新ヒロイン二人登場してるんですよ。何を生き急いでるんだよ。

今回の話を大雑把に言うと
新しい町にきた→八重ちゃん登場→リザードマン戦→スゥシィちゃん登場→「実は妃様の目が病気で失明して……」→治した→八重ちゃん正式にパーティー参加
って感じですよ。トントン進みすぎる。日野の2トンかよ。赤崎千夏さんだけに。
まさかこのままのテンポでアニメが進んでいくのかと思うと恐ろしいところもあります。何を恐怖しているのかというと、「テンプレが枯渇してしまうのではないか」という危惧です。
下手に主人公が全然作戦思いつかないとかちゃんと恋愛フラグに気づいていたりとかいうテンプレから外れた行動をとってしまった時、僕がこのアニメで楽しんでいる「ダチョウ倶楽部感」がなくなってしまうんです。お約束のテンプレが外れたときのダチョウ倶楽部など見たことがないですが、きっとダダスベりだと思います。このブロマガは初見で二話を見てから相当経っていたのでもう一回見て書いているのですが、初見のときTwitterではこんなことを言っていました。



この要望、個人的には8話くらいで叶ってほしい。それでみんなのパワーのおかげでなんとか逆転してほしい。そんで冬夜から軽い謝罪とか反省の意を聞かせてほしい。原作知ってる人から言わせれば「んなのあるわけねーだろ」と言われるかもしれないが、僕は生憎原作は未読なので好きな想像をさせてもらおう。とにかく、僕はこれからもこういうテンプレで構成された逆に今時見ないアニメを楽しんでいるのだ。

さて、次回はいよいよ例の「まるで将棋だな」という迷言が飛び出す回です。初見でもわかったのですがなぜわかるかというと、「将棋」ってもうタイトルに入っちゃってるからです。すっげぇ将棋アピール。ここが今回の話のキモですよ」と言わんばかりのアピール。これも「なろう小説系から出る独特の雰囲気」です。3話のブロマガは近いうちに出すので、もう一回「伝説の3話」を見てから書こうと思います。ありがとうございました。

つづく